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2日目-6




その後、俺達は1階にあるスーパーで当面の食料を買い込んだあとで、

家路に着く事にした。




『♪~』


駅からの帰り道、ファレアがずっとうきうきしたような感じで買い出しした荷物を持ちながら前を歩いている。

どうやら鼻歌を歌っているようだ。


そのすぐ後ろを、同じく買い出しの荷物を手に歩いていると

まるで自分とファレアが新婚か同棲カップルのように思えてくるのだ。


いいや、ダメだダメだ。彼女は宇宙人、彼女は宇宙人…


でも、さっきの店員さんも「お似合いのカップルさんねぇ」などとお世辞を言ってくれていた。

そうすると、はたから見れば俺達は国際結婚した夫婦、に見えない事もないってことかな。


問題は彼女がどこの国の人間だと思われているかだが、正直彼女の姿は、日本人のアルビノにも見えないこともないし白人にもハーフにも見える。

だからまぁ、適当にアメリカ人とでも言っておけば良いのだろうけど…

もし彼女が警察とかの職務質問を受けた場合、パスポートなんか持っているわけでもないし、その時はどうしたら良いんだろうか?

うーん…




そんなとりとめも付かないような事をぐるぐると考えながら歩いていると、いつの間にかもう自分のアパートの前に着いていた。

沈みかけた冬の夕日が、辺りを暖色系で染め上げている。

もう三月とは言え、まだまだ日が暖かくなるには時間が掛かりそうだ。


「さ、じゃあ中に入ろうか」

『はい』


俺達は、カツンカツンと外階段を上がってから2階廊下の一番端にある俺の部屋の前まで歩いた。

廊下の突き当たりから見える隣の廃工場が夕日色に染まり、その反射光が廊下全体をも真っ赤に照らしている。


その時、ファレアが不意に言った。


『ちょうど、あの位の規模の施設であれば、その資材を用いて例の機械を据え付ける事が可能ですね』

「え?」


俺は、扉を開ける手を止めて、その廃工場の方に目を向けた。




- - - - - - - - - -




俺達はまず買い出した荷物を一旦部屋の中に運び入れてから、早速その廃工場のもとへと行ってみた。




「だいたい3~400坪くらいか…あの今にも崩れそうなボロボロの建屋だけど、中は倉庫?みたいになってるのかな」


周囲に誰も居ない事を確認してから、ボロボロになった鉄柵の隙間からこっそりと敷地の中に入り、そこから建屋の中を覗いてみた。


「ふぅむ…中は埃まみれだけど、産業廃棄物らしきガラクタばっかりだな。しかも相当年代物ばかりみたいだ。

 どんだけここは放置されたままなんだよ…」


俺が顎に手を当てて考え込んでいると、ファレアが何かを見つけた。


『カツヤさん、ここに何か字が書いてあります』

「ん?」


ファレアが指差す方を見ると、立て看板みたいなものが立てかけてある。


「なになに…平成…年に破産管財人により資産接収済み…

 って事は、ここはもう10年以上放ったらかしってことか」




そして俺は、草がコンクリを突き抜けてぼうぼうに生えた敷地をぐるっと見回してから、ファレアに訊いた。


「どう?ファレア、ここは使えそうか?」


ファレアが俺の目を見て頷いた。

『全く問題ありません。

 資材も、この建物の中にある廃材をそのまま利用すれば大丈夫です』


「そうか、じゃあ…」

