茜家族に会いに行く
秦夜います?
ははぁ。ここに
みんな様は今どこに。
人間の皆様は自分達の来た国に帰られました。
魔法少女の皆様は人間界にいるかと。
魔族の皆様は散り散りになり消息は不明
魔女と魔王は魔界のどこかに。
蒼葉様は地中界に。
水来様自分の建てた城にいるかと。
闇夜様は隣町に行ってるのではないかと。
報告は以上です。
ありがとう。
私と秦夜の二人しか魔王城にはいない。
まさか侵略者がまた現れるなんて。
だれか呼び戻した方がいいのかなぁ。
うーん。どうするか。
では。水来様に会いに行かれたらいかがでしょう。
あの人ならなんとかしてくれるかも知れません。
そうですね。仲間集めしますか。
では私は引き続き調査に行って来ます。
さっそく行きますか。
ここが水来おば様の城ですか。
とても広いですね。
あのすみません
誰かいませんか?
あの誰か。
誰だここに来た者は。
君は誰だっけ?
それはないですよ。茜です。
あーそうか。茜ちゃんね。
思い出した。
一瞬ヒヤヒヤしたじゃないですか。
最近会ってないから忘れてたよ。
それで何のよう?
あの魔王軍に戻って来る気はありますか?
うーん面倒くさいから却下で。
そんな事言わずに。
動くの面倒だし。
あのかつて破壊神と呼ばれてた人とは
思えないな。
変わってしまったのでしょうか。
まるで砂夜さんみたい。
私通販ならともかく売り込みは受付ないんで。
ガチャン。
締め出された。
まるで引きこもりではないですか。
一体何があったと言うんです?
あの。あの。水来さん。
話だけでも。
ダメだ完全に反応がない。
ここは一体諦めて別の場所に行くか。
まさか微妙な感じから始まるとか。
次に地中にいるお母様に会いに行きますか。
えっとここですよね。
蒼葉お母様。話を聞いて欲しいのですが、
地底人。分かっては居たけど、
本当にいたんですか。
ここに何しに来たの?
観光?それとも仲間探し?
うん?どうかした?
お母様も以前不良の王だったとは思えないほど
どこか抜けてる感じがする。
数年経つとみんなこうも変わるのかなぁ。
それともそれを慣れる事が必要なのかなぁ。
あの魔王城に帰って来る気は?
うーん今はいいかな。
ここに居ると楽しいし。
ここに居て満足してるし。
まさかお母様まで。戻る気はないと。
じゃあお父様の所に行きますか。
ここが魔女の皆様とお父様が居る場所ですか。
あの。ここってお父様の場所で合ってますよね。
そうだけど。てか凄く満喫してるじゃないですか。
茜じゃんどうしたの。
どうしてのって。
珍しい。
めちゃ日焼けしましたよね。
茜も一緒に入ってく?
いいですよ。私は。
そうまぁいいけど。
私のお父様がこんなお姿になってるとは。
私の家族変わったな。
それは見た目だけだろ。
突っ込まれた。
そうだ茜に紹介したい子がいるよ。
かもん。俺の娘達だ。紹介しよう花渦と海波だ。
その子は?まぁ茜の妹にあたる子達だよ。
私の妹分ですか?
そうだ産まれたのが娘だからな。
その子の母親ってまさか。
菜緒だけど?
まさかの嫁さんは闇夜さんですか。
どうかしたか?
いえなんでも。
まぁ年下だけど仲良くしてあげてね。
なんでこのタイミングで言うんですか。
しかも双子って。急な話。
いや。五つ子だよ。
えー。まだ三人もいるんですか。
湖雪、滝音、河清の三人。
三人は菜緒と一緒にいるぞ。
名前は菜緒が付けたんだ。
名前は菜緒に決めて欲しいって頼んだから。
間違えないようにな。
名前ややこしいし。
菜緒さん凄っくお腹痛いと言ってでしょ。
あー。必死に必死に産んでたからな。
近くで応援してたよ。
あの時めちゃ辛そうだったけど。
五つ後なんて滅多にないし。
二人の子供はたまたま遊びに来てたんだよ。
必死に産んだ子供だ捨てられないでしょ。
蒼葉も水来も向かう時間が欲しいだろうし。
菜緒さんは隣町にいるって聞いたけど。
あー確かに出かけてはいるよ。
娘達めっちゃくちゃキラキラしてるでしょ。
茜の小さかった時思い出すなー
思い出に慕ってる場合ですか。
魔女の皆様は?
あの子達も結婚して子育てしてるじゃないかな。
知らない間に母親になってたんですか。
魔法少女の結婚してるくらいだし。
何でお父様がそれを知っているのです?
情報屋を舐めるなよ。
これでも事務所に連絡が来るからね。
お父様が建てた事務所ですか。
相変わらずすごい情報の広さですね。
人間界に行って見れば?
その魔法少女の子供達に会えるかもよ。
そうですか。行って来ますよ。
水来も蒼葉にも会いに行っただよね?
どうだったの?
変わり果てていました。
そうか。あの子達は子育ても終わったから
リラックスタイムに浸ってるのだろう。
えっ。今育児と言いました?
あっ。そうだね。もしかして知らなかったの?
あの二人は結婚もして、子供は小学生になったらしいし
今日は子供達はここに押しつけられたけど。
えー。ここに子供いるですか?
なんでそれを言わないですか。
聞かれなかったから。
ここは昔保育所の場所でもあったからね。
そうなんだ。
あー他のみんなも年齢は低学年くらいの小学生くらいだ。
蒼葉も水来も旦那さんと色々あって。
今は一人身なんだよ。ほっといてあげて欲しい。
二人は二人なりに頑張ったが、
蒼葉は借金を押し付けそのまま捨てられ、夫は逃亡。
水来は旦那の浮気がバレ夫婦喧嘩になり離婚。
これは内緒の話だぞ。
それでその子達は。
あー居るぞ。
未菜と知菜。が蒼葉の子。
伶菜と朱菜。が水来の子。
みんな女の子なんだ。
蒼葉は二つ違い。
水来は一つ違い。
そんな事聞いてどうするの?
いやそうなんだーと思って。
まぁあの子達もいないんだけど。
現実逃避のために作った子供達だ。
だからこの場にはいない。それほど追い詰められてるん
だろう。
それでまさか魔法少女候補とか言いださないよね。
そんな事考えてなかったよ。
まぁこの子達の未来がみたいからね。
私も覚悟が決めるからその時には考えておくよ。
まぁ頑張れよ。茜。応援してるからさ。
まぁ言って来い。