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ドラコ  作者: 呉璽立児
3/11

一度坂を転がり始めた大玉は止まらない

 文哲達が大門島に到着したときには、日がかなり傾いていた。

「フミちゃん、ホントにありがとよ 」

「助かったぜ 」

 若い……といってもこの島では世帯持ちだが、漁師達は文哲に次々と礼を言う。そしてそれぞれの妻子の元へと戻っていく。

「……戻ったぞ 」

「無事でよかったよ 」

 泣きくずれるもの。

「このバカ亭主が!! 」

「いてーよ。母ちゃん 」

 叩かれている者。その光景は人それぞれだ。

「フミちゃん、是非お礼をさせてくれよ 」

 漁師の妻が1人近づいてくる。

「オレはいいわ 」

 文哲は手をヒラヒラと振って返す。

「……そうかい、じゃあそこのアンタはどうだい 」

「え!? 僕ですか 」

 智は驚嘆する。実際、意気揚々と着いて行ったものの何も出来なかった事を後悔していた。

「そうだよ、アンタだよ。いやぁ、集会場でのアンタかっこよかったよ。馬鹿で何もしない男共に渇を入れていたじゃないか。内地の男も捨てたモンじゃあないねぇ 」

 智の中で黒歴史化していた、その事を言われて智は落ち込む。

「ウチの娘を嫁に出すなら、アンタやフミちゃんみたいな男がいいよ 」

「何!! 娘はやらんぞ 」

 旦那が口を挟む。娘を目に入れても痛くないというばかりの剣幕であった。

「やだねぇ。冗談じゃないか、まだ2つだよ。まったく、馬鹿なんだから 」

「あ、ああ。そりゃそうだよな 」

 夫婦は港中に響くよう大声で笑う。

「フミさん、どうしましょう? 」

「そんなの、テメェで決めろや 」

 文哲は冷たく切って捨てる。

 智は少し考える。

「えっと、じゃあしばらく宿を借りられませんか? 」

「なんだい、そんなことでいいのかい? ウチでよかったら大した持て成しは出来ないが、泊まっていきな 」

「ウチの娘はやらんぞ 」

「まーだ、アンタはそんなこと言ってるのかい 」

 海の人間達はどこまでも豪快だった。

 智は後で家を訪ねる趣旨を伝えると漁師夫婦は家路へと着いていった。

「フン。若い者は能天気ばっかりだ 」

 残された老人はただそう言う。

「若い者は、アレを鯨だ、潜水艦だといってたが 」

 老人は漁船事故のことを文哲に話す。

「あれはそんなもんじゃねぇ 」

「何か見たんですか? 」

 智が老人に尋ねる。

「渇ッ!! 余所者に話して聞かせることなどないわ 」

 老人はどこまでも頑なであった。

 だが智は記者として、ここで怯むわけにはいかなかった。

 別のアプローチを試みる。

 智は、ちょっと老人から話を聞きだしてくれ、という趣旨の目配せをする。

「え、 何、晩飯奢ってくれんの? 」

「違うよ 」

 智はもう一度目配せをする。

「いや……あの……お願いされてもオレそんな趣味ねぇし。悪いけど他あたってくんない? 」

「そっちの方が余計に違うわ!! しかも妙なお願い伝わってるし……。ねぇ、わかってるんですよね。お願いしますよ。晩御飯は奢りますから 」

 智は後半部分だけを文哲に聞こえるように言う。

「しゃあねぇなぁ 」

 文哲は重い腰を上げる。男からの熱視線を長く受け続けていても仕方がない。

「なぁ、爺さん船で何があったんだ。あそこの海域を見たが、とても船が沈没するようには見えなかったぞ 」

 船の中でも港に上がっても沈黙を保ってきた老人は、ようやく重たい口を開く。

「ああ……アレは…… 」

 老人は智が聞く耳を立てていることに気が付き、話を切り再び睨みつける。

「ひぃ…… 」

 あまりの形相に智は、悲鳴をあげる。

「ふん。別にワシは余所者に聞かせるんじゃない。フミちゃんがどうしてもって言うから、話すんだ。わかっとるのか!? 」

