蒼の欲望の再来
茜が船旅に出て数日がたった。
学業や世界の景色とか色んな事を
学んで欲しかったから送りだしたわけだが、
流石に魔王の空席はさすがにまずかったか?
代役を立てるか?
ほとんどこっちで処理してたから茜自身。
そんなに動く事もなかったしな。
見られたり崇められるのが面倒で魔王の座から
降りたのに。まるで逆戻りになりそうだ。
五姉妹に頼むか?あいつらはまだ幼い。
こう言う時菜緒がいればな。
あいつももういない。
俺の教育が悪かったとしか言いようがない。
あいつらも元は異世界人。憎みたいが、
あいはそれを望んではいない。
ならどうする?考えろ。んーー考えろ。
ここは分断するか?
前みたいに。不良と魔王の軍みたいに。
せっかく制服の制度があるんだ。
それを利用しよう。
ブレザー派か、セーラー派か。
前は魔女と魔法少女は固定だったけど、
自由に選べる制度にした。
ここには魔女も魔法少女の候補がいるんだ。
面白いと思わないか?
それを採用するのですか?
なんと悪顔なんですか。本当に悪人みたいな
顔してますよ。
なんか悪い事を企んでるかのような。
これでも元魔王だ。平和の顔は表だけにしないとな
面白くないだろう。
秦夜砂夜を呼んできてくれ。
承知でござる。
砂夜来てくれたか。
なんですか〜急にお呼びだてして。
お前はどう思う。この案ですか〜
まぁいいんじゃないですかー。
白夜と桜夜。
なんか昔に戻ったみたいですね。
俺は昔と対して変わってない。
この感情は家族の誰よりも信念があると思ってる。
だから誰にもこの思いは曲げられないさ。
魔力の元になってる欲望強い所も自己中も。
時は流れても変わらない所は変わらないさ。
変わった所と言えば家族は増えたし。
仲間も増えた所か?
お前達みたいな立派な友が持てて俺は嬉しい。
ここに輝夜がいないのは残念だが、
これもお前達が選んだ道だ。
感謝と誇りを俺は思う。
ありがとうと感謝しよう。
根音と雪夜もまた仲間だ。
これは新たな戦争だ。
俺の欲望か。茜の強さか。
未来を似合う戦いだ。
試練と言う事ですか?
いや。ちょっと違う。
あの子の今の思いとか
肌で感じたい。
ここで一つ君達に伝えないといけない事がある
月夜は死んだ。それは聞いてるな。
まぁ話には。
残念ですね。
寂しいです。
あいつらを動かそうと思う。
まさか娘さんですか?
あの子達は菜緒に託された子だ。
動かすのは魔法少女だ。
あの子達が上手く動いてくれますかねぇ。
あれは最終手段だよ。
まぁ反抗すればそれだけ痛い目に合う。
ぬいぐるみは耐久性と柔さかさがある。
そう言えば蒼さんって体はぬいぐるみだった
ですよね。すっかり忘れてました。
ごめん私も。
マリオネットになってもらう。
拒否した場合に限るが。
あんた嫌われる性格してるわよ。
なんだ蒼葉か。何しに来た。
邪魔しに来たのか。
まぁそんなのはどうでもいい。
多分茜お嬢は決めたならそれでいいんじゃない。
的な答えが返って来そうですが、
どうかなぁ。あいつはどっちかと言えば、
蒼葉の血を引き継いでるし。
なんとも言えないと思うぞ。
うるさいわね。
あんたが私と戦う定めだったのが
茜の誕生のきっかけになったんじゃない。
責任はとりなさいよね。
蒼葉さんの口調ってこんなんでしたっけ?
あー。男ぽい性格してるが、
まぁ二人きりの時は普段こんな感じだぞ。
それをバラすんじゃないわよ。
兄妹。どっちも変わらないでしょ。
っか。水来はいつから居たんだ。
割と最初から居たんだが。
じゃあ最初から話を聞いてたのか。
そう言う所昔から変わらないだから。
どっちが制服として可愛いとか。
やっぱり男子なんだなーって。
お前達みたいに可愛いとかかっいいとか
言われる人生ならなら良かった事か。
あー出た病みモード。
バレンタインチョコとか。である現象。
ありましたね。義理も友チョコも高校まで
貰った事ない。からあんまりバレンタインのイベント
好きじゃない。と言うあれがまた来たんだですね。
めちゃくちゃ落ち込んでるじゃないですか。
触れられたくない過去があったんでしょう。
まぁ実際学校当時はパシられたり
イジメとかにあってたからチョコとは無縁の
人生だったのは確かです。
えっ。菜緒さんからもチョコ貰わないかったんですか
あー。あの子チョコがアレルギーだから。
作るどころか見る事すら出来ないかった。
うわー。とことん付いてない。
まぁそう言う事だほっといてあげて。
別に戦争じゃないって平和的に自由が
一番なんですが、兄さんは一度始めると聞き耳持ちませんから。止めても無駄と言う事ですか。
まぁ今後の行く末を見届けましょう。
兄さんの為にも。
結果は変わらないと思いますが。
まぁそれがいつになるかは分かりませんが。