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探偵幽霊  作者: BEN
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プロローグ

   プロローグ

 じりじりじりという憂鬱な目覚まし時計の朝6時を知らせるベルを、まだ眠い目をこすりながら止める。

「あーもうこんな時間かぁ。」

そう言うと、ベッドから起きて朝ご飯の準備をするためキッチンの前に立つ。今日のメニューは、スクランブルエッグ、ベーコンそしてトーストだ。まぁ今日というか、殆ど毎日このメニューなのだが。それはさておき、朝食を済ませた僕は洗面を終わらせ、クローゼットからYシャツとスラックスを取り、

「今日はどれにしようかなっと。」

と言ってネクタイを選ぶ。少し悩んだあと、

「これでいいか。」

結局黒色で無地のものにした。それを締めベストを着て身支度は終了。戸締まりをして事務所に降りる。

 おっと、そういえば自己紹介がまだでしたね。僕の名前は美柳凛太郎、職業は探偵、厳密にいえば探偵ではないのだが、世間的に見ればやはり探偵という身分になるのだろう。と、まぁそんな感じなので探偵として仕事をするため下の階の事務所である「楠神探偵事務所」に降りていった。

 「おはよう。美柳君。」

ふとそう声を掛けられた。

「おはようございます。楠神さん今日も早いですね。」

「まぁね、いつも通りさ。」

そんな会話をしているこの人は、名前が楠神陸、職業はここ楠神探偵事務所の所長であり、探偵である。ところで、皆さんは幽霊を信じているだろうか。または、幽霊を見ることが出来るだろうか。私は見ることも出来るし、話すことも出来る。現に今目の前にいる楠神さんも、何を隠そう幽霊である。だから他の人にはみえない(見える人は別であるが)そのため先に紹介した私の職業も実際は探偵助手なのだが、殆どの場合私が依頼者に応対するため、世間的には私が探偵ということになる訳である。そして探偵がそんなことになっているのでそっち関係の依頼も多いし、なぜか所長は所謂世間一般に知られている探偵の仕事(人捜しや浮気調査など)はあまり請けることがない。ここで請ける仕事は主に謎解き関係である。つまり所長の気分である。まぁ要するに所長の趣味で依頼を請けるのである。だから仕事は少ないし、生活が厳しい。今月もこのままだとヤバそうな気配がする。などと考えてながら珈琲を淹れていると、

「美柳君、今日はなにか依頼が入っていたかな?」

と所長が聞いてきた。

「いえ、なにも入ってないですよ。」

「そうか、なんか面白い依頼はこないかねぇ」

などと呑気なことをいう所長であった。

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