結婚の理由
お父様の娘を私にください。
なんだいきなり告白か。
茜ちゃんも蒼君の娘さんじゃないですか。
確かにそうなんですけど。
私は味方はその五つ子がいいと思いました。
それで頼みに来たと言う訳ですか。
あのもし良かったら結婚したきっかけ聞いてもいい?
五つ子が生まれるまでか。
菜緒は幼馴染なのは知ってるよな。
そして許嫁が菜緒だと知ったのは。
魔女達が魔女を引退して、ままない頃。
一人で精霊界で修行から帰って来て、
すぐの侵略者との戦いで、
隣に菜緒が手助けをして、
大丈夫とニコッと心配そうに見つめたて、
蒼君はまた無茶して、みんなの為に戦い続けるんだね。
その時確信した。菜緒には記憶がある。
普通の魔族は俺のことを蒼君とは言わない。
魔王様とか、由凜さんとか、蒼さんとか。
そんな風に呼ぶ。
しかし菜緒だけは、蒼君と読んだ。
蒼君って言う人は恋人と仲がいい友達だけ。
それであの不良魔族時も気づかなかったけとずっと近くに居たんだと。
ずっと近くにいた人を間違えるはずはない。
長年側に居たのになぜ気付かないと自分で思っていた。こんな自分にまた仲の良い恋人に戻れるのか
怒っているのではないか、
俺は必死に謝った。ごめん。本当にごめん。
そうして菜緒は言った。
じゃあ。私ともう一度、支えてくれるパートナーで
居てくれるなら許してあげる。
あの時叩かなかった事を。
もう私を忘れる事があるなら今度は許さないからね。
その気持ちを忘れないならいいよ。って。
そして決めた。今度はこの手を離さないように。
側にいよう。この命を犠牲にしようとも。
それで付き合ったんだ。
付き合って頃の昔のように。
それから数年が経ち、子供の妊娠で子供が
出来る事を知った。
俺達に新しい家族が出来きたんだ。
菜緒の子供が出来たんだ。
それから五つ子の娘だと言われ、
その子達を産んだ。
医師はびっくりしてたよ。
滅多に居ないケースだと。
俺達はしばらく育児をして、
そして名前と魔力をこの子達に授けた。
産んだ菜緒に名前を付けて欲しい。
これは権限は菜緒にある。
それでこの子達はその名前になった。
どう。茜満足したか。
はい。私とは全然違いますね。
魔族として生まれた私と人間として生まれた
五つ子とは違いますね。
魔力を持った人間だからな。
菜緒も全部魔族になった訳ではない。
転生させたのは事実だが、あくまでも、
性格とかの精神面が多めだからな。
この子達も魔女になる日が来るのだろうと
心の底では思ってた。
そして、茜がここに来た。
それは嬉しくもあり、寂しさもある。
頼ってくれる事が嬉しいし、
娘達が巣立つ感じもあったから。
側に居なくても繋がれる。
そんな家族を俺はどこかで求めてたのかも知れない。
菜緒から意見あるか。
そうですね。私達の娘達をよろしくお願いします。
茜さんがリーダーとして引っ張って行ってください。
また元気な顔が合わせられる
そんな日を私は楽しみにしています。
二人の娘達は魔王城に向かう事になった。
魔族の娘と人間の娘達。
今後どんな化学反応になるのか。