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課金ゲーで推しを育てるより、隣の社畜を「腸活」でイケメンにする方がコスパいい件  作者: 東雲みどり
第5章:契約終了と、新しい関係の始まり

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50/102

第50話(最終回):推しを育てるのは、やっぱりコスパがいい

食後のコーヒー(カフェインレス)を飲みながら、私はふと、三年前のゴミ捨て場を思い出していた。

 あの日、私が拾ったのは、ただの汚い隣人だった。

 でも、その泥を落とし、磨き上げ、愛を注いだ結果、彼はかけがえのないパートナーになった。

 画面の中の推しに課金するのも楽しい。

 けれど。

「……美味しい?」

 蓮が優しく微笑みかけてくる。

「ええ、最高よ」

 目の前に、体温のある「推し」がいる。

 私が作った料理を食べて笑い、私が悲しい時は抱きしめてくれて、共に歳を重ねていける存在。

 

 彼への投資額(食費とサプリ代)なんて、この幸せに比べればタダみたいなものだ。

 私は確信する。

 **『課金ゲーで推しを育てるより、隣の社畜を「腸活」でイケメンにする方が、圧倒的にコスパがいい』**と。

「ねえ、蓮」

「ん?」

「愛してるわ」

「……ふふ、僕もだよ。美玲」

 私たちは微笑み合い、穏やかな休日の朝を過ごす。

 湿度六〇%、室温二四度。

 そして、愛情濃度一〇〇%のこの部屋で。

 私の「腸活育成計画」は、ハッピーエンドで幕を閉じた。

 さて、今日の夕食は何にしようか。

 大切な資産かれの健康を守るために、また腕を振るわなくては。

(完)


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