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旅行準備

今回は好夜と命がメインです

いきなりの旅行が決まった好夜だったが肝心の物がない事に気がついた

「・・・海に行くのに水着ないじゃん・・・」

そう・・・それは海なのに水着を持っていないという事だった

さすがに旅館で借りられるとも思えなかったので際に買っておこうと考えていたのだ

「しかし・・・問題はどこで水着が売ってるかだな・・・」

そして好夜は水着を買いにショッピングモール来たのだが

問題はどこに水着を売っているのかだった

いくら案内板を見ても店の名前だけなので水着が売っているのかどうかわからないのだ

(う〜ん・・・こうなったら片っ端から見ていくか?)

もはや案内板を見てもわからない好夜は諦めて

全ての店を片っ端から見ていこうと思って歩き出すと

「あっあの・・・!こっ好夜くん・・・!」

後ろから声を掛けられて振り返るとそこには命の姿があった

「えっと・・・もしかしてお前も買い物しに来たのか?」

好夜が話を聞くとどうやらそうらしく命は頭を振って頷いていた

「そっか・・・それじゃあ買い物に付き合うから俺の買い物も付き合ってくれないか?」

命ならこのショッピングモールを知っているだろうと思った好夜は買い物を一緒にしないかと提案する

すると命はすごい嬉しそうに首がもげるのではないかと頷く

「えっえっと・・・こっ好夜くんはなっ何を買いにきっ来たの?」

命は一体、好夜が何を買いに来たのかを聞く

「実は水着がない事を忘れててさ〜・・・この際だから新しいのを買おうかと」

好夜は少し照れ臭そうにしながらそう答えると命は顔を赤くして俯いてしまう

それもそのはず彼の買い物は水着という特殊なものであり

自分は今からそれを売っている場所に案内しないといけないのだから

恥ずかしいと思うのが当たり前だと言えるだろう



「えっえっと・・・こっここです・・・」

しかしそれでもちゃんと案内をするのが命であり二人はちゃんと水着の売っているお店にたどり着いた

「悪いな!すぐに買ってくるからちょっとだけ待っておいてくれ!」

好夜は自分の買い物にこれ以上付き合わせるのはさすがに悪いと思い

すごい勢いでお店の中へと入っていき自分の水着を購入していた

「お待たせ!それじゃあ命の方の買い物に行こうか!」

そしてものの数分で水着を買い終えて命の元へと戻っていった

これはさすがの命も苦笑いで返すしかなかった

「それで?命が買いに来た物って一体なんなんだ?」

好夜は命が一体何を買いに来たのか聞いていなかった事を思い出し聞いてみると

「えっえっと・・・カッカメラを・・・かっ買いに来たの・・・」

命からそう聞いて二人は電気ショップへと向かいカメラのコーナーを見ていた

「なるほどな・・・みんなとの思い出を自分の手で残したいか・・・命らしいな・・・」

どうやら今回の旅行の思い出を自分の手で残したいからカメラを買いに来たらしく

命は恥ずかしそうに顔を赤くしながらも頷いていた

「そういう事ならいいカメラ買いたいよな〜・・・

 俺も詳しいわけじゃないけど色々と見て選んでみるか!」

好夜もあまりカメラに詳しいわけではないが

それでも命の要望に応えられるカメラを一緒に探すと約束する

「しかし本当に色々あるよな〜・・・どれがいいのか全然わかんないけど・・・」

色々を見てはいるのだがやはりどんなカメラが一番良いのか分からずに好夜は困ってしまう

(((ちっ近づけない・・・!!)))

しかし店員の人もそんな二人に入って行って色々と教える事が出来ないでいた

その理由はもちろん・・・

(((あっあんな幸せそうな顔をしているのに邪魔できるか?!!)))



