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課金ゲーで推しを育てるより、隣の社畜を「腸活」でイケメンにする方がコスパいい件  作者: 東雲みどり
第1章:深夜のゴミ捨て場と、瀕死の原石(全10話)

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第8話:投資対効果の計算式

私は頭の中で、素早く計算式を弾いた。

 彼に必要なのは、単純な休息ではない。積極的な「修復リカバリー」だ。

 そして私に必要なのは、自分の美容理論メソッドを実証し、データを取るための「被験者」だ。

 私はこれまで、数多の「推し」に課金してきた。

 アイドル育成ゲーム、乙女ゲーム、配信者の投げ銭。

 先月なんて、画面の中の彼が「季節限定ボイス」を喋るというだけで、三万円を溶かした。

 だが、冷静に考えてみてほしい。

 画面の中の彼は、二次元データだ。私がいくら課金しても、彼が私の目の前に現れて、私に感謝することはない。触れることもできない。こちらの働きかけで成長することもない。運営の設定したシナリオ通りに動くだけだ。

 対して、目の前にいるこの男――一ノ瀬蓮はどうだ?

 素材ポテンシャル: SSR級(骨格・睫毛・身長一七八cm)。

 現状ステータス: 最底辺。伸び代しかない。

 操作性コントロール: 良好。私の言うことを素直に聞きそうだ。

 リアリティ: 三次元。実在する。触れることができる。

 もし、私が彼をプロデュースし、食事とサプリメントで管理し、完璧なイケメンに育て上げたら?

 そのビフォーアフターは、私の美容理論の正しさを証明する最高のエビデンスになる。

 何より――。

(……汚い野良猫を拾って、綺麗に洗って、フワフワの毛並みに仕上げる)

 想像しただけで、脳汁が出そうになった。

 それは、育成ゲームに課金するよりも、はるかにコストパフォーマンスが良く、知的好奇心を満たす極上の娯楽エンターテインメントになるはずだ。

 かかる費用は?

 私の手作り料理(材料費)と、サプリメント代。月数万円程度だ。

 ガチャを数十回回すより安い。

 それでいて、リターンは「国宝級イケメンの完成」という確実な成果物。

 投資判断インベストメント・ジャッジ

 ――『買い』だ。

 この案件、全力で投資する価値がある。

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