↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

33/36

【ガンズ視点】逃走するガンズ

 ワシはすぐに兵を引き連れ逃走を開始した。


 ここにいたら殺される。


 西を目指す。


 西の町で略奪し、国外に逃げれば後はどうとでもなる。


 早くここから離れ、立ち去らねばワシの命はない。


 シオンは化け物だ。


「早く歩かんか!置いていくぞ!」


「も、もう限界です」


 兵は疲弊していた。


 カシト王子側も疲弊していたが、ガンズ側の兵も同じく疲弊しているのだ。


 ガンズは馬に乗り上から怒鳴るが、他の者は徒歩である。


「我々はもう限界です。先にお進みください」


 ば、バカが!


 ワシが1人で逃げたら魔物に殺されるではないか!


 そんなことも分からんのか!


 しかも街に1人で行ったら、恨まれている民衆に八つ裂きにされる。


 ガンズは自身が嫌われている事を知っていた。


 く、仕方がない。


 しばらく休み、兵の疲労がマシになってから出発するか。


 暗くなってきた。


 ここで野営だ。





 ◇





【次の日の朝】


「いない!わしの兵が居なくなっておる!昨日はこの5倍は居たはずだ!どこに行った!」


「野営をしている内に逃げ出したと思われます」


 ガンズは側近の兵を殴る。


「何故止めない!」


「止めれば、ここに残る者は殺されていました。逃げた者の方が多いのです」


 まずいまずいまずいまずい!


 このままでは街の略奪は出来ん、仕方がない。金で食料を買おう。


「すぐ出発する!」






 ◇





【シオン視点 数日前のシオン】


 アッシュが斥候から戻ってきた。


「敵の布陣状態とカシトの砦の状態を見て来たぜ」


「助かる」


 バートンとマリンにも見えるように敵の布陣と砦からの手紙を見る。


 バートンがニヤッと笑う。


「援軍さえ間に合えば、余裕で勝つ。そうなればガンズは西に撤退し、物資を西の町で補充して国外に逃れる。その前に西の町に手紙を出したい」


「分かった。バートンに任せる」


 バートンに任せればガンズの逃亡は阻止できる。


 後は私が早く援軍として砦にたどり着くのが大事だ。


 アッシュの顔を見ると疲労しているのが分かる。


「アッシュ、合流してくれ。移動しながらになるが、休息して欲しい」


「分かったぜ」






 ◇






 ガンズが西の町にたどり着くと兵士と民衆がこちらに弓を構える。


「私はガンズ・ペンセイバー公爵だ!この地の領主である!道を空けろ!」


 ガンズは馬から降り、馬を盾にしつつ叫んだ。


「弓を構えろ!打て!」

 隊長と思われる者の号令で弓が放たれる。


「ひ!ひいいいいい!」

 ガンズは我先に後退してから叫ぶ。

「撤退だ!」






 全力で道を引き返すと今度は馬の足音が聞こえる。


 遠くからハルトナイトとゼンキが率いる部隊が追撃をかけてきたのだ。


「投降しガンズを差し出せば命までは取らない!繰り返す!投降し、ガンズを引き渡せば命までは取らない!」


 その声を聞いた瞬間ガンズは道を逸れ、森に入って逃げ出す。


「ぐおおおおお」


 魔物の声が聞こえる。


 これがガンズの最後となった。


 ガンズは貴族の責務である領地の魔物狩りを怠った事で魔物に殺された。



最後までお読み頂きありがとうございます!少しでも面白いと思っていただけた方はブクマ、そして下の☆☆☆☆☆から評価をお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。