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バカンス計画

今回は旅行の計画を立てるお話です

「そういえば・・・例の宿泊計画ってどうなった?」

一通りの勉強が終わると慶太が夏休みに行くはずの旅行計画を訪ねてきた

「まぁ・・・一応候補は上げているんだが・・・みんなに意見を聞いてからにしようと思ってな」

どうやら晃平はいつかの候補地を上げてはいるらしいが

どこにするかまではみんなで決めようと思って黙っていたらしい

「それならちょうどいい具合に全員いるしここで選ぼうぜ!」

それを聞いた好夜はここで旅行先を決定することにした

「とは言っても・・・そこまでの金は出せないから島の北部とかそっちになるけどな」

実はこの神居島はそれなりに大きく五つのエリアに分けられている

好夜達が住んでいるのはその中で真ん中に位置している中央区と呼ばれている

「う〜ん・・・確かに自然とかを楽しむのなら北部か南部よね〜・・・

 でも西部の有名な商店街とか東部の歴史的建造物も捨て難いわよね〜・・・」

北部は山がたくさんありキャンプをするには丁度よく

南部は海が近いので海水浴ができる

西部では有名な商店街とかもあり観光地として有名で

東部はこの島の歴史的建造物がたくさん建てられている

確かにここまで聞けばどれも捨て難いと思えてしまうだろう

「俺は断然南部だな!やっぱり夏は海に過ごすのが一番だろ!」

慶太は海が近い南部に行きたいと宣言する

「私は西部に行きたいな〜・・・そこでしか売ってない物とかたくさんあるし

 旅行とかじゃないと買いに行けないからな〜・・・」

敬子は商店街などがある西部で買い物をしたいと言っていた

「俺は特にないな〜・・・みんなと旅行に行くこと自体が目的みたいな感じだし」

一方で好夜はどこに行きたいという思いはなかった

「わっ私も・・・!みっみんながいっ一緒ならどっどこでも・・・いい・・・!」



((・・・なんでだろう・・・自分がすごく醜く思えてきた・・・))



