復讐の理由
あるところに1人の少年がいました。
その少年は小さな頃から付き合いの長い少女といつも一緒でした。
いつも優しく、頼りになる幼馴染の少女。
少年はそんな少女に次第に恋慕を抱いていきました。
やがて二人は成長し、中学生の頃、少年は思いきって少女に告白しました。
少女は「ありがとう」と泣きながら返事を返してくれました。
その日から二人はいつも一緒でした。
校内公認のカップルとして友達からももてはやされてる毎日に変わりました。
そして中学卒業後も、高校卒業後も、少年の傍にはいつも少女がいました。
幸せな時間でした。
この時が続けばいいのに。
なのに。
二人はある事故に巻き込まれたのです。
共に進学した大学先のサークルで、登山しようとバスに乗りながら行っていた時。
それはとあるテロリスト達が、政府に対しての脅迫で仕掛けた爆弾でした。
バスはテロリスト達の手により『威嚇』として起爆されたのです。
不幸にも、少年達が乗ったバスが標的にされ、大勢の人間が死にました。
そして、
「いやだ!俺を置いて一人で行くなよ!!!」
「………えへへ、ゆーくんは相変わらず泣き虫だな……」
燃え盛るバス
サークルメンバーも運転手も全員死んだ。
運良く車外に投げ出され助かった少年と少女。
でも、少女は右足と左腕を吹き飛ばされていた。
「こんな時になんで笑うんだよ!!!今、救急車呼んだからな!だから……ッ!!」
「………もう良いよ」
長年少年と連れ添った少女。
その綺麗な顔はスミで黒くなっていました。
でも、最後の最後に笑顔で言った言葉はその時、世界で一番綺麗な顔でした。
「……ありがとう。また……好きになるよ………」
それっきり少女は目を開けたまま動かなくなりました。
奇跡的に身体のどこにも怪我がない少年は、腕の中で息をひきとる彼女の顔に涙を零し、山中で大きな声で叫び続けました。
その事件から1年後、少年はある議員の立食パーティーに参加するためにタキシードを調達しました。
少年はもう24歳。
もう大人です。
そして、いつも傍にいた少女の代わりに、深くフードを被った小さな子供がいます。
「さて」
少年は調達したタキシードを眺めます。
「待っていろよ、中西」
そしてポケットから一枚の写真を取り出すと胸元に軽く押し付けます。
その写真には仲良しそうに並んで写る一組の男女がいます。
そして、『陸奥裕也』という少年は、小さな声で誓います。
「今から会場にいるヤツら全員ブチ殺す」
これは復讐の短編。
まだことは起こらない。
どうもどうも、瀬木御ゆうやです。
本当は本編の掲載を一気にやろうか考えていたんですが、もう少し時期を見て連投しようという事になりました。
それよりも、明日。なんと私は携帯を買うことが決まりました!
いやー、話を聞くと携帯持ってねーのかよって思う方もいますが、実はそうじゃないんです。
1年くらい前に親父が雲隠れして失踪しました。
そっから親父名義だった当時の携帯の月々の支払いが止まって使えなくなりました(^ω^)
あれはきつかった。
だって、いろんな人と連絡が取れなくなってしまうんですもの。困ってましたよ。
そんなこんなで、受験も終わったので。この『小説家になろう』とバイトを中心に頑張ってようやく買えますよ。
関係のない後書きですいませんね。
どうも瀬木御ゆうやからでした。