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追っ手と戯れて

もう本当に、一気に一話、酔って書くもんじゃないよ!

酔いながら書くとかしんどいです。三回くらいに分けたい。

中途半端になっているかもしれません。

でも知らん! これは私のスーパーオ○ニー小説なのです!

 歩とピットは酒場から出て肩を組んでいた。その姿は兄弟のような、親友のような、とにかく仲がよさそうだった。


「いえーい俺たちゃ兄弟だぜ!」


 ピットが夜中だというのに周りの迷惑など考えず叫ぶ。


「あぁ、俺たちゃきょうらいらー!」


 歩よ、お前はさっきの酒場でピットと喧嘩したあと普通に呂律回っていただろ。何思い出したように酔ってんだ。


 二人は鼻歌交じりで宿屋まで向かう。お互いに曲はバラバラだ。というかピットはそんなに酔っていないはずなんだが、空気に酔うタイプなのだろうか。


 夜のため周りに往来する人は少ないが、それでも同じように酒場からの帰る人などからは、二人は変な目で見られていた。これで酔っていなかったら、その変な目って言うのがあれだぞ。ホで始まってモで終わるやつに見られていたかもしれない。こういう世界でもそういうのがいる。騎士に結構……。


 二人がもうすぐ宿屋につくというところで、宿屋の入り口が破壊されて人影が飛び出してきた。


 二人はそれを見て異様にテンションを上げている。救急車やパトカーのサイレンの音を聴いた犬のように。


「なんらなんら! 祭りか!? 俺が神輿を担ぐぞー!」


「なんだよ神輿って!」


 歩の暴走にピットがツッコミを入れてビシッと顔面にパンチをくれるが、殴ったピットが徐々に青ざめていく。仕舞には絶叫を上げた。


「いってぇぇええええ!」


「どうした兄弟! いいことでもあったのか!?」


 歩がそう聞くが、ピットはそれどころではなかった。というかこいつらのやりとりよりも私は宿屋が心配だ。


 うるさい二人から宿屋のほうに視点を変えると、宿屋の奥からがっちり白銀の鎧を着た男とその周りには騎士が四人いた。


「もう一人の逃亡者を発見だ」


 白銀の鎧を着た男が歩を見て言う。まぁとにかく、どうやら歩とキルルクを探していたようだ。


 飛び出してきた人影を見るとそこにはキルルクがいた。一応死んでいないようだ。いや死なせない。私は女の子にはやさしい紳士なので。


 だがキルルクの表情は苦しそうだ。ところどころ血を流している。なんてひどいことを! 白銀の鎧を着た男はきっと歩とピットがやっつけてくれます。


「歩! ピット! 追っ手なの!」


 キルルクはうるさい二人の声を聞いていたからか、二人が近くに来ていたことを知っていたようで、すぐに二人に忠告した。


「なんだと?」


 キルルクの声に即座に反応したのはピット。さすがロリショタ。キルルクの声には条件反射で反応する。


 ピットは歩を突き飛ばしてキルルクの声のするほうへ飛んでいった。まぁこの程度の兄弟関係だ。


 ピットはキルルクと白銀の鎧を着た男との間に割り込み、白銀の鎧を着た男の前に立ちはだかった。


「キルルクのピンチに俺があり、ってな」


 恰好よく決めたが、キルルクはそんなピットに唾を吐いた。


「私の業界ではご褒美です!」


 ピットよ、初めのころにはそんな性癖なかったじゃないか。キルルクの冷たい対応に嘆いていたお前はどこに言ったんだ。なんでそうなった。私が酒を飲んでいるからか?


 そしてピットは無謀にもコブシで騎士たちに戦いを挑んだ。まぁ可愛い女の子のためならしょうがない。私でもそうする。……多分。


 ピットはスキルを使って筋肉を膨張させる。これで殴られれば例え鎧を着ていてもひとたまりもないだろう。しかし、ピットの動きは前のときのような訓練されたものではなく、歩と殴り合いをしていたときの分かりやすいテレフォンパンチだった。まだ青春気分が抜けきっていないようだ。


 白銀の鎧を着た男はそれをそんなりと避け、反撃を加えた。バカな相手に対しての情けからか、剣を使わずコブシで殴った。


 やったぜ、青春野郎は吹っ飛んだ! って、一応ピットは味方なので喜んではいけませんね。


 キルルクはそれを見て焦った。唾を吐いたがピットの強さは信頼していた。テレフォンパンチだとしてもスキルを使ったピットのパンチはそこらの騎士が反応できる速さではない。さらに反撃まで。まさかピットがやられるとは。自分では五人を相手どって戦うなど無理だ。それに歩は謎のスキルがあるとしても使いこなせていないようだから、頼ったとしてもかなわないだろう。一瞬で絶望的になった。