「俺らも特に行きたい場所とかないし・・・この際、二人でじゃんけんして決めたらどうだ?」

すると晃平は行きたい先のある二人でじゃんけんをして決めようと提案する

「まぁ・・・みんながそれでいいならそうしましょうか」

敬子はそれを聞いて仕方なく慶太とじゃんけんをしようとするのだが

「・・・一体何してるのよ・・・」

何故か慶太は必死で拳を握りしめて祈りを込めていた

「絶対勝つ絶対勝つ絶対勝つ・・・」

まるで呪いか何かなのか慶太はただひたすらにそう呟いていた

もはやその姿には執念すら感じていた

「うぉぉぉぉぉ!最初はグー!じゃんけんポン!!」

そしてその気合と共に拳を突き出して慶太はその手を見てみると

「・・・おっしゃぁぁぁぁぁ!!」

敬子はチョキを出し慶太はグーを出して勝利していた

それを見た慶太は大喜びで飛び跳ねていた

「・・・お前・・・わざと負けたろ?」

すると好夜は敬子がわざと負けたと思ってそれを本人に確認していた

「いや・・・なんかあんなに必死だったから・・・思わず・・・」

どうやら先ほどの慶太の気合に気圧されてしまったらしくそれでわざと負けてあげたようだ

「お前な・・・本人から勝ちたかった理由を聞いたら後悔するぞ・・・」

しかし好夜はどうして慶太があそこまで行きたかったのかわかったらしく

その理由を知った敬子は絶対に怒るだろうと思っていた

「えっ?」

これにはさすがの敬子も理解不能だったが次の瞬間に全てを理解する

「おっしゃぁ!これで水着の女子をナンパし放題だぁぁぁぁぁ!!」

そう・・・これこそが慶太がどうしても南部に行きたかった理由だった

そしてもちろんそれを聞いた敬子はゆっくりと慶太に近づいて行き



「どうやらあんたには・・・お仕置きが必要のようね・・・!」



「ギャァァァァァ?!!」



「さてと・・・あの二人は放っておいて・・・次は宿泊場所だな」

すごい喧嘩をしている二人は放っておいて晃平は次に宿泊場所を決めにかかっていた

「う〜ん・・・慶太じゃないにしてもやっぱり行くからには海に近い場所がいいよな〜」

好夜は海に近い場所でいい場所はないのかどうか確認すると

「それだと候補はこの三つになるな・・・」

そう言って晃平は三つのホテルの料金プランを見せてくれた

「う〜ん・・・さすがにこの高級ホテルは高すぎるしな〜・・・

 残っているのはこの二つのどっちかか〜・・・」

三つの内一つは高級ホテルでとても普通の高校生が払える料金ではなかった

残されたのは普通の小さなホテルと和風の旅館の二つだった

「どうせだったら珍しそうな和風の旅館に泊まりたいよな〜・・・」

好夜は旅館の方に泊まってみたいと宣言すると

「だったらこっちで決めてしまうか・・・料金も一番安いしな」

どうやらみんなも特に反対はないらしくここで決定した

「・・・意外と早く決まったな・・・」

好夜はまさかこんなに早く決まるとは思っておらず本当にいいのかと思っていた

「さてと・・・問題はここからだな・・・お前らはどの日が空いてるんだ?」

しかし本当の問題はここからだった

いくら泊まる場所を決めたと言ってもそれはあくまで行きたいと自分達で考えただけであり

旅館に申し込んでいるわけではない

なのでこれから申し込むわけなのだが旅館の方にも空いている日数というのが存在する

だから全員が空いていて尚且つ旅館側もその日に空いていなければ意味がないのだ

「とりあえず旅館の空いてる日を教えてもらえる?」

敬子は今の時点でどの日にちが空いてるのか確認させて欲しいと告げる

それを聞いた晃平は旅館のホームページを開いて空いている日にちを表示する



「う〜ん・・・私は別にどの日にちでも問題はないわね」

それを確認した敬子は特に問題はないと告げ

「俺も特に何でもないぞ?」

慶太も同じくどこでも問題はないと言っていた

「わっ私しっ親族の集まりがあっあるからでっ出来るだけはっ早めの日程のほっ方が・・・」

命の方は家の用事があるらしく早めの日程にして欲しいと言っており

「私も・・・お盆とか用事があるので・・・」

明希音もお盆の用事があるので早めにして欲しいとお願いしていた

「それだったら来週のここが一番ベストかもしれないな」

みんなの提案を聞いた晃平は空いている来週が一番ベストだと考えてそこで予約を取る

「それにしてもみんなで旅行か〜・・・いつぶりだろうな?」

一通りの予定が決まり好夜はゆっくりと座りながらそんな事を考えていた

「親も同伴でいいのなら多分みんなでってのは小学生の時が最後じゃないの?」

敬子の話ではみんなで一緒に旅行をしたのは小学生の時が最後らしい

「ああ・・・あん時はマジで命のお祖父ちゃんがやばいと思ったよな・・・」

実はその旅行を計画したのは命のお祖父さんであり

みんなで仲良くしているのを見て少しでも良い思い出を作ってあげたいと思い

とんでもない旅行計画を企てていたのだ

もちろん小さかった彼らはそんな事を何も知らず楽しんでいたのだが

今の歳になると一体どれだけお金を使ったのだと恐怖するレベルだった

「本当に色々ありましたよね〜確か近くの養殖場で釣りを体験したり

 科学館でプラネタリウムとかも見ましたよね〜」

明希音もどうやら思い出したらしくどんな事があったのかを話し始める

「ああ・・・養殖場はお祖父さんが前もって買って魚もつっこんでおき

 プラネタリムに関しては本当はなかったのに一週間前に買って設置させたらしいけどな・・・」



「本当にあの人は命に対して甘すぎるな・・・」

これにはさすがの好夜も苦笑いするしかなかった

「あと打ち上げ花火もあったよな!スッゲェデッケェやつ!」

すると慶太は最後の夜にあった打ち上げ花火の事を思い出す

それはあらかじめ命のお祖父さんが地元の職人にお願いしていたらしく

しかもその日のために特殊な花火を作らせていた

「あれにはびっくりしたな・・・まさか命の顔が出されるとは・・・」

そう・・・その特殊な花火とは命の顔を模した物だった

あれには職人の人もかなりの苦労をしただろう

それほどまでに精巧に作られていた

それこそ一瞬で終わってしまうのがもったいないと思ってしまうほどに

「まぁ・・・その後で命が恥ずかしさのあまりに号泣したんだけどな・・・」

しかし肝心の本人はそんな花火が打ち上がるとは思っておらず

その花火が打ち上がった瞬間に顔を真っ赤にしてしまいには泣き出してしまったのだ

それをなんとか好夜が慰めてどうにか事なきを得たが

この出来事をきっかけに命のお祖父ちゃんが旅行を計画させるのは家族内で禁止になった

「わからなくもないけどね・・・私も自分の顔が打ち上がったら流石にきついわ・・・」

敬子もあの時の命の気持ちはかなりわかると同情していた

「でももったいなかったよな〜・・・あれが出るとわかってたら写真撮ったのに」

しかし好夜はあの時の花火を見て綺麗だと思っており

何も持っていなかったが為に頭の中にしか残せなかった事を後悔していた

「あんたね〜・・・本人が隣にいるのにどんだけ欲張りなのよ?」

すると敬子は本物の命も花火の命も両方欲しがるとは欲張りだと煽り始める

それを隣で聞いていた命は号泣した時と同じくらいに顔を真っ赤にしていた

「?何を言ってるんだ?」

しかし肝心の本人は何を言っているのかと首を傾げるだけだった



「そうだった・・・あんたはそういう奴だったわね・・・」

その返事を聞いて敬子は言うだけ無駄だったと察するのだった

「まぁなんにしても・・・今回の旅行はそん時の旅行のリベンジだと思って楽しもうぜ!」

好夜はあの時の旅行には負けないくらい楽しい旅行にしたいと思っていた

「そうだな・・・まぁ・・・一人は別の目的で楽しもうとしているがな・・・」

晃平達も同じ気持ちだったが一人だけは別の目的を楽しみにしていた

「海!水着!ナンパ!」

もはや欲望に忠実すぎる慶太の姿を見て好夜と晃平はもうダメだと遠い目で彼を見つめるのだった

「先に言っておくけど・・・旅行の最中は私がずっとあんたを見張っておくからそのつもりで」



「ノォォォォォ!!!」



しかしどうやらその欲望は敬子によって阻止される運命のようだ

次は旅行の準備をしに行くよ!

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