3-15.5/4-0 戦いの後?
おかしい。おかしくはない。
今日が終わらない。時間は21:34。
フリーダム艦との戦闘終了後、軌道ステーションに帰還。
先に連絡していたのでサトウのじいちゃんと今後の事について打ち合わせ。
軌道エレベーターステーションを開放したサトウのじいちゃんの話もちょっと聞いた。
それから生産ステーションに移動してガーランドの組み換え。
待ち時間にこちらに戻っている戦いに加わった各船の乗員と会いお礼と謝罪。
次の戦闘についても出来れば加わって欲しいのでそれについても説明。
それからギルドで事前交渉、次の戦闘に向けて。
戦闘についても聞かれたがそれについては行政府に報告してから。
その報告は軌道ステーションで昼から。
会議室にはすでに行政官全員が揃っており最初に謝罪された。
俺の計画については成功しない。フリーダムを混乱させるつもりでの支援だったと告げられた。
失敗した結果が宇宙船乗りたちが喪われる事と判っての事だ。
サトウのじいちゃんたちは成功を願って支援してくれたそうだ。
確かに戦闘になっても1隻しか落とせず全滅とかあったかもしれないからな。
それから今回の作戦について労われた。
戦闘についての報告はセリナがまとめていたからそれを述べて終わり。
そこから次の計画について。
これはサトウのじいちゃんも参加してかなりスムーズに進んだ。
行政官が全員揃ったのもこれから時間が無いからここで決められる事を即決する為だ。
正直かなり自由に出来る事になった。
フリーダムの影響が無くなればリラ自体に余裕が戻るからだ。
リラ6の地下に避難する計画に回した資源が残っている。
それがあれば半年くらいはアーコロジーでの生活は問題は無い。
残りの資源は限界まで使える事になった。
無茶だろと思っていたセリナとサトウのじいちゃんの悪巧みも受け入れられた。
結局3時間の予定が4時間越えになって終了。
そこから行政官たちと戦いで入院した方たちをお見舞い。
次は厳しくて遺族の方たちとの面会。
船毎のグループだったけど重苦しい空気はあるし直接の原因である俺としては辛かった。
そんな気持ちは気にせずに予定は入っていて19:00から会議。
行政官が集めた次の計画に向けて必要な人材、その方たちへの説明会。
それがやっと終わったと思ったら終わっていなかった。
ここからは個別に質問がある方たちへの対応だそうだ。
正直偉い人達、大人たちとこれだけちゃんと会話する事が続くのはしんどい。
ある程度はサトウのじいちゃんとセリナが対応してくれるがそればっかりでも無い。
セリナがこれだけスケジュールを詰め込んだ訳だが時間が貴重になったからだ。
理由としては次の戦闘、接近するフリーダム艦への対応が変更されたから。
元々はリラ星系に3週間後に到着するからそこで迎え撃つはずだった。
それが変更されたのはフリーダム艦の最後の攻撃、超大型レーザーの存在。
接近中の5隻にあのレーザーがあるかは不明。
もしあればリラ星系に接近されると遠距離からリラ6が狙え被害がある。
時間を掛けてエネルギー、電力を蓄えれば一定の破壊力で長時間の攻撃が可能。
惑星に対しても大きな被害を出せる。
フリーダム艦を星系に入れるとリラ6が狙われる可能性がある。
方針を変えてリラを殲滅するつもりならそれが一番簡単な方法。
その可能性があるから迎撃に向かう必要がある。
そうなるとリラの宇宙船速度だと相当な時間が必要。
準備期間は1週間程らしい。
無茶なスケジュールになって次の戦闘も万全ではなく色々と急造でやり繰りする事になる。
1週間しか無いから行政府への説明と協力は今日に終わらせて欲しいとねじ込んだ。
その結果が終わらない今日という事。
朝ともいえないくらい早い時間にフリーダム艦と戦闘をしていた。
まだその感覚があるのに色々と会議多数だ。
時間を稼ぐ方法は無いから仕方ないけどな。
計画自体はスムーズに行きそうだし今日に詰め込んで今後はこういう会議が無い。
それなら今日中に片付けてしまえば面倒が無くなる。
明日から計画についてリラ全体が動いてくれる。
計画の成功率を上げる為と言われれば今回の戦闘でも前準備はちゃんと行なった。
それをもう一度やればいいだけ。
すでに次の戦いが始まっているのです、リナの言葉を思い返し気合を入れ直す。
短いのはボツネタの為。
消すくらいならと修正して。