茜の旅話
私は修学旅行に行った話をしよう。
あんまりこれと言った話などないのだが、
一様。覚えている記憶は話そう。
あれは確か。前の魔法少女が子供になった時か。
私はある村に行った。
いらっしゃい。安いよ安いよ。
路地裏でゴミ箱を漁っている女の子と出会った。
何してるの?その子は服は破れている少女に話を
かけた。
食べ物を探しているの。
お腹が空いてて。
そんなの食べたって美味しくはないよ。
店の途中で、今度は。
夫婦喧嘩をしている家族に出会った。
あんたとは離婚よ。
絶交だわ。こっちだって願い下げだね。
子供はどちらも好きだったから一つに選ぶ事が
出来なかった。
今度は男の子が一人の女の子をいじめていた。
背中は踏まれ、棒で叩かれ、
顔殴りをしていた。
そうやって少女達を助けて行く内に、なぜか
かなりの人数を助けていたらしい。
自分では覚えていないくらい。
夢中だったのだろう。
後先考えずに一人一人助けていた。
食べ物の普及やいじめた子達の懲らしめ
食べ物泥棒。悪党の人質。
色んな子にあったり、いろんな家庭事情だったり
たくさんの出会いがあった。
別の国では、生き残りの為に食量の争い
また別の国では、生き別れの家族。
大人の奴隷になって子もいた。
貧しいだった子から訳ありまで
いた事を今の今まで忘れていた。
こんな事あの子達には絶対に言えないな。
彼女達にとって私は大きな存在であり
英雄だったのかも知れない。
大きな借りとかそんなじゃあない事を願いたい
まぁまた一から改めて仲良く、親しい友人で
ありたいものだ。
いちいち覚える事は正直苦手だ。
誰が誰でどこでどうやって出会ったとかは。特に。
名前も顔も性格も。
予言能力では維持できないほどに。
想定ではない行動。目的地。
予言した場所も違えば出会いの人だって
当然違う。前にも言ったが予言は一つの可能性にか
過ぎない。だから予言が外れる時だってある。
そっちの方が面白いでしょ。
当たり続けるのも面白くない。
私は自由でありたい。
縛られるのは嫌なのは親の影響かも知れないな。
でも頑張って少しずつ覚えていこうと思う。
私も私なりに自分のペースで、
喋っていこうと思う。
せっかく私にもう一度チャンスをくれた
お父様の配慮です。
だから私はその思いに応えようと思う。
自分が助けた事を後悔しない為にも。
その行動が間違っていなかった事を。
そして彼女達の怒りを買わないように。
慎重に会話や行動を移して行きたいものだ。
出来る出来ないじゃあない。
やるかやらないか。の二択とか言われそう。
まぁそう言う言葉もあると胸に刻んでおこう。
こんな私をみんなは受け入れてくれるのだろうか。
本当の私を聞いて。嫌いにならないだろうか。
みんなと話す偽りの私と本当の私。
本音と建前。気軽に話せるように
いつかなりたいものだ。