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課金ゲーで推しを育てるより、隣の社畜を「腸活」でイケメンにする方がコスパいい件  作者: 東雲みどり
第5章:契約終了と、新しい関係の始まり

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第48話:ツンデレの陥落

「……しょうがないわね」

 私は溜息をつくフリをして、左手を差し出した。

「乗りかかった船よ。あなたのメンテナンス、死ぬまで引き受けてあげる」

 一ノ瀬の顔が、ぱあっと輝いた。

 彼は私の手を取り、震える指でリングを通した。

 サイズはぴったりだった。いつの間に測ったのだろう。

「……ありがとう、美玲さん」

 初めて呼ばれた名前に、心臓が跳ねた。

 彼は私の手の甲に口づけを落とした。

 その唇の熱さが、指先から全身に伝播していく。

「もう……ズルいわよ、あなた」

 視界が滲む。

 涙でメイクが崩れるのは嫌なのに、止まらない。

 私は「管理者」としての仮面をかなぐり捨て、一人の泣き虫な女性として、彼に微笑みかけた。

「覚悟しなさいよ。私の管理は、これまで以上に厳しいんだから」

「望むところです。一生、あなたについていきます」

 私たちは、夜景をバックに、契約書代わりのキスを交わした。

 それは、どんな高級フレンチのデザートよりも甘く、とろけるような味がした。

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