と言いかけたその時、一台の車が敷地の隣にある道路に入ってきた。




「やばい!伏せて!!」


俺は小声で叫びながらも、とっさにファレアの頭を押さえつつその場にしゃがみ込んだ。ちょうど頭が草むらの陰に隠れる格好となる。

ファレアも素直に俺の行動に倣った。


しかし、その車はそのまま道路を走り抜けていった。




「…はぁ、危なかった」

周囲を改めて見回して警戒しながら、ゆっくり起き上がった俺はひと息吐く。


「うーん…あんまり周囲に見られたらマズいよなぁ、さすがに」

俺は渋面を作りながら頭を抱える。


『もし周囲に見られないようにするなら、この敷地を囲うような形で光学的擬装を行う事は可能です』


「えっ?こ、光学的擬装…って事は、つまりは周りからは中で何やってるかが分からないように出来るって事か!?」

『ええ、もちろんです。

 更には、この敷地に誰も入れないように力場フィールドで囲うようにすれば、より安全で確実だと思います』


「それだ!それが良いよ!」




俺はひとしきり頷いた後、改めてファレアに切り出した。


「あ、あのさ…

 何かもうなし崩しで機械を設置する場所まで決めちゃったけど…

 その、地球人全員を助けられるレベルで新型コロナを駆除してくれるって事で、良いんだよな…?」


『はい、もとよりそのつもりですが』

キョトンとした目でファレアが応える。


「いや、何遍も繰り返しの確認になっちまうけど…俺がファレアを助けたっていう事だけで、こんな大規模な事までしてくれるなんて…

 ちょっと夢みてぇっていうか、信じられないっていうか…」


モジモジしながらぼそっと話す俺に向かって、ファレアが少し呆れたようにホゥっと一つ溜息を吐いてから、改めて口を開いた。


『カツヤさん、良いですか?聞いて下さい。

 実際のところ、私としても恩知らずでは居たくありません。

 本当にカツヤさんに恩返ししたいと思っています。

 その為には…単にカツヤさんの体を治すだけでなく、貴方を取り巻く社会、いえ世界全体を治して、貴方の生活に正常を取り戻させてあげたい。

 そう思っているんです』


そして、ファレアは俺の手を取りつつ、俺と目を合わせた。


『それに、こんな事は私達からすれば、大した工作でもありませんから』

と、ニッコリと笑う。

その笑顔は沈みかけた夕日に照らされて彩られ、この世のものとは思えないほどに綺麗だった。



正直、ファレアがなぜここまで俺に(というかこの世界に対して?)良くしてくれているのか、何となくまだ腑に落ちないような気もするのだが、

それでもここまで熱意を持ってそう語ってくれるのであれば、俺としてももはや全て受け入れるべきだろう。


「うん…うん。分かった。

 それならば…これから、よろしく頼むよ」


『了解しました!』

ファレアは大きく頷いた。




それから、ファレアと具体的な方法について話し合った。


「…で、終わったら現状復帰、つまり作り変える前の状態に戻しておくべきなんだけど、それは可能かな?」

「はい、問題ないと思います。現時点の状態を全てスキャンして記憶しておき、それを任務完了後に復元させる事が出来ます」

「それもスゲーな。じゃあお願いするよ」

「分かりました」


段取りをあらかた決めた後で、俺達は敷地をもう一度見回した。


「ここから、世界は変わるのか…!

 今夜は前祝いだな!!」


『前祝い、ですか?』

「ああ、そうだよ!」

 



