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課金ゲーで推しを育てるより、隣の社畜を「腸活」でイケメンにする方がコスパいい件  作者: 東雲みどり
第4章:バグ発生と、独占欲の暴走

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第37話:デスマーチ再来

平穏な日々は、唐突に終わりを告げた。

 一ノ瀬の会社の基幹システムに、致命的なバグが見つかったのだ。

『申し訳ありません。今日から泊まり込みになります』

『帰れるのは数日後になりそうです』

 一ノ瀬からのLINEは、日を追うごとに短く、悲壮になっていった。

 三日が経過した。

 一ノ瀬蓮は、再びゾンビになりかけていた。

 オフィスの空気は最悪だ。怒号が飛び交い、睡眠不足の社員たちが床で仮眠を取っている。

 一ノ瀬もまた、三〇時間以上起き続けてモニターと睨めっこしていた。

「……くそ、どこだ……原因は……」

 視界が霞む。頭が重い。

 コルチゾール(ストレスホルモン)が大量分泌され、脳のニューロンを攻撃しているのがわかる。

 せっかく整った肌も、乾燥したオフィスの空気とブルーライトの集中砲火で、急速に潤いを失いつつあった。

「一ノ瀬さん、差し入れですぅ」

 そこに、高橋さんが現れた。

 彼女の手には、コンビニの袋いっぱいの「エナジードリンク」と「激辛カップ麺」が握られている。

「これ食べて目ぇ覚ましましょ! 辛いのが一番効きますから!」

「あ、ありがとうございます……」

 普段なら断るが、今の彼には判断力がない。

 それに、脳が極限状態で「手っ取り早い糖質と刺激」を求めて悲鳴を上げている。

 一ノ瀬の手が、カプサイシンと添加物まみれのカップ麺に伸びる。

 九条さんとの約束が、霞んでいく。

 (……ごめんなさい、九条さん。もう、限界です……)

 彼がカップ麺にお湯を注ごうとした、その時だった。

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