 智は声を出す事もできずに首をただ縦に振る。

「アレは間違いなく島の主様だ 」

「前に聞いたあの話か? 」

 文哲には聞き覚えがある。智にもこの老人から聞いた内容を要約して話していた。

「そうだった。どこまで話したかな……。ワシの爺様からこんな話を聞いたことがある 」

 老人は自分が子どもの頃聞いた昔話を思い出す。

「昔な、神無島が神島(かみしま)と呼ばれていた時代があったそうだ。神島には主が住んでいて、よくお供え物をしたり、不漁で酷いときなんて生贄を奉げたりしとった。だが、島の者は時が経つにつれて、不漁が続くのを主様が災いを起こすからだと思うようになっていった。そして、あの島からとうとう神様は姿を消したそうだ」

「その主の神がいなくなって、神無島という訳か 」

「ワシにもどれが本当のことかは分からんがな。だがワシが船で見たのは間違いなく主様だ 」

 老人は身体を震わす。

「……馬鹿でかい口と目と……。今思い出しだけでも恐ろしい。主様は間違いなく怒っておる。大門島に災いが起こるやもしれん。くわばら、くわばら…… 」

 老人はそう言い残し港を後にする。

 港には文哲と智は残された。

「フミさんはどう思います? 」

 智は今までメモをしていた、メモ帳から目を離し文哲に尋ねた。

「どっちでもいいんじゃねぇ 」

「そんな適当なぁ!? だって鯨だったらいいですけど、他国の潜水艦だったら大事件じゃないですか 」

 もし、外国の潜水艦と衝突したとしたら、これは外交問題まで及ぶ。そうしたら、新聞の1面に載るような大事件に発展する。

 智としたら諸国情勢の不安もあるが、スクープを手にするかもしれない大手柄かもしれない。

「鯨、潜水艦、神無島の主どちらにしたって困るのはオレ達じゃない。気の毒なのはあの漁師達だ 」

 文哲は漁師に同情する。魚が獲れない今の現状で、再び船を1隻買うのは容易なことではない。

「まぁ、新聞記者の智君からすれば漁船が潜水艦に当たって沈没した方が話題性があるんだろうが 」

「なんで、僕が新聞記者だって? 」

 智は今まで島で会った人に自分の身分を明かしたつもりはない。確かに、島に訪れる人が少ないこの島では、外から来る人が限られているのであるのだろう。だが突然職業を言い当てられた智は驚きを隠せない。

「それで隠してるつもりか? ハンカクセぇ 」

「あ、しまった……メモ帳が会社から支給されたやつだった…… 」

 そのメモ帳には新聞社名が書いてあった。

「そうですね、そうですよ。確かに新聞記者としたら、潜水艦の方が話題性がありますよ。そっちの方がいいとは思いませんけどね 」

 智は身分がばれてしまったこともあり、開き直る。

「ただ、お爺さんが話してたことは幻想的過ぎて記事にはできませんけど 」

 智は漁船が沈没したことを記事にしたら苦情殺到、その前に上司に怒鳴られる、そう思った。

「ああ!? なんだと、幻想なめんなよ。科学で解明できない幻想があるからこそ男は燃えるんだろうが。男には幻想に対するドリルという浪漫が必要なんだよ 」

 智の思いもしなかった一言が文哲を変える。文哲は次から次へと科学者らしかぬ妄言を吐き散らす。

「そう、男はドリル!! おお、そうだ環境調査船・デストロイヤーにドリルを搭載しよう。そうだな、船先にとびきり大きいのを…… 」

 文哲は先ほどのった船―デストロイヤーの改造案を思いつく。

「……いや、環境調査船にドリルって 」

「何言ってんだよ、必要だろうが。オホーツク海の観光船にも、その内オレがドリルつけてやろうと思ってるんだ。海軍犬や他国の密偵船に遭遇したときに粉砕するためにドリルは必要だ。観光ついでに、自国も守れるんなら一隻二ドリルじゃねえか。じゃあ、もう一個どっかに付けねぇとだな 」