・・・命であった・・・



「う〜ん・・・やっぱり良いカメラってなると結構大型になりやすいよな〜・・・」

好夜が見た限りではやはり性能の良いカメラは大きくなりがちで

命が持つにはいささか辛いのではないかと思っていた

「ん〜・・・ん?」

すると好夜が一つだけ良いカメラを発見した

それは小さいながらもそれなりに性能があり旅行には持ってこいのカメラだった

「命!これなんか良いんじゃないか?」

すぐに命を呼んで好夜はそのカメラを見せてみる

「・・・うん・・・こっこれにする・・・!」

どうやら命のお眼鏡にも掛かったらしく二人はそのカメラを買う事にした

余談だがのちにこのカメラを買うカップルが続出して二人はお店の救世主になったとか・・・

「う〜ん・・・さすがにこのまま帰るのもなんだし・・・今回のお礼も兼ねて何か奢るわ!」

さすがにこれだけでは命に申し訳ないと思った好夜はお礼を兼ねて何かを奢ると告げる

「いっいいよ・・・!おっお礼だなんて・・・!」

もちろん心優しい命はそんなお礼などいいと告げるがすでに目の前に好夜の姿はなかった

「お〜い!クレープでよかったか?!」

そしてもうすでに命の分を持って帰って来る好夜がいた

「うっうん・・・あっありがとう・・・!」

さすがの命も直接持って来られてしまったら頂かないわけにいかない

なのでありがたくもらいクレープを食べることにした

「・・・そういえば・・・他のみんなはちゃんと準備しているのか?・・・特に慶太は・・・」

すると好夜は食べながら他のみんなの準備がどうなっているのかを気にする



一方その頃、晃平の家では・・・

「・・・まずいな・・・」

晃平は絶賛困っていた

「まさか・・・この俺とした事が・・・旅行に持って行くカバンがないとは・・・!」

その理由は旅行に持って行く為のカバンがない事だった

「今から買ってくるか?しかしお金がかかるしな・・・おまけに物があるとも限らない・・・」

今から買いに行こうとも考えていたがお金もないので諦めようとした時

「ん?一体誰だ?」

急に家のチャイムがなりインターホンを見てみるとそこには明希音の姿があった

「どうしたんだ?急に」

扉を開けて晃平は急にどうしてきたのかを尋ねると

「もしかしたら晃平くん旅行に持って行くカバンがないんじゃないかと思って

 お父さんに頼んで貸してもらってきたんだけど・・・いる?」

どうやら明希音は晃平がカバンを持っていないと気づいていたらしく

それで父親に頼んで借りてきてもらったようだ

「わざわざすまないな・・・今度お父さんにもお礼を言わないとな」

ありがたく晃平はカバンを受け取り明希音の父にお礼わ言わないといけないと思っていた

「さすがにこれだけってのはなんだし少し上がっていけ」

晃平はカバンだけを受け取ってはさすがに申し訳ないと思い明希音を部屋に上げた

「それにしても・・・よく俺がカバンを持っていない事に気がついたな?」

すると晃平はどうして自分がカバンを持っていない事に気がついたのかと思い質問する

「だって荷解き手伝った時にそれらしい大きいカバンとか見えなかったんだもん」

どうやら明希音は荷解きの時に確認していたようだ

「なるほどな・・・確かに引っ越しの時は段ボールに全部入れるから

 大きなカバンとかは持ってこなかったな・・・」

晃平もそれを聞いて納得がいったのか頷いていた



「うん・・・でも引っ越した時に服とかないしどうしたのかなとも思ってたんだけど・・・」

しかし明希音も引っ越した時の着替えとかはどうしたのかという思いもあった

確かに地方からの引っ越しともなれば荷物が届くのにも時間がかかるだろう

「引っ越した後で買えばいいと思っていたからな・・・特にこれといった感じはないな」

どうやら晃平は着替えを持ってくるのではなく新しく買えばいいと思い

持ってきていたのは必要最低限の物だけだったようだ

「なんでしょう・・・少しだけ晃平くんの正気を疑いますね・・・」

その驚きの回答にさすがの明希音も頭を抱える

「別にそんな不思議な事でもないだろ?引っ越し先で物を揃えるなんてざらにいる」

晃平の方はそんなに馬鹿な事だとは思っていないようだ

「私が言ってるのはその時の荷物の少なさを言っているんですよ・・・」

実際に晃平が持ってきたのは筆記用具にノート後は携帯用のシャンプーとかだけだったのだ

確かにこれを聞いたら正気を疑うざる得ないだろう

「好夜が旅に出た時もこれくらいだったと聞いていたらかな・・・十分だと思ったんだが・・・」

訂正しよう・・・どうやらバカはもう一人いたようだ

「はぁ・・・なんで二人とも普段は真面目なのに肝心なところは・・・はぁ・・・」

これを聞いて明希音も思わず二回もため息が出るほど呆れてしまう

しかし当の本人達は全くと言っていいほど気にしてはいなかった



「へっくしゅん!」

その頃、噂された本人は盛大にくしゃみをしていた

「だっ大丈夫?!かっ風邪引いた?!」

美琴は急いでティッシュを取り出して好夜に渡す

「ありがとう・・・いや・・・多分風邪は引いてないと思うんだけど・・・」

もらったティッシュで鼻をかみ特に風邪などではないと好夜は告げる

「とりあえず買うもんも買ったし帰るとするか!途中まで送るよ」

二人はもうやる事を終えたのでそのまま帰ることにした

「いや〜本当に今日は助かった〜ありがとうな!」

帰り道で好夜は改めて買い物に付き合ってくれたお礼を述べる

「わっ私もつっ付き合ってくれてあっありがとう・・・!」

命もカメラを選んでくれたお礼を告げる

(ぶっちゃけ・・・自分でも良いのを選べたのかわからないから素直に喜べない・・・)

しかし好夜自身はちゃんとしたカメラを選べた自信がないのでそのお礼を受け取れなかった

「あっあと・・・クックレープおっ美味しかった・・・」

そしてもう一つ・・・奢ってもらったクレープのお礼も告げる

(・・・まぁ・・・この顔が見られたから良しとするか・・・!)

その時の命の笑顔を見てそれだけで今日はとてもいい日だったと思う好夜だった






一方その頃、慶太の家では・・・



「あんた馬鹿なの?!なんであんだけ頑張ってもらってたのに

 あれから宿題は一つも終わってないのよ?!」

どうやら慶太はあの勉強会以来宿題をやっていなかったようだ

「このままじゃ旅行に行けないから今日からみっちりやるわよ!」



「ギャァァァァァ?!!た〜す〜け〜てぇぇぇぇぇ!!」

果たして無事に旅行に行けるのかな?

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