登場人物紹介
ネタバレ含みます。
‐カペル王国‐
◆ナターリエ・ジークリット・カペル(18)
主人公。カペル王国の第一王女。栗色の髪、紫色の瞳。
大人しく、落ち着いた性格だが、自分の意見や意思は伝えるよう努力している。“魔女”と同じ瞳の色を持つせいで、周りから好奇の目を向けられて育ったため、引っ込み思案しがちなところもある。外に出る時は瞳の色を誤魔化すために常に眼鏡をかけている。15歳の時に、王位継承者に指名される。
◆カール・ブルメスター(26)
ナターリエの側近兼護衛。金茶髪、灰色の瞳。
ナターリエには最上級に優しい。でも叱るときは叱るし、物ははっきり言う。たまに冷酷なまでに容赦ない時があるが、大体それはナターリエのためだったりする。ディルクとは同郷の幼馴染で腐れ縁。王宮近衛部隊所属、階級は少尉。
◆マクシーネ・テア・カペル(16)
カペル王国第二王女、ナターリエの妹。赤毛のふわふわロングヘアー、蒼玉色の瞳。
幼い頃から活発的で、天真爛漫。何かとナターリエを巻き込んでいる。王位継承者に指名された姉を手助けしたいと思い勉学に励み、隣国アマリアに留学を決意する。
◆ディルク・ハーセ(27)
カペル王国軍の兵士。暗い茶髪、薄い青色の瞳。
冷静沈着でドライな性格だが兄貴肌でもある。王宮近衛部隊配属後、様々な場所に転属、何故かスピード出世してしまった。現在は面倒を見るようにと問題児らを任され、もとい押し付けられ、彼らを集めたデザートローグ隊の隊長を務めている。デラロサ基地所属、階級は大尉。
◆エマ・ダグラス(21)
カペル王国軍の兵士、ディルクの部下。茶髪、青緑色の瞳。
感情があまり表に出ない、物静かな性格。《風術師》だが、《術師》であることは親しい人物以外には話していない。デラロサ基地、デザートローグ隊所属、階級は曹長。
◆ザシャ・クレンク(25)
カペル王国軍の兵士、ディルクの部下。淡い茶髪、茶色の瞳。
明るく、冗談ばかり言うがとても仲間想いで隊のムードメーカー的存在。ディルクからの信頼も厚い。デラロサ基地、デザートローグ隊所属、階級は少尉。
◆ローランド・ガーネット(55)
カペル王国軍最高司令官、国王の補佐。茶髪、赤褐色の瞳。
威厳、威圧感があって近寄りがたい印象がある。でも意外に快活で冗談も言うし、ナターリエには弱い。教育科にいたカールとディルクを近衛部隊に引っこ抜いた張本人だが、二人には今でも慕われている。
◆クラウス・ファーバー(45)
最高司令官補佐、王族の側仕えを総轄する。灰色の髪、茶色の瞳。
生真面目で冗談ひとつ言わない。正義感が人一倍強い一面もある。ナターリエやマクシーネの素行に小言ばかり言う。近衛部隊所属、階級は中佐。
‐アマリア王国‐
◆ワト・カミル・ローレンス・アマリア(20)
アマリア王国の若き王。黒髪、水色の瞳。
表情がほとんど変わらない。常に淡々としていて冷たい印象がある。
◆ヤト・ローレンス・アマリア(20)
ワトの補佐で双子の弟。黒髪、水色の瞳。
優しげで、穏やかな表情を浮かべているが、眼差しは少し厳しい。
◆ギルベルト・ゲルムホーファー(28)
ワトの従者兼護衛兼雑用係。茶色の髪、茶色の瞳。
ワトとは軽口をたたき合える程度の仲。階級は大尉。
◆ローザリンデ・コルネリウス(20)
マクシーネの世話をするメイド。白金の髪、オールドローズ色の瞳。
気が効き、心やさしいお姉さんのような存在。
◆シキ & チカ
アマリアの王城に滞在する《術師》。
‐マウラ公国‐
◆エラルド・ガッダ(24)
アマリアに特使として滞在する、ガッダ公爵家の長男。黒髪、灰褐色の瞳。
誰とでも軽い調子で接するため軽薄そうに見られがちだが、本当に腹の中は真っ黒。国を背負うためか結構苦労している。