表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
63/204

試合を終えて

予選大会終了!打ち上げだぁぁぁぁぁ!!

今日ですべての予選大会が終わり結果が出始めていた

まずは全国に進出した部活だがテニス部の個人戦とバレー部の二つだけだった

他の部活も頑張ってはいたのだがやはり決勝戦は相当に手強い相手との戦いだったようで

結果としてはみんな負けてしまった

しかしそれでも準優勝には違いなく夜は学校のみんなで打ち上げパーティーを行っていた

「・・・で・・・なんで俺の横にいると人はめちゃくちゃ落ち込んでるんですかね?」

好夜は隣にいる会長がどうしてこんなに落ち込んでいるのかと尋ねる

「なんでも決勝戦で僅差で負けてかなり悔しい思いをしたからみたいよ?」

香野の話では決勝戦で因縁の相手と戦ったらしいのだが結局は負けてしまったそうだ

それもかなりの僅差で負けてしまったらしく本人としてはとても悔しい思いをしたのだろう

「いや・・・まだ全国大会も残ってるでしょ・・・その時に借りを返せばいいんじゃないですか?」

しかし好夜からしてみればまだリベンジする機会があるのだから十分ではないかと思う

「だが・・・俺としてはその前に勝って勢いをつけたかったんだ・・・

 一度も勝った事がないからな・・・」

どうやら会長はこの予選大会で勝利を収める事で全国でのモチベーションを上げたかったようだ

それが出来なかった以上は自力で上げなくてはいけないのだが今の彼では無理かもしれない

それほどまでに深いため息と落ち込み切った顔をしていたのだ

「・・・なんか・・・普段が普段なだけにこう言った会長を見るのは珍しいですね?」

好夜は普段の機械のように冷静な会長とは打って変わった雰囲気に驚いていた

しかし香野からしてみると去年も・・・いや・・・

それよりも前から見ているのでそこまで珍しくは思っていなかった

(でも・・・こうなると慰めるのが結構面倒なのよね〜・・・)

そしてこうなった時の対処法もちゃんと知っているのだがそれはかなり面倒なようで

香野は正直、こう言った状況にはあまりなって欲しくないと思っていた

「ハァ・・・まぁしょうがないし私がなんとかしてるから二人は友達のとこに行ってきていいよ」

かといって放っておくことも出来ないので香野は自分に任せて好きにしていいと告げる



香野に友達のところに行けと言われた好夜と命は早速みんなを探しに向かった

「つってもこんだけ人がいるとどこに誰がいるのかわからないな・・・」

しかしあまりの人混みでこの中からみんなを探し出すのは困難だった

「・・・!あっあそこにこっ晃平くんがいっいるよ」

すると命が晃平の姿を見つけたようで好夜の袖を引っ張る

言われた方向に向かってみるとそこには明希音の姿もあった

「明希音もいたのか

 ちょうどみんなも探してたしラッキーだったな!」

好夜は最初に二人を見つけられて良かったと喜んでいた

「実は私もみんなを探していて晃平くんを見つけたのでここで待っていたんです」

どうやら明希音の方もみんなを探していたようで最初に晃平を見つけて

身長の高い彼のところにいれば自然とみんなが集まってくるだろうと一緒に待っていたらしい

「俺は灯台か何かか?」

晃平からして見ればもはやただの目印としか見られていなくて少し怒っていた

「まぁまぁ・・・それより晃平は自分の部活にいなくてもいいのか?」

すると好夜が話を逸らすように晃平がここにいる理由を尋ねる

「最初は一緒にいたんだが・・・途中で真島さんが来てな・・・」

その言葉だけでその場にいた三人はすぐに理解してしまった

おそらくはその後で龍間と真島の喧嘩が始まりそれに他の部員も加わったのだろうと

そして晃平はそれが嫌で抜け出してきたのだという事も

「まぁ・・・災難だったな・・・」

好夜は特にかける言葉が見つからずとりあえず肩に手を置いて慰める

「そういえばその時に慶太の姿が見えなかったな・・・三人は見つけたか?」

すると晃平はその乱闘の時に慶太の姿が見えなかった事を思い出し誰か見つけたかと尋ねるが

残念ながら全員、最初に見つけられたのは晃平が初めてだったので誰も見てはいなかった

「そうか・・・まぁ・・・やはり今は放っておくか・・・」



その頃、肝心の慶太は会場の端でジュースを飲みながらみんなを見ていた

(・・・みんな・・・楽しそうだな・・・)

慶太も本来ながら混じっていって楽しみたいと思っていたのだが

残念ながら今の彼にはそんな風に楽しめるような雰囲気ではなかった

それほどまでに悔しい思いをしていたのだ

もしもあの時に自分が倒れずにシュートを放っていれば

もっと早くに相手からボールを取れていればと考えてしまう

だが・・・そんな事を考えていても今更だとは本人も理解している

しかしそれでもそんな後悔が頭の中から一切離れてはくれないのだ

だからこそみんなの元へは行けなかった

「・・・そんなところでしけたツラしてるんじゃないわよ」

するとそんな慶太に話しかける存在がいた

顔を上げてその声の主を見るとそこにいたのは敬子だった

「・・・お前こそ何してるんだよ・・・優勝したんだろ?バレー部・・・」

慶太の言う通り今日のバレー部は主役の一つである

それに所属している敬子ももちろん参加しているはずだと思っていたのだが

何故か抜け出してきて自分のところまで来ていた

「いやぁ・・・思いの外みんな集まってきてね〜・・・さすがに息苦しくなってきたから抜け出して

 あたりを見回してたら暗い顔してるあんたを見つけたのよ」

どうやら敬子の方でもかなりの人が押しかけてきたようでそれが嫌で抜け出してきたようだ

そして色々と見て回っている時に落ち込んでいる慶太を見つけて慰めに来てくれたのだ

「・・・そんな顔してたらみんなも楽しめないわよ?