 だがキルルクの絶望をよそに、歩は体中を土まみれにして白銀の鎧を着た男に絡んでいった。ピットに突き飛ばされたときに盛大に転んだのだろう。


「おうおうおうおう兄ちゃん! 俺のきょうらいに何してくれてんらー!」


 歩は白銀の鎧を着た男に対して一方的に肩を組み、耳元で大声を発した。それはあまりにも早く騎士たち以前に肩を組まれた本人も大声を聞くまで気づかなかった。


 歩はピットに突き飛ばされたが、それでも兄弟と言うなんて。


 周りの驚愕の表情に歩はニヤニヤしている。


 キルルクはピットの大声に怯えていた。単純な大声ならいいのだが、怒りが絡むとダメなのだ。ピットは気を付けていたが、歩は酔っていてダメなようだ。許すまじ。


 白銀の鎧を着た男は驚愕を振り払い、即座に腕を振り払い剣で切りかかった。


「よくもこの私、アーバル・アーガストの肩に手をかけてくれたな!」


 怒りを露わにしながらの自己紹介どもです。アーバル・アーガストはこの国の王、アズル・アーガストの息子で次男である。各地で魔物退治を行っていたが、ちょうど王都に帰る途中の息抜きでクレマにいるときに宰相からクイックバードという連絡用の鳥によって歩たちの情報がもたらされた。


 そんなアーバルは自分が王の息子である自負がある。そのため汚らしい恰好で肩を組まれて怒っている。


 しかしその怒りによって振られた剣は歩に到達したところで甲高い金属音が鳴って止まった。切れなかったのである。アーバルの剣は一級品であり、その技術もだ。それを無傷で防いだ歩。


 再度周りは驚愕するが、一番驚愕していたのはキルルクだった。普通、スキルとは一人一つだ。歩には尿をすごい勢いで出すスキルがある。だが生身で剣を防いだ。ということは剣を防いだもう一つのスキルがあることになる。尿をすごい勢いで出すスキルの威力だけでもすごいのにさらにもう一つスキルがあるなんて。あの剣を防御もせず生身で防ぐなんてあまりにも強力だ。すでに歩は化け物と化していた。バカ者ではない。


 あー、酒の酔いがいい感じ。


 歩は痛みがないようでするりするりと騎士たちを避けていき、キルルクのいるところまで向かった。


 私はピットのところに向かうと思っていたのだが。兄弟はどうした。


「キルルク、だいろうぶか?」


 歩の呂律の回らない言葉を地の文で説明しなければいけないのだろうが、私も酔っているから呂律が回っていない。だから説明すると、キルルク、だいろうぶか? になる。分かったか! 説明しないのはわざとだ!! ……ちょっと待って、私出過ぎだわ。自重します。


「だ、大丈夫なの」


 実際は大丈夫ではないだろう。しかし目の前で起きたことが信じられずキルルクは生返事で答えてしまった。


「そうか、それならよかっら。それじゃあちょっくら小便を」


 歩はキルルクに向かって小便をしようと、一生懸命チャックを下ろそうとしている。ズボンが違うのでチャックはないが。だが、チャックがないおかげでキルルクは助かった。もしもいきなり発射していたらキルルクの顔が吹き飛んでいた。そしたらこの小説は終わったも同然だ。女の子のいない小説など……いやこれ以上言えない。いろんな意味で。


 キルルクも即座に危ないと思い、歩の肩を掴んで騎士たちがいる方向に向けた。そして股間を蹴り上げた。


 痛みはないが、その蹴りが放尿を促すいい刺激となり、歩はたまらず小便をした。その先にはアーバルと騎士たち。驚愕の連続で思考が停止していたのが命取りとなり、歩の特大レーザーをもろにくらってしまった。


 アーバルと騎士たちはまさにバイバイ○ンという感じに吹き飛んでいった。どこかいい感じのタイミングで出会いことを祈っています。あ、これはコメディーです。ご都合主義もタグに入れとくべきか……。いや、他のご都合主義をタグに入れている人に迷惑がかかりそうだ。


読んでくれてあざーっす。うぇいうぇい。


素面では触れません。つまり?

酔っていたら修正するということです! 意味がない!

誤字脱字程度なら素面で直します。


私の酔っていない小説はこちら↓

運魔法のサイコロ使い ~これは力であって運ではない~

http://ncode.syosetu.com/n8618cm/

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