- - - - - - - - - -




「ただいまー」


『タダイマ…とは、何ですか?』

「帰ってきたときの挨拶だよ」




俺達はその敷地から家に戻った。

早くも日没を迎えていて、部屋の中はもう真っ暗だ。


買い出した品物を冷蔵庫に仕舞い、それからリビングにあるコタツと電気ストーブのスイッチを入れた。




「さて、俺は夕飯の準備をこれからするけど…

 ファレアはコタツにでも入ってゆっくりしててよ。

 今日も寒かったし、早く暖まらないと…」


と、そこまで言ったところで俺は、一つの提案を思いついた。


「え、えーと…ファレアさ、

 お、お風呂に入ってみるかい…?」




『オフロ?お風呂…とはどういうものですか?』


「あぁ、うん、やっぱりそこからだよね…」


俺は、ファレアを連れて洗面所の隣にある浴室に連れていった。


「えーとね、まずお湯をこの中に張って…

 その次にここのスイッチを押すと…ほら」


蛇口からお湯を出して浴槽に入れ始め、それから壁に据え付けのパネルを操作すると、浴槽の温度設定表示が灯った。




『へぇえ…という事は、ここで人体表面を洗浄してから、この水槽の中に人体を投入させるわけですね』


「洗浄とか人体とか、屍体洗いみたいな表現だなぁ…

 まぁでも、ありていに言えばそうなんだけどね」


そしてファレアの手を、浴槽に張られつつあるお湯に浸けさせてみた。


「ほら、あったかいでしょ?

 特に冬なんか、こうして体をお湯の中に入れると体がすぐに芯まで温まるし、それにとても気持ちいいもんだよ」

『なるほど、確かに気持ちいいですね』




「そう言えば、ファレアのところではこういうお風呂みたいなのは無いの?」

『はい、実を言うとこういう形態ではありませんが、似た形式の沐浴場がこうぐ…いえ、私の家にあります。

 ただし規模がこの数百倍ないし数千倍となりますが』


「え?えぇ?凄いなそれ。

 それってもう完全に温泉とかスーパー銭湯の類だよね…

 はははゴメンね、こんなちっちゃなお風呂で」

『いえ、そんな事はありません。

 地球日本のお風呂はとても興味深いです』




「それじゃ、このパネルから音が鳴ったらもう入れるから。

 入る時は、洗面所の洗濯機上にあるザルの上に着替えとバスタオルを置いておいて、それで着衣はもちろん全部脱いでから入るんだよ?

 終わったら、このバスタオルで体を拭って…」


と、俺はファレアにお風呂の入り方を一から教えた。


「そうだ、なけなしの入浴剤があったからそれを入れてみようか。

 ほら、良い香りがするでしょ?」


俺が洗面所の棚から取り出したラベンダーの入浴剤を一つファレアに渡すと、彼女はクンクンとその包みの匂いを嗅いだ。

『はぁあ、確かに素敵な香りがします』


「じゃ、そろそろ沸けるみたいだし、俺は夕飯の準備に取り掛かってるからさ。ゆっくり入ってて良いよ。

 まぁあまり長い時間入ってると、のぼせちゃうけどね」




俺はそうファレアに言ってから、夕飯の準備をする為に台所まで戻った。

彼女が風呂から戻ってきたら、きっとラベンダーの良い香りがするだろう。

いやいや、決して俺は彼女がお風呂に入っている情景を妄想するためにお風呂を薦めたわけじゃないぞ、本当だからな!




