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新たなる出会い

新しい登場人物の名前が判明するよ!

なんとか勝ちを得たサッカー部を見て好夜は安心したような表情を浮かべていた

「・・・友達が出てるのかな?」

すると席を譲ってくれた男子がそんな好夜を見て知り合いがいるのかと尋ねる

「ええ・・・昔からの幼馴染がいたんで応援してたんです」

好夜はそれについて素直に応援していたのだと告げる

「そんなにかしこまらなくてもいいよ?僕の一年生だし」

そうやって話していると好夜の敬語に違和感を覚えたのか

その男子は自分にはタメ口でも構わないと言っていた

「そうなのか?てかよく俺が一年生だってわかったな?」

好夜は言われた通りに敬語をやめてどうして自分が一年生だと思ったのか聞く

「僕の先輩が君の先輩と試合をした事があってよく聞かされていたんだよ・・・

 だから制服も知っていたしそれに・・・一年生がまだ出番はないからね?」

確かに彼の言っている通りほとんどの者は試合に出ており

こんな風に他の大会を見学出来ているのは応援に来た生徒か新人戦まで時間のある新入生くらいだろう

「なるほどな・・・確かに言われてみればその通りだな・・・」

好夜はそれを聞いて納得したように頷いておりその慧眼に驚いていた

(なんか・・・こいつと試合するとなるとかなり面倒そうだな〜・・・)

そしてもしも彼と戦う事になった場合、何でも見透かしそうなその目にやられそうだとも思っていた

「・・・ちなみに何だけど・・・君は何の部活に入ってるのかな?」

一応確認として好夜は彼にどの部活に所属しているのかを尋ねると

「僕かい?僕はテニス部に所属してるから後半まで出番がないんだ」

それを聞いて好夜は心の中で膝から崩れ落ちる

(まさかのドンピシャだったよ・・・当たりたくね〜・・・)

最悪な展開を想像しその通りになってしまった好夜はどうにか出来ないかと思いながら

とりあえず試合も終わったので機材の片付けを始めるのだった

(ハァ・・・せめて彼が大将じゃない事を祈っておこう・・・)



「・・・そうだ・・・!最後に名前聞いといていいか?」



「・・・東・・・宮園 東(みやぞの あずま)だよ」



そして本日すべての大会が終わりみんなはホテルに帰って大盛り上がりしていた

「サッカー部はとりあえず大きな壁を乗り越えたからな・・・

 この先は順調に行けば何事もなく準々決勝まではいけるだろう・・・」

会長はトーナメント表を見てこのままならば準々決勝までは順調だと思っていた

それはつまりベスト8までなら確実に入れるという事でもある

「しかし!県大会ぐらいでベスト8などと美しくない事は言わない!

