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魔王家族と変わった戦友  作者: 闇影 夜
茜編
151/333

根音の昔話

根音先生の過去が知りたいです。

教えてください。

私自身の話ですか。困りましたねぇ。

話したくなければ話さないでもいいんですけど。

私。エルフの里が追い出された事あるですよね。

何をしても失敗ばかり。

危険予知すら出来ませんでしたし。

かと言って特別凄い力があるかと言われたら

全然ありませんでしたし。

エルフと言えば、弓使いとか

敵の気配を感じ先制攻撃とか。

そんなイメージがありますが、

私自身そんなに特化したタイプではありません。

そんなある日、お前は使い者にならない。

お前はこの村には必要ない。

帰って来ないでいいと長老に言われ、

門から追い出されました。

そこに奴隷を探していたチンピラ達に

私は捕まり奴隷として売り出されました。

最初はエルフだ。値段は高いが持ってこいの

商品だ。とか言われてましたが、

全然買い手がおらず全然売れませんでした。

ずっと籠の中誰も救いも来ず諦めかけていた時に、

蒼さんに出会ったのです。

あーこの人も私を必要としていないのかなぁ

とか思ってたらここに戻って来てくれたのです。

やっとやっと私は自由になれる。

そう思っていたのですが、

実際そこは魔王城でした。

そして玉座に座り。

自分の主がここで初めて魔王だった事に気付きました。

私はなんと言う人生に出会ったのだろう。

誰にも必要とされて居なかった私が

初めて役に立つ瞬間でもありました。

俺は落ちこぼれなんだよ。

不良魔族とは違い。そんなに俺は強いタイプでもないし

心も魔力もそんなに強くない。

それでも頑張ってこの人生を生きづけている。

そんな自分が嫌いだった時もあった。

でも自分を好きにならないと、誰もその人を

好きになってくれない。

ありのままの自分を受け入れてくれる人なんて

誰もいない。

だから。弱みを見せたっていい。

ヘタレはヘタレなりにやって行けばいい。

私は奴隷のままでいると思ってたでも。

奴隷としての私ではなく一人の女の子として

受け入れてくれた瞬間でもありました。

今日からお前は自由だ。

縛られてのは嫌だろ。

人間だって色んな人がいる。

もちろんエルフだってそうだ。

お前が俺の元に来るも来ないも自由。

決めるのはお前だ。

それが私が過去から今までの話になります。

魔女さんもそんな方でそこを選んだのですか。

似た者同士。どこか惹かれた部分があるのでしょう

自分の弱い所。自分の強い所。

全てを受け入れてこそ。初めて本当の自分になる。

己自身の全て受け入れてこそやっと前に進める。

長所も短所も含め。

私はそう教わりました。

これを大切にしているのは私だけかも知れない。

でも少なくても私は大切にしている言葉なのは

変わりありません。

以上です。私の長話聞いてくれてありがとう。



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