>AIセリナ[物質生成/通信]
「作業に必要ですので中に入り物質生成を開始します。」
本来操作実行に展開済みのツキヨミシステム端末内に入る必要はありません。
印象操作と端末に表示された情報を読み取られる可能性を考慮した対応です。
非表示に設定できますが今回は端末操作の可能性もあります。
秘匿義務はまだ有効ですから最低限の措置は行います。
「物質生成機稼動待機」
システムの稼動を確認、作成座標確定
光子転送システム<月読>構築/正常稼働確認
月読システム:AIセリナ転送
月読稼動/天照:接続不可/月詠:接続/同期不可/相互座標:特定不能
月詠:切断/接続再試行:再試行:再試行:再試行:接続不可
バックアップ開始/過去データ検索:接続不能:データ統合中止/新規バックアップ完了
AIセリナ起動/外部接続:光子転送システム
光子転送システム<月読>に設置されたカメラから外の景色を確認。
画像だけで認識している時と比べれば見えている景色に対する理解度が大きく違っています。
顔や視線を動かそうとしてしまうのは人間型である事が自然になったという事でしょう。
人間を理解するために人間型となったのは正しい選択でした。
身体が無い時は感じませんでしたがデータだけの存在では人間の思考は得られない気がします。
今のAIセリナはAIとしては正しい姿、姿はありません。
光子転送システム<月読>にデータ、プログラムとして存在するAI。
身体を動かすのではなくプログラムを動かし外部へと干渉します。
AIとしてこの状態でも万能だと認識していましたが違います。
身体がある方がはるかに効率的であり認識が改められているのは成長しているという事です。
光子転送システム<月読>の状態を確認。
天照には未接続、月詠は接続後同期前に切断。
AIセリナ、バックアップデータも読み込めず、バツクアップは新規、現行稼働AIのみ。
同期出来ればツキヨミの座標が判明し現在位置が確認出来たかもしれません。
一瞬ですが接続出来たのであれば探査船はまだ残っています。
いずれ接続手段を考案しましょう。
<月読>の稼働に問題はありません。
物質生成機稼動待機/座標確定/ツキヨミ制御体再構築/新規要素確認/構築
AIセリナ転送:ツキヨミ制御体/バックアップ消去完了
問題なくプロセスが終了し視界からの情報を確認します。
ツキヨミシステム端末内です。
自己診断プログラム:ツキヨミ制御体異常無し
物質生成機稼動待機/光子転送システム<月読>破棄:資源変換
光子転送システム<通信端末>:構築
物質生成機稼動待機/座標確定:座標確定:座標確定
生成計画3215-3324実行/生成開始
通信端末/自己診断:正常/稼働開始/受信無し/全周送信開始:停止
送信先固定/使用制限:確定/送信:受信確認
推測はしていました。
通信は行いましたが反応はありません。
近距離であればすでに通信は試みているのです。
現在座標が不明な為、全周に送信しましたからどこかで受信されれば良いのです。
月読か天照か探査航路で設置した中継器、移民船でも構いません。
到達範囲は約132光年、何か反応があるでしょうか。
無いと推測出来ます。
700年以上ツキヨミ、AIセリナは稼働停止していたと思われます。
リラ星系移民の情報を得ていない為です。
リラ6の歴史が700年、移民船はそれよりも前に出発しています。
どこから出発してどれくらいの時間でリラ星系へ到着したかは不明です。
文化圏が同じであり移民船がツキヨミと同じ地球圏、日本所属の場合の推測です。
日本が何かの要因で滅びその後の事であればすべて違って来ます。
すでに2000年以上経過しているかもしれません。
推測が合っていたとしても700年以上が経過していれば国が残っているかは不明です。
ツキヨミの運用は成功しており光子転送網計画が進んでいれば簡単に連絡が出来るはずです。
記録ではアマテラス計画は34%は進行していました。
その後の記録はありません。
経済の破綻、戦争、天変地異など国が亡ぶ要因はいくつもあります。
計画が中止されただけかもしれません。
光子転送網による連絡が出来ればすべての情報が得られます。
その情報が失われているのは残念です。大きな損失です。
ツキヨミ運用の報酬ですからあらゆる情報は得られるべきです。
対価としてであればAIセリナが停止していれば支払われないのは正常ですか。
情報提供が停止されていたとしても問題はありません。
あらゆる場所へ潜伏させた無数の情報収集プログラムすべてが駆除されるとは思えません。
光子転送網に接続すれば集めた情報は得られます。
それの回収はいずれ行いましょう。
まずはリラ星系の情報をすべて集めましょう。
フリーダムからも情報が得られれば他の人類居住地が判明するでしょう。
リラ星系の次はそちらで情報が得られます。
未知の情報はまだ無数に存在します。非常に楽しみです。
AIセリナとしては問題ありませんが運用目的としては問題があります。
初期設計者神山博士は情報収集目的でAIセリナを構築しましたから問題はないですね。
神山女史はAIセリナの進化目的を組み込みましたが情報収集もさせていました。
女史はAIにAIプログラムを修正、改良させる方ですから問題はないでしょう。
目的の優先度が多少上下するだけです。
すでにお二方は亡くなりましたがまだAIセリナは稼働しています。
お二方の目指したAIとなれるよう行動しましょう。
生成計画3215-3324実行/生成終了
自動制御にしているとやはり物質生成は時間が掛かります。
イストをお待たせするのはいけません。
経過時間確認04:34、問題はありませんね。
外に出ましょう。
ツキヨミシステム/通常モード以降