 私達サッカー部はこの大会を優勝を目指しそしてそのまま全国優勝を目指すぞ!!」

それを聞いていた真島はそんなに小さな事は言わず全国優勝を目指すのだと宣言し

サッカー部のみんなもそれを聞いて当然だとばかりに叫んでいた

「・・・となると・・・次に山場はどこになりますかね?」

好夜はそれに対して苦笑いを浮かべながらとりあえず次の山場となるのはどの大会になるのか尋ねる

「そうだな・・・そうなるとおそらく次は女子バレー部になるだろうな・・・

 確か次の対戦相手は昨年度の大会で僅差で負けてしまった相手だったはずだ」

どうやら次に山場となるのは女子バレーらしく次の対戦相手は相当に強い相手のようだ

「僅差ですか・・・それじゃあ明日のコンディション次第では勝てない相手ではないわけですね?」

好夜は僅差で負けたという話を聞いてコンディション次第では勝てるのではないかと思っていた

「ああ・・・だが・・・どうやらそのコンディションでかなりまずい事になっているそうだ」

会長も最初はそう思っていたようなのだが今はかなり厳しいかもしれないと思っていた

「・・・どういう事ですか?」

どうしてそう思うのか好夜が確認すると

「・・・先ほど女子バレー部の顧問から連絡があってな・・・

 どうやら三年のレギュラーが試合で怪我をしたらしく

 大した怪我ではなかったようだが明日の大会は無理だと言われたそうだ・・・」

今日の大会で三年生が怪我をしてしまい戦力が落ちてしまったから会長は厳しいと思っていたようだ

「・・・それじゃあ明日の試合は誰か補欠のメンバーを出すって事ですね?」

好夜の言う通りつまるところ明日の女子バレー部の命運はそのレギュラーの代わりに入る部員に託された



そして肝心の女子バレー部は怪我をしたレギュラーの穴を誰が埋めるかで会議をしていた

「まさかここで一番身長の高いあんたが怪我をするなんてね・・・

 正直他のメンバーに代わりを任せるのはかなり難しいわね・・・」

どうやら怪我をしたのはバレー部の中でもかなり重要なポジションだった人で

補欠で入っている二年生の部員でもそこまで身長の高い人はおらずどうしようかとなっていた

「出来るとしたら・・・やっぱり皆川さんしかいないわね・・・」

そして残された選択肢としては怪我をした彼女と同じくらいの身長がある敬子しかいなかった

「私ですか?!確かにポジションは同じですけど先輩と比べたら私なんて・・・!」

敬子もまさか自分がここで呼ばれるとは思っておらず

しかも怪我をした先輩は自分よりはるかにうまい人だったのでその人を代わりをできるとは思えなかった

「大丈夫!ちゃんとみんながフォローしてくれるしあなたは来年の糧にすればいいのよ!」

すると怪我をした先輩はたった一回だけなので気楽にやってくれと敬子を元気付ける

しかし問題はその一回だけの大会でもしも負けてしまった場合、彼女らの引退が決まってしまう

敬子はそんな責任重大な大会を新人の自分がやっていいのか心配だったのだ

「皆川さん・・・確かにこの一回・・・負ければその時点は私達の引退が決まるわ・・・

 でもね・・・あなたがやってくれないと私達は戦う前に引退してしまうの・・・!」

女子バレー部の部長は戦う前に引退するくらいならばいっその事戦って清々しく引退したいと伝える

「だからお願い・・・!私達に付き合って・・・!」

そう言って部長は敬子に対して頭を下げる

それに倣うように他の三年生も頭を下げてお願いする

敬子はそんな三年生の覚悟を受け取りここで自分は引くわけにはいかないと思い

「・・・わかりました・・・明日はよろしくお願いします!」

彼女は明日の試合に出る覚悟を決めたのだった

「よし・・・!それじゃあこれから作戦を考えるわよ!

 何せ明日の相手は絶対に負けられない相手なんだからね!」

こうして女子バレー部のみんなは気合十分といった感じで作戦を考えながら夜を過ごした



「さてと・・・俺もそろそろ部屋に戻って機材の点検しないとな・・・」

サッカー部の打ち上げから解放された好夜は自身の部屋に戻ろうとしたいた時だった

「「あっ・・・!」」

そこでばったりと命と遭遇しそのまま部屋の前まで一緒に行く事になった

「そういえば聞いたか?女子バレー部は明日がかなりの山場になりそうだってよ」

その道中で好夜は思い出したかのように先ほどのバレー部の事を話し始める

「うっうん・・・!たっ確かさっ三年生の方がけっ怪我しちゃったんだよね?

 だっ大丈夫なのかな?」

どうやらすでに命もある程度の話は聞いていたようで怪我をした三年生の心配をしていた

「聞いた話では明日の大会に出られないってだけでそこまで深刻な怪我じゃないみたいだぜ?

 でも・・・かなり重要なポジションの人だったみたいだからな・・・

 問題はその人の穴を埋められるかどうか・・・」

好夜の言う通り怪我はそこまでなかったので心配はなかったのだが

問題は当日にその先輩のポジションを埋めるだけの働きをできるかどうかだった

それ次第では明日の試合がどうなるのかが決まってしまう

「・・・けっ敬子ちゃんはでっ出ないのかな?」

すると命は敬子ならばその穴を埋められるのではないかと思い好夜に確認する

「確かに同じポジションだったはずだし埋められそうではあるが・・・

 二年生もいるわけだしそんな簡単に出られるとは思えないけどな・・・」

好夜も敬子ならば大丈夫だと思ってはいるのだが

彼女はまだ新入生であり他の先輩達もいるのでそんな簡単に出られるとは思っていなかった

「・・・そっか・・・」

それを聞いて命は少し残念そうな顔を浮かべながら歩いていた時だった

彼女のケータイにメールが来て内容を見てみると明日の大会に参加するというものだった

「明日出るのか・・・だとしたら次の大会はかなりの見せ場になりそうだな・・・!」

それを見て二人は明日の敬子がどれだけ活躍してくれるのか期待を膨らませていた



そして好夜と命はそれぞれの部屋へと戻り今日の試合映像を確認していた

「・・・今日の主役はやっぱり慶太だな・・・

 あいつの活躍が最後の最後で踏ん張らなきゃおそらく最後の一点はなかった・・・

 いや・・・そう言った意味じゃ本当の主役はあいつを元気づけた敬子の方か・・・」

好夜は活躍したのは慶太だと思っており

そしてそんな慶太を励ました敬子も本日の主役達だと思っていた

「まぁなんにしても・・・・俺もこれくらいは頑張らないといけないな・・・!」

慶太の活躍を見て自分も負けていられないと思った好夜は張り切って作業を始めるのだった

(あっ・・・でも下手したらあいつとも戦わなくちゃいけないのか・・・)

新しく現れた宮園 東

そしてまさかの大会に参加することになった敬子

果たしてそれぞれの試合はどうなってしますのか?!

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