- - - - - - - - - -




今日の夕食はハンバーグにしよう。


まずは米を炊く準備をしてから、ハンバーグの生地を作る。

玉ねぎと人参をみじん切りにしてから軽く炒めて、それに牛乳でふやかしたパン粉と合い挽肉と卵、塩胡椒と合わせて手でよく捏ねる。


生地をしばらく寝かせる間、台所の在り物でデザートを拵える事にした。

粉の寒天と砂糖、あと缶詰のシロップと水を鍋に入れて弱火でしばらく煮た後で、牛乳と少量のペパーミントを少しずつ入れて混ぜる。

それをシリコン製容器に入れてから缶詰の果物を入れ、冷蔵庫で冷やす。


デザート作りが終わり、ようやく本命のハンバーグ作りに取り掛かる。

寝かしておいた生地を捏ね直し、それから手ごろな大きさに丸めておく。

フライパンに油を延ばして熱し、丸めておいたタネを並べ、少し強火で表面に焦げ目が付くまで焼く。

両面に焦げ目が付いたら、蓋をして弱火で蒸し焼きにする。


焼けたハンバーグを引き上げてから、角切りにした人参と玉ねぎ、あと下茹でしたホウレン草を肉汁と油の残ったフライパンに投入し、さっと炒める。

その上にチーズを乗せて軽く蒸し、別の小さいフライパンでクレープ状に焼いた卵で包み込んで、ハンバーグに添える野菜オムレツが出来上がった。


その脇で、水を入れた小鍋に火をかけてコンソメと余った野菜の切れ端を投入し、コンソメスープも作る。




調理をしている途中で、不意に洗面所の方で何だかガタっと音が鳴ったような気がした。

そろそろファレアもお風呂から上がってくる頃かな、と思うと少しワクワクしたような気持ちになってくる。


しかしその次の瞬間、

バァン!!と洗面所の扉が勢いよく開き。




中から、全裸のファレアが飛び出してきた。




- - - - - - - - - -




「ヴァファ、ファ、ファレアさんんん!!??」


「|||=||=|-!!!!!」




ファレアは何ごとかを叫びながら、勢いよく俺の方に抱きついてくる。


ちょっ!!ま、真っ裸!!全裸!!それに全身湯気が立ってて良い匂い…いやいやいや!!それどころじゃねえええ!!


