パジャマパーティー
今回でお泊まり会は最終回です
晩御飯を食べ終わった好夜達は片付けを任せて再び慶太の勉強を再開させる
「それにしても・・・ようやく赤点回避ギリギリの点数か・・・
なんか1日がかなり長い時間に感じたぞ・・・」
もはや疲れ切った顔をしている好夜はもうやりきったと感じていた
「そうだな・・・今日はもうこれくらいで十分だろ・・・」
晃平もここまでやればもう問題はないだろうと思い今日の勉強はこれで終了となった
「・・・・・」
しかし肝心の勉強をしていた慶太はもうすでに限界を超えていたようで
もうペンを動かす力すら残されていなかったようだ
「・・・完全に燃え尽きてるな・・・」
これを見ていた二人はもう慶太を動かすのは無理だと判断した
「さてと・・・俺はキッチンに行って飲み物もらってくるわ」
好夜は一区切りしたので飲み物を取りにキッチンへと向かった
「あれ?どうしたんですか?」
キッチンに行くと明希音達が皿洗いをしていて何をしに来たのた尋ねられる
「あっちが終わったからな・・・飲み物を取りに来たんだ」
そう言いながら好夜はコップを取り出して飲み物を入れていく
「一区切りって言っても赤点ギリギリそうなのは変わりないんでしょ?
本番は本当に大丈夫なの?」
敬子は本番のテストで本当に赤点を回避できるのか不安に思っていた
「そこはもう本人次第じゃないか?悪いけどもうここまで来たら運だ」
好夜もこれ以上はどうにもできないと考えており
肝心の赤点を取るかどうかは運に頼るしかないと考えていた
「さてと・・・それじゃあこれを持って帰るとするわ」
そう言って好夜は三つの飲み物を持って広間へと帰っていった
「飲み物持ってきたぞ〜」
好夜はそう言って持ってきた飲み物をテーブルの上に置く
「悪いな・・・それにしても・・・ほとんど自分の勉強をできてないな」
晃平は全く自分の勉強をできていないと思っていた
「いや・・・お前は勉強しなくても普通に赤点は取らないだろうが・・・」
そんな晃平に対してお前は勉強する必要があるのかと好夜は思っていた
「まぁなんにしても・・・結局は本番の時にどうなるかだな・・・」
好夜は本番でどうなるかはわからないと考えていた
「・・・そういえば・・・今日は俺達ってどこで寝るんだ?」
すると晃平がお泊まりなのはいいがどこに寝るのかと思い出した
「たぶんここじゃないのか?・・・つっても布団とかないけど・・・」
好夜はおそらくこの広間で寝るはずだと思っていたが肝心の布団はどこだと思っていると
「それならみなさんがお風呂に入っている間に敷かせていただきます」
実喜さんが自分達がお風呂に入っている間に持ってきて敷かせてくれるらしい
「えっと・・・さすがにそれくらいは自分達でやりますよ?」
好夜はそれは自分達でやるから大丈夫だと伝えたのだが
「いえ・・・布団がある場所は私しか知らないのでさすがに教えるわけには・・・」
どうやら実喜さんの話では布団のある場所は極秘の場所らしく
部外者の人にそこを教えるわけにはいかないと言っていた
((いや・・・なんでそんな場所に布団があるんだよ・・・))
二人はその話を聞いて何をどうしたらそんな場所に布団を置く必要があるのだと思っていた
「何?何の話をしてるのよ?」
するとそこに皿洗いが終わった敬子達がやってきた
「布団に関して少し質問をされていまして・・・それよりもお風呂の準備ができましたよ?」
実喜さんはお風呂の準備ができたから敬子達に入るように伝える
「わかりました〜それじゃあみんなで入りましょう!」
「・・・なんかいつもならめちゃくちゃ騒ぐ奴が妙に静かだな・・・」
女性陣がお風呂に入っている最中に広間で待っている二人は
こんな時に一番大騒ぎする男が静かなのを怪しんでいた
「それくらい疲れてるって事なんじゃないか?」
好夜はもうそんな元気もないからなのではないかと考えていたが
「いや・・・こいつの事だ・・・おそらく他に何かあるはずだ・・・」
しかし晃平はそんな奴ではないはずだと思っていると
「ふっふっふっ・・・!その通りだ!」
なにやら高らかな笑い声をあげて慶太が復活を遂げた
「俺はずっとこの時を待っていたんだ!覗きこそ青春の一ページだろ!!」
慶太はどうやらこの時のために残りの力を溜めていたらしく
満を持しして覗きをしようと考えていた
「いや・・・覗きが青春に入るんだったら高校生はみんな犯罪者になるだろ・・・」
好夜はそれを聞いてそんなんだったら高校生はみんな犯罪者だと告げる