 別に試合に負けたのはあんただけの所為じゃないんだからさ・・・」

敬子の言う通り試合に負けたのは慶太だけの所為ではない

他にも先輩としての威厳を見せれなかった先輩達に点を決められなかった真島

今回の負けは絶対的な自分達の実力不足でありみんなの責任なのだ



「なのに・・・そんなあんたが落ち込んでたら他の部員も盛り上がれないでしょ?」

敬子はサッカー部の部員は無理やり盛り上げる事で自分達を元気付けようとしているのだ

それなのに一人でも暗い顔をしている者がいれば盛り上がれなくなってしまう

それがわかっているからこそ敬子はそんな顔をするなと慶太に言っているのだ

「・・・わかってるよ・・・でも・・・どうしようもないんだ

 ・・・だから・・・みんなと離れてるんだよ・・・」

もちろんそれは慶太自身も理解している事だったのだが

自分ではどうしようも出来ないのでこの場に一人で居続けたのだ

「あっそ・・・じゃあ私もみんなが来るまでここにいるとしますか・・・」

いつもならここで喧嘩に発展するのだろうが今の慶太を見てはさすがの敬子もそんな気を起こせなかった

だからこそ敬子はそのままみんなを探しに行くのをやめてこの場に留まる事にした

「・・・おっ!ラッキーまた二人ともみっけ!」

そこへ晃平達を引き連れた好夜が姿を現した

「お前な・・・そこは少し時間をおいてやるとかしないのか?」

晃平はまだ慶太は落ち込んでいるだろうと思ってしばらくはそっとしておくつもりだったようだ

「だっていつまでも落ち込んでいるわけにはいかないだろ?

 それにまだかっこいい瞬間を見せられただけいいだろうが・・・俺なんて試合すらしてないんだぞ?」

好夜は素直に慶太はカッコよくプレーしていたと称賛していた

だからこそ落ち込むのではなく胸を張って欲しいと考えてここまで来ていたのだ

「カッコ良かった・・・?俺が・・・?」

慶太は自分が本当にカッコ良かったのかと疑っていた

それはそうだろう・・・自分のプレーがかっこいいかどうかなど本人には理解できないものだ

だからこそ好夜の言葉は今の慶太にとても刺さったのだ

「ああ・・・カッコ良かったぜ!」

満面の笑みで答える好夜を見て慶太は本当のことなのだろうと理解した

「そっか・・・おっしゃぁぁぁぁぁ!!」



「ちょっ?!いきなり隣で大声出すな!!」



「グボォ?!」

さっきまでの優しさはどこにいってしまったのか

耳元で大声を出された敬子はその主である慶太を思いっきり叩いた

叩かれた慶太は地面に倒れ込みあまりの痛さに悶えていた

((・・・締まらねぇ〜・・・))

好夜と晃平はどうしてこの二人は綺麗に締められないのだと頭が痛くなっていた

「まっまぁ・・・とりあえず・・・何か食べるぞ・・・!」

頭に大きなコブを作りながらも慶太は立ち上がり先ほどまで食べていなかった飯を食べに向かった

「・・・もう少し落ち込んでいた方が良かったんじゃないの?」

あまりの変貌ぶりに敬子はまだ落ち込んでいた方が良かったのではないかと告げる

「いやまぁ・・・あれでこそ慶太だよ・・・」

しかし気楽に楽しく遊んでいる方が慶太らしいといえばらしくこちらの方がいいと好夜は思っていた

「そうだな・・・俺達も色々と食べに向かうか・・・」

晃平も慶太の後をついていきテーブルに並べられていたご飯をよそっていく

そんな中で好夜だけは少しだけ遠くから見ており

「どっどうしたの?」

その様子をみて命は何か悩んでいる事があるとすぐにわかった

だからこそ勇気を出して一体何を悩んでいるのか聞く

「いやぁ・・・ほとんど何もしてないから何か後ろめたい気持ちがあるんだよね〜・・・」

好夜は言うべきかどうか悩んだが命になら言っても大丈夫だろうと心情を告げた

彼は大会に出てはいたものの試合自体はしていないので実質的には何も貢献していないのだ

そんな自分がこんな風に楽しく打ち上げに参加していいのかと悩んでいたのだ

「そっそれを言ったらわっ私も何もしっしてないよ?」

すると命は自分も生徒会の仕事をしていただけなので同じだと告げる

「いや・・・命はそもそも部活違うしちゃんと仕事もしてたでしょ?」

好夜はちゃんと仕事をしていた命は参加する資格はあるという



「じっじゃあ!こっ好夜くんもさっ参加するしっ資格あるよ!」

自分のその権利があるのならば同じく働いていた好夜にもその資格はある

その事を命は強く告げると好夜はとても嬉しそうな顔をしながら命の頭に手を置いて



「ありがとうな・・・!」



好夜はそれだけ言って命の手を引っ張って打ち上げに戻っていった






(まぁ・・・あともう一つの悩みは命にいいところ見せてない事なんだけど・・・黙っておこう)

次回はみんなで島に戻ります

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