「って、船の中でも聞こうと思ったんですけど、やっぱりあの船まさかフミさんが作ったんじゃ? 」

「え、違う違う。えっと、あれは、」

 新聞記者を手前に熱くなりすぎ、文哲は言い訳を探す。

「そうそう。船はオレの爺ちゃんが作ってくれるんだよ 」

「文哲さんのお爺さんが? 」

 智が疑いの眼差しを浮かべるので、文哲は更に取り繕う。

「そうそう、神にも悪魔にもなれる船だ。ってウチの爺ちゃん一晩で作るんだ。すげーだろ 」

「絶対に嘘だ!! 」

 このわずかな時間でノリツッコミができるほど成長した智を文哲は、褒めてあげたくなった。

「あーじゃあ、顔面状の岩にあった超古代…… 」

「それも、嘘だって分かってるからな。あと、同じような形をした船が3隻あって合体するって言うのも無しですからね 」

「あれはあれで操縦員は大変なんだぞ。合体のタイミングが、かなりシビアだからな 」

「はいはい。いい加減に本当のこと言ってくださいよ 」

 文哲は正体をばらす訳にもいかず、次の逃避手段を考える。

(てか、いつまでオレはコイツの相手をしてるんだ )

 さっさとこの場を離れればよかったことに気がつく。

「オレこの後用事があるんから。じゃあな 」

「え、ちょっと! 」

 文哲は振り向かずに智を無視して退散する。

「さぁーて。さっさと卵を運ぶリアカーでも借りてくるか 」

 コンテナから卵を運び文哲の家まで運ぶには、かなりの距離がある。神無島でのように手で運ぶのはかなり困難だ。

「まぁ、リアカーなんてこの島じゃあ誰でも持ってるし、ちゃちゃっと借りるか 」

 案の定、「リアカー貸してくれ」「いいよ。持ってきな 」という簡単なやり取りで借りることが出来た。

 文哲は港へと引き返す。途中影から港を眺めたが、そこにはもう諦めたのか智の姿はなかった。

 船のコンテナに積んである卵をリアカーへと移す。

「さて、帰るか 」

 文哲は、自分いの家がある山の麓へと向かう。途中登り坂もあるがリアカーがあるため苦はなかった。

 漁師町には、男達がお酒を呑みに出歩いている。

「ちょっと、付き合わないか? 」

 何人もの漁師達が文哲を誘う。

「今日は、止めとく。わりーな 」

 文哲は全員にそう返す。

 文哲はこの島で嫌われてはいない。暇なときは何時も島民の手伝いをしているから、皆好印象を持っているということもある。だがそれだけではない。この島には、10代、20代の青少年が圧倒的に少なかった。漁師を志すもの以外は島を出て行ってしまうのである。その為、老人達からは孫の様な扱い、それ以外の者からはいつも弟の様な扱いを受けている。灰汁(あく)の強い文哲だからこそ島民達は彼が可愛くてしかたがないのだという。文哲自身もそんな島民の態度に決して嫌なものは感じていなかった。

 文哲は自宅に到着すると卵をリアカーから降ろし、中へと運ぶ。

「なんか置く場所は…… 」

 見渡す限り乱雑に散らかった室内。重要な物は別にあるが、リビングも様々な書類や機材で溢れている。

 一見置いておく場所がないかとも思ったが、適当な私物を置いてあった大きなダンボール箱があった。この箱には仮眠用の毛布とどこから持ってきたのか手ごろな大きなさで枕にちょうど良いイルカのぬいぐるみがポツンと入っていた。

