プロローグ
突然書き始めたのでプロットも何もないです。
練習がてらにやるつもりなので話数は10もいかないと思います。
更新頻度も分かりませんが、少ない文章をちょろちょろ書こうかと思います。
まぁなるようになると思いたいです。
久々の休みに、昼真からちびちびと缶ビールを飲みながら録画したB級映画を観るという俺の最大の楽しみをぶち壊したのは母からの電話だった。
電話の内容はお見合いの件……からの昼間から酒を飲んでいることに対する説教だった。
実家が田舎だからか俺はまだ二十三歳だというのに毎週のようにお見合いの話を持ってくる。
確かに地元の友達の大半はすでに結婚している。子供までいる奴もいる。だけどこっちの友達じゃ結婚している奴はおろか、彼女がいるやつのほうが少ない。もちろん俺もいない。いないから母がお見合いの話を持ってくるのだが。
「あー、ったくよ、俺はまだ結婚する気はねーってのに」
まだというか、この先もないだろう。そもそも年収二百万で顔は中の下、良くも悪くも特徴があまりなく平凡、だと思う。趣味は酒を飲みながらのB級映画鑑賞。最近やたらトイレが近くて何かの病気なんじゃないかと思っている。こんなやつを好きになるやつがどこにいるんだか。そんなことを考えながら酒を呷る。
元々酒に強くはないためすぐに顔が熱くなった。
止めていた映画を再生し、つまみを食べる。
この映画はB級の中でもいい映画だ。むやみにCGを使わずセットを用意するところ。よくあるストーリーのくせにツッコミどころの多いところ。そして分かりやすいフラグを立てては即回収するところ。ホントにバカみたいな映画だ。
こういうバカみたいな映画は酒がすすむ。
映画のモブキャラがサメ注意という立札のある海を泳ぐシーンに切り替わったとき、酔っていても分かる安直なフラグに俺はこのモブキャラはサメに食われるんだろうなと思った。
そして数秒後、案の定モブキャラはサメに食われた。非常に分かりやすい。
しばらくモブキャラを食べたサメを色々な角度から映してく。切り替わるたびに光の角度が違う。撮影した時間帯が違うのだろう。
そんなことを考えていると急に尿意を催す。
海のシーンだったからかななどと酔った体でふらふらと立ち上がり、映画をそのままにトイレへと向かった。
ふらふらな体のせいかトイレまでの道が異様に長く感じる。一歩進むごとに尿意限界突破までのメーターを指数関数的な勢いで増やしていく。お腹がパンパンになっちゃう。
うめき声をあげながらようやく便器の前までたどり着いたが、もうヤバイ……漏れそうだ。
急いでズボンを下ろしたため、パンツごと足下まで下ろしてしまった。だけどこれで助かる。これで解放される。
「うっ、ふー」
なんだかいやらしい声を出してしまった。でもそれほどに気持ちいい。昇天しそうだ、視界が白んでくるほどに。このまま行けるところまで行けるんじゃないだろうか。
この感覚により浸るため目を閉じた瞬間、突然体が浮くような感覚に囚われた。
これは行くところまで行っちゃったか? なんて考えながらゆっくり目を開けると――目の前にはキレイな赤い髪をした可愛い女の子が俺のイチモツから放たれしレーザーを顔に浴びせていた。
その周りでは厳つい顔をしたおっさんと剣を構えている数十人の男たちがいた。
どうやら行くところまで行ってしまったようだ。
お読みいただきありがとうございます。