ぜんぜん題名が決まらないや
日の光がまぶしくて
そっと
日陰に入る
向こう側は
お日様の世界
こっち側は
お陰様の世界
……
お陰様って誰？
とにかくまぶしいから
お陰様の中に入る
お陰様も悪くない
暗くて
落ち着く……
夜になると
お月様や
外灯さんで
まぶしい……
思わず後ずさりして
お陰様の中に入る…
落ち着く
庭の草木も
さわさわと
寝息をたてる
石は
黙って
照らされても
起きていても
寝たふりしている
…
知らんぷり
何もしゃべって来ない
ただ
照らされて
…
おい
と
話しかけると
…
何の用だ？
…
と言う
一個の石が起きても
ほかの石たちは寝てる
起きたかと思うと
また
黙ってしまった
…
黙ってしまったけれど
起きてる
知らんぷりして
目を閉じてる
…
ちらっ…と
片目を開けた
…
のぞきこむと
また目を閉じて
知らんぷり
照らされて
知らんぷり
生きてても
死んでても
知らんぷり
おやすみ……
…
黙ったまま
目を閉じている…
…
ちらっ…と
片目を開けた
…
のぞきこむと
また目を閉じて
知らんぷり
照らされて
知らんぷり
黙ったまま
知らんぷり
寝たふりして
知らんぷり
生きてても
死んでても
知らんぷり
…
おやすみ……
