表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
課金ゲーで推しを育てるより、隣の社畜を「腸活」でイケメンにする方がコスパいい件  作者: 東雲みどり
第6章: 『第2部(続編):最強の遺伝子育成論』

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

98/102

第98話:パパ、MITの教授と意気投合する

 ある日、蓮はエマをプログラムへ送っていった際、一人の男性に話しかけられた。

 ボサボサの白髪に、チェックのシャツ。いかにも「理系」という風貌の初老の男性だ。

「Excuse me. Your daughter's rhythm... it's mathematically beautiful.(失礼。お嬢さんのリズム……数学的に美しいですね)」

「Oh, thank you. She loves numbers.(ありがとう。彼女は数字が好きなんです)」

 立ち話をするうちに、話題はエマのことから、蓮の仕事システムエンジニアリングのことへ移った。

 蓮が、趣味で作った「渋滞解消アルゴリズム」の話をすると、男性の目の色が変わった。

「Wait. You wrote that code in Python? How did you optimize the variables?(待ってくれ。それをPythonで書いたのか? 変数の最適化はどうやったんだ?)」

 そこからは、マニアックな専門用語の応酬となった。

 蓮も久しぶりに「技術者」としての血が騒ぎ、身振り手振りでアルゴリズムの構造を解説した。

 三〇分後。

 男性は名刺を取り出した。

「I'm Professor Miller, from MIT Media Lab.(私はミラー。MITメディアラボの教授だ)」

 蓮はのけぞった。

 MITメディアラボといえば、世界最先端のテクノロジー研究所だ。

「We are looking for an engineer with your perspective. Why don't you come to our lab?(君のような視点を持つエンジニアを探していたんだ。ウチのラボに遊びに来ないか?)」

 帰宅した蓮は、興奮冷めやらぬ様子で私に報告した。

「美玲、信じられない。ただのパパ友だと思ったら、MITの権威だった」

「すごいじゃない! これって、ヘッドハンティング?」

「かもしれない。……エマだけじゃない。僕も、ここでまだ成長できるかもしれない」

 蓮の目は輝いていた。

 「娘の付き添い」で来たはずのアメリカ。

 でも、彼の実直なスキルと情熱は、言葉の壁を超えて評価されたのだ。

 最強の遺伝子を支える土壌パパもまた、最強だったということだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