「これでいいか 」

 毛布がクッションの役割を果たし、尻尾が弧を描いているイルカを梱包剤の代わりにすれば転倒することも防げそうであった。

 変わりにいつも寝床の変わりにしてあるソファーが使えそうになかった。寝室もあるのだが、文哲は基本的にいつもこちらのソファーを寝床に使用していた。

「それにしても今日は疲れたな 」

 いつもの田舎でのスローライフと比べて今日の大門島は事件で溢れていた。夕飯も食べていないが、早めに床に着くことにする。

 明日はいつもののんびりとした生活が戻ってくることを信じて。 



「フミちゃん、フミちゃん、フミちゃああん 」

 時刻は朝の6時、騒々しくも漁師の1人が文哲宅のドアを叩く。

 文哲はもちろん起きてはいない。通常、文哲が時計の針が10の位まで届く頃まで起きることはない。

 文哲は、目を覚ます。

 とてもじゃないがうるさくて寝ていられない。

 文哲は朝に弱くフラフラしながらリビングを歩く。機材が投げ出してある為に途中何度もつまづきそうになる。その為、ただ1つリビングの変化に気が付かなかった。

「だあああ、うるせええ。ったく何のようだ 」

 文哲は溜まった鬱憤を当人にぶつける。

「ふ、フミちゃん。や、や、や山の上にでっけえ顔が…… 」

 漁師は何かに脅えながら、大門島唯一の山の頂上を指差す。

「あ? 」

 眠気眼(ねむけまなこ)ながらも文哲は山を見るが、特に変わっている様子はない。

「なんもねぇじゃねぇか 」

「え、う、嘘だろ。ちゃんと見てくれよ 」

「嘘じゃねぇよ。そんなに言うならテメェの目で見てみれや 」

 漁師は、ビクつきながら同じ方向を見る。

「ホントだなんもねぇ 」

 文哲はため息をついて家へ引き返そうとする。

「フミちゃーん! 」

「今度は何だ! 」

 文哲を呼ぶ声がした。文哲の家に向けて中年の女性が駆け込んでくる。

「ふ、ふ、フミちゃん、こっちに頭から墨をぶっかけたような格好をした女の子が来なかったかい 」

 山の上の顔の次は、真っ黒な格好をした女の子を捜しているのだという。

「その娘、ウチから食料盗んでいったんだよ。たしかこっちの方に来たようにみえたんだけど 」

「あいにく、見てねえな 」

 隣にいた漁師も見てないと顔を横に振る。

「まったく困ったやつもいたもんだよ 」

 中年女性は、ため息をつく。

 残念ながら、山の上の顔も奇妙な格好をした少女も情報が少なすぎて文哲にはどうすることも出来ない。

 漁師と中年女性は、何の収穫もないまま文哲の家を後にした。

「ったく、朝から騒々しい 」

 愚痴を吐きつつ文哲は家の中へと戻る。確かに文哲は、大門島でなんでも屋のようなことをしている。だが、今回は曖昧すぎて動きようもない。

「まったく、本当ね。どうして人間ってこうも騒々しいのかしら 」

 文哲の聞いたこともない声が突如リビングから聞こえる。

「誰だ!? 」

 文哲は恐る恐る顔を出す。

 そこには小さな少女がいた。彼女はまるで頭から墨を被ったような漆黒の欧州中世を思わせる服装をしている。彼女は床に付きそうなほど長い黒髪をなびかせる。黒い髪は、この国に住む殆どの者が持ち合わせている特長である。だが、その少女の顔作りは特徴的だ。まるで名工が愛情こめて作り上げた人形のような容姿は、幼いながらも色っぽさすら文哲は感じた。そして、その容姿と服装はまったく違和感を感じさせなかった。

