全てを筋肉で解決する竹取物語
どっかで見たような人たちが登場しますが気のせいです。
今となっては昔のことですが、竹取の翁という者がいました。
野や山に分け入って竹を取っては、いろいろなことに用立てました。
ある日、いつもの如く竹を取っていると、根元が光る竹がひとつありました。
「この世に斬れぬものはなし…一○字流・斬○剣!!」
翁が一刀のもとに竹を斬ると、中から小さな女の子が出てきました。
「フフフ…凄まじい剣の冴え。
貴様は我が養父に相応しい男のようだ!
良かろう、貴様に私を育てる栄誉を与えよう!!」
「えらい態度のでけえ姫だな!」
…それはさておき、翁はその子を連れ帰ると、妻の嫗に預けて育てさせました。
女の子はかぐや姫と名付けられました。
かぐや姫を拾ってから、翁は山に登るたびに光る竹を見つけました。
切ってみると中から金銀財宝が出てきました。
翁と嫗はお金持ちになり、そのお金でかぐや姫はなに不自由なく育つ事ができました。
美しく育ったかぐや姫に、数多の公達が結婚を申込み、かぐや姫は彼らに向かってこう言いました。
「ならば、私と闘って勝った者に嫁いでやろう!
さあ、全員まとめてかかってくるが良い!!」
「脳筋か!」
翁のツッコミなど無視して、公達は一斉に攻撃を仕掛けました。
ある者は鉄のような拳を繰り出します。
かぐや姫はそれを躱すこともせず、あろうことか顔面で受け止めました。
「ん──っ!?
なんだ、このこそばゆい拳は?蚊でも刺したか?
フフッ、これが拳だ!!」
かぐや姫は言いながら相手の顔面に重い拳を叩きつけ、その公達はものすごい勢いですっ飛びました。
ある者は丸太のような脚から、鋭い蹴りを繰り出します。
かぐや姫は無造作にその足首を掴むと、その体勢から更に鋭い蹴りを繰り出しました。
「これが蹴りだ──っ!!」
その恐ろしいほどの技の切れと破壊力に、求婚者達は目を瞠りました。
彼らは何度も向かっていきましたが、誰もかぐや姫の敵とはなり得ませんでした。
ふと、あたりを見れば決闘の舞台となった砂浜に無数に散らばる足跡は、求婚者達のものだけでした。
かぐや姫はその場から一歩も動いていなかったのです。
求婚者達は、その場で全員死を覚悟しました。
すいませんでした。