「えっえっ!!??ど、どーしたんだよ!?」

「|=|-||-|!!!!!」

「え!!??」

「|=|-||-||=、||-=||==|||-|!!!!!」




俺はファレアの言葉が、全くよく分からなかった。

それもそのはず、どうやら翻訳機?が彼女の首に付いていないのだ。

恐らく風呂に入る時に外しておいたのだろう。

しかし、こういう状況では彼女の言葉が分からなくなるのでとても困る。


「ふぁ、ファレア、ちょ、ちょっとまず落ち着こう!な!!」


俺はファレアの肩を掴み、目を潤ませて怯えたようなファレアの顔を正面から見据えた。

正直俺は人と目を合わせるのが苦手なんだが、目を逸らせると…その、もっと見てはいけないものが下の方にあるので…今はこうするしか無い。


「|=|-||-||=、||-=||=、=|||-|!!」


彼女は洗面所の方を指差して何ごとかを言っている。

どうやら、そちらの方で何かがあったらしい。




- - - - - - - - - -




俺とファレアは、恐る恐る洗面所の方に近寄った。


こういう場合、決まって遭遇するのが…G、と相場が決まっている。


俺もまた少しビビりつつ、それでも男の矜持として気持ちを奮い立たせつつ、そこらにあった無料タウン誌をぐるぐる巻いて叩き棒の代わりにして構えた。

その俺の背中に、裸の全身をお湯で滴らせたままのファレアが真っ青な顔で張り付いている。

彼女のエルフ耳も、すっかりと怯えたように垂れ伏せていた。


開けた反動で再び半分閉じかけた洗面所のドアをゆっくり開ける。

そして、視線をゆっくりと右から左へと移動させると、


不意に視界の隅っこで、黒い小さなものが、カサっと動くのが見えた。


「ヒィッ!!」

「=|||-|!!」


二人して一瞬で全身を硬直させ、

それでも何とか強引に視線をそちらの方に向ける。




「……!?」

「……あ、あぁ…なんだ…」


よくよく見ると、それは一匹の小さなクモだった。


まぁGよりかはクモの方がまだ全然マシ、というかクモはGも捕食してくれる益虫とも言うし、という事で俺はホッと胸を撫で下ろした。


しかし、俺の背中に隠れているファレアはそれでも全く震えが止まらないようだ。


「カツヤ…||-==|||、||-=||=|||-=-==||-||…?」

「えっ?」


今、俺の事をちゃんと名前で言わなかったか?彼女の宇宙語の中で、しっかりとカツヤという発音が聞こえたのは初めてのことだった。


しかし、ともかく彼女はあのクモですら怖がってしまっているようだ。

恐らくは、クモのような生物を見るのは初めてなのかも知れない。

ファレアのような宇宙人でなくとも、女性は虫が嫌いな事が多いのだ。


「…しゃーないか。よし」


と、俺は手にしていた雑誌の端っこでそのクモを掬い、それをゆっくりと運んで台所のところにある小窓から逃してあげた。




「うん、これでもう居なくなったよ。

 ファレア、大丈夫?」


俺は背中に張り付いたままのファレアに問いかけた。

しかし、彼女は未だにブルブルと全身を震わせている。

というか、お湯に浸かっていたはずの彼女の体はもうすっかりと冷え切ってしまっているようだ。


「ファレア…もう一度、浴槽に入って温まり直してきなよ。

 でないと、風邪ひいちゃうよ」

俺は彼女に諭した。

とは言っても、彼女の体の中で例の医療ナノ?が働いているのなら、風邪を引くなんてまずあり得ないだろう。


俺が振り向くと、ファレアはうるうるした瞳で俺を見つめていた。


「あ、あぁ…分かったよ、一応お風呂場も確認しようか」

ファレアの言わんとしている事を悟った俺は、仕方なく彼女と一緒に洗面所とお風呂場をもう一度見回し、何も居ないかどうかを丹念に確認した。




そして依然として捨てられた子猫のように俺の事を見つめる彼女をお風呂場に放り込んで、洗面所の戸をパタリと閉め直した。




- - - - - - - - - -




料理がすっかり出来上がり、夕食の準備が終わるというタイミングでファレアがお風呂場から上がってきた。


見ると、昼に買ったパジャマに湯気の上る身体を包んでいて、ほうっとした気持ち良さげな表情をしている。


「お風呂、とりあえず堪能してくれたみたいだね」

『はい…良いお湯でした…』


先ほどの事は全部忘れたような口ぶりで俺が言うも、彼女は何となく複雑な表情をしている。

こんな事で地球のお風呂を嫌わないと良いんだけどなぁ…




『先程は失礼いたしました…

 私は、昔からああいう虫?というか小さな生物が苦手でして…』

「いやいや、気にしなくて良いよ。

 虫なんてこの地球でも好きな人はあんまり居ないし、

 何なら俺も若干苦手かも…子供の頃は好きだったんだけどね、ハハハ…」


しょんぼりするファレアに、俺は頭をぽりぽり掻きながら苦笑いで諭した。




「さぁ、気を取り直して、もう夕食にしようか」

と、俺はコタツの上に料理を並べた。


本来ならリビングにきちんとしたテーブルと椅子でもあれば良いんだろうけど、そこはもう独身男のズボラな生活スタイルなので仕方ない。

しかし、もし彼女との生活が長期化するのであれば、そうした什器や調度品を揃える事も視野に入れておいた方が良いかも知れない。


「いただきます」

『いただきます』


ファレアがナイフとフォークでハンバーグを切り、中から肉汁グレービーがじゅわっと溢れ出てくるのを見て目を輝かせた。

『ほぉお…美味しそうです!』


そしてまず一切れをガブっと一気に頬張ると、彼女は目をギュッと閉じてエルフ耳を大きくパタパタと震わせた。


『…☆★*☆★*♡♡!!

 もはや、カツヤさんの料理は宇宙一です!!』


「ははは…そんな大ゲサな…

 でも、喜んでくれてこちらとしても光栄だよ。

 多分、明日からは時間が無くてあまり料理出来ないと思うから…」


そう、明日からはまた平日で、俺は朝から仕事に出ないといけない。

となるとファレアを、言い方は悪いが家で放ったらかしにする事になる。


もちろんファレアも、例の機械を据付ける作業があるから暇では無いだろうけど、こちらとしては昼ご飯を用意出来ないので申し訳なく思う。

一応お昼用にパンなどの買い置きはしてあるのだが、ファレアがご満足頂けるかはまた別だろう。




俺は、明日から仕事に行く事やファレアの家での過ごし方について、それにご飯の簡単な調理法や家電の使い方などについて説明した。




ファレアはご飯のおかわりを何度もしながら、俺の話を聞いていた。

食後のデザートにも満足して頂いた事は言うまでもない。

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