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【イベント】はじめての登校

 ヒロインちゃんと王太子殿下は、なんと同じクラスだった。


 身分でクラスが分かれるシステム上、侯爵と同等である辺境伯の令嬢なのだから当たり前だが、それでもヒロインちゃんは天の采配と運命に感謝する。


 ところが、その王太子殿下には婚約者がいた。

 この国で、王族に次いでトップを担う貴族の一家、侯爵家の令嬢である悪役令嬢ちゃんだ。


 悪役令嬢ちゃんは、すぐさま王太子殿下に対するヒロインちゃんの砕けた礼儀作法を見咎めて注意を促すが、そこに待ったをかけるのが王太子殿下である。


「ここは王宮ではない。同じ学問の徒なのだからあまり気負わず、他の者と同様に親しくしてくれ」

「ありがとうございます。さすが王太子殿下だわ」


 面白くないのは悪役令嬢ちゃんだ。

 怒りにギリギリ扇子を握り締め、屈辱に身を打ち振るわせ、思い切りヒロインちゃんを睨み付ける。

 いかに王太子の言であろうと、臣下がほいほい受け入れてどうするのか、身の程を知れ、と。


 ヒロインちゃんへの悪役令嬢ちゃんの感情が固まった瞬間だった。


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