「盗んだのはお前か 」

 中年女性が証言した奇妙な格好がそれに一値していた。何よりも、漁師達が雑魚と呼ぶ魚をその両手に抱えていた。姿形と似合わない持ち物は違和感しか感じない。

「置いてあったから、拾っただけよ 」

 確信犯かそうでないのか、少女はそう言い雑魚を数匹口に入れ飲み込む。

「そういえば、文哲。貴方の質問に答えていなかったわね 」

 話の脈絡すら壊す、彼女の唯我独尊っぷりに文哲は頭が痛くなる。

「自己紹介をしましょうか。私の名前は、ゴットジークフリート・ランボルギーニというの。さっき考え付いたの。カッコいいでしょ 」

 少女は堂々と偽名を名乗りながら優雅にスカートの端をつかんでお辞儀する。確かに可憐であった、ただその手から雑魚が落ちることを除けば。

「偽名のくせに長いげぇな。短くしてゴジラって呼んでいいか? 」

「バカ。やめなさい!! 」

「略されて困る名前なら、そう名乗るなよな 」

「せっかく頑張って考えたのに……そんなにいうなら文哲が何かカッコいい名前を考えてよお 」

 偽名少女は、そう顔に涙を浮かべて言う。何故か文哲は、自分が目の前の少女を苛めているような感覚に陥る。

 正直面倒くさい、文哲はそう思う。適当に頭の中に単語を羅列する。

「うん、あー、じゃあ龍子でいいんじゃないか? 」

「なにそれ、響きがかっこよくないんだけど 」

 少女は顔を膨らませて表情を変える。

「いや、でも龍だぞ。ドラゴンだぞ。ほら、かっこいいじゃないか 」

 もう、このやり取り自体が面倒くさい文哲は、ゴットジークフリート・ランボルギーニでなければ何でもよかった。

「そうかしら? 龍……ドラゴン……こ。……」

 少女は考えにふける。

 文哲は、適当な言い訳交じりの名前に思いをはせている彼女を、

(ある種の頭が弱い子なんだなぁ)

と哀れみの視線で見詰めた。

「よし!! 決まった、私の名前はドラコだ 」

どうだ、いい名前だと言わんばかりの叫び声を上げた。

「いい、いいじゃない、ドラコ。フフフ、この名前を世界中に轟かせる日が楽しみだわ 」

「あーよかったじゃないか、龍子 」

「龍子じゃない、ドラコ!! まぁ、アイデアくれた分貴方には感謝しておいてあげるわ」

 ドラコはオリジナルの名前付けたみたいな顔をしているが、イギリスかどっかの三流悪役みたいな名前だとしか文哲は思わなかった。

「はいはい、じゃあ満足したならさっさと帰ってくれ。第一、どっから入って来たんだか 」

 文哲は玄関までのドアを開けて退室を促す。目の前にいるドラコと関われば面倒事に巻き込まれるような気がした。だからこそ一刻も早くこの場からいなくなって欲しかった。

「どこって邪魔な壁をどけて入ってきたわ。どう? これで住処(すみか)に入りやすいでしょ? 」

 ドラコは、してやったり顔で大穴が空く元は壁があった場所を指差す。そこには150センチも身長のない彼女が入ってくるにはあまりにも大きな穴あった。

「おいおいおい!! どうすんだよこれ 」

 壁に空いた大穴を見た文哲は、今度は自分の口の穴が閉じなくなる。

「それにね、私はまだ帰らないわ 」

 唖然としてる文哲にドラコは言う。

「だって昨日貴方に託した可愛い我が子の顔も見ていないんだもの 」

「は? 」

 そんな身に覚えのない文哲は、ドラコの一言に愕然とする。いつも適当に生きている文哲は久しぶりに真面目に疑問顔を浮かべた。

 こんばんわ、呉璽立児です。ようやく3話目にしてようやく女の子の登場です。長かったですね……。プロットの段階では、神無島で登場予定であった龍子……じゃないドラコさんです。タイトルどおり、この小説のキーキャラクターです。

 それにしても、女の子が始めて出てくるのが3話目と言うのはどうなのでしょうか? やっぱり序盤のインパクトが大事だというのに遅すぎたという後悔はあります。


 それでは、また次の話でお会いしましょう。

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