「ともかく!お前らだって普通に覗きとかしたいと思ってるだろ?!」
慶太は二人も覗きをしたいはずだと言っているが
「「いや?全然思ってないけど?」」
二人は理性の塊のような存在なのでみんなが嫌がる事は絶対にしないのだった
「だったら俺一人でも覗きに行ってやる!!」
二人の顔を見てこれは無理だと感じたのか慶太は一人で風呂場に向かった
「馬鹿だな〜・・・おそらく目の前には最強の見張り番がいるぞ?」
好夜がいかない理由は最強の見張り番がちゃんといるからだった
そう・・・風呂場の目の前にいるのは実喜さんが待ち構えているのだ
あの人は個人SPとしても有名で数々の犯罪者と戦ってきた猛者である
「・・・・・」
それを見てきた慶太は無言で広間に帰ってきたのだった
「・・・絶対に慶太が覗きに来ようとしたわね・・・」
お風呂から上がって着替えようとしている敬子は
近くまで来ていた慶太の気配を感じ取っていた
「まぁ外には実喜さんが見張ってくれていますから普通に大丈夫ですよ」
明希音は実喜さんが外にいるから入ってくる事はないと伝える
「そうね・・・おまけに覗きなんてやるのは慶太だけでしょ?」
敬子はそんな覗きなんてするのは慶太だけだと考えていた
「確かに・・・晃平くんや好夜くんが覗きをするのは考えられないですね」
明希音も二人が覗きをするところなんて想像できないと同意する
「のっ覗き?!」
すると命は何を想像したのか顔を真っ赤にして恥ずかしがっていた
「でも命は好夜に見せる為に下着を買いなおしたもんね〜?」
敬子はその顔を見て面白そうに命をからかい始めた
「べべべ別にそそそそんなんじゃ?!!」
命はその言葉を聞いてさらに顔を真っ赤にして恥ずかしがる
「敬子ちゃん?命ちゃんをからかうのはいいけど早く着替えないと湯冷めするよ?」
すると明希音はからかうのはそこらへんにしないと風邪をひくと注意する
「それじゃあからかうのはその後にしますか」
敬子は一旦からかうのはやめて着替えを再開する
そして着替えが終わり三人は好夜達が待っている広間へと向かった
「お待たせ〜!次いいわよ〜!」
敬子は広間の扉を開けてお風呂に入るように好夜達に伝える
「あいよ・・・それじゃあ入りますか・・・」
好夜達はそれを聞いて自分の着替えを持って風呂場へと向かう
「それはいいんだけど・・・そこにいるバカはどうしたの?」
敬子はなぜか正座して反省した感じを出している慶太はどうしたのか聞く
「気にするな・・・ただバカな事をして失敗しただけだ・・・」
とりあえず好夜達は慶太を連れて風呂場へと向かう
「はぁ・・・まさか覗きをするのにあんな怪物が待ち構えているとは・・・」
慶太は先ほどの覗きの失敗に対して完全にやられたと感じていた
「いや・・・むしろお前は何で覗きにそんなやる気を出してるだよ・・・」
それを聞いて好夜は覗きに何でそんなに熱意を出しているのだと思っていた
「当たり前だろ?!それくらいに女の子の体は神秘なんだよ!!」
何やら慶太が必死に覗きの素晴らしさを熱弁するが二人には響かなかった
「てかお前らは好きな女子の裸とか興味ないのかよ〜・・・」
慶太は湯船に浸かりながら二人に女の体に興味がないのかと聞くと
「いや・・・興味はあるけど嫌われてまで見たくはないだろ・・・」
好夜はあくまで普通の人間としてそんな事はしたくないと告げる
「ちぇ〜・・・まぁ確かに知り合いの女子の裸は別に見る気にはならないか・・・」
最初はそれを聞いて慶太は不満に思っていたがよくよく考えたら
今いる女子は昔からの知り合いなので見る気はしないと思い出していた
「お前・・・そのセリフ敬子に聞かせたら地獄を見るぞ・・・」
そのセリフを聞いて好夜はこの場所に敬子がいない事を感謝した
そんな話をしながら三人の風呂は終わり広間に戻ると布団が敷かれていた
「あれ?敬子達どこに行ったんだ?」
すると慶太はここに敬子達がいないの気づきどうしたのかと思っていると
「敬子様達なら命様のお部屋にて昔のアルバムを見ているはずですよ?」
いつの間にか背後に実喜さんが立っており三人は命の部屋にいると教えてくれた
「そうなんですか?それじゃああんまり邪魔しない方がいいか」
好夜はそれを聞いてそれなら邪魔をしないようにと思い布団の上に座るのだが
「・・・何してるんだ?」
なぜか目の前には腰を抜かしている慶太の姿があった
「・・・驚いて腰を抜かした・・・」
その後、命の部屋にいた三人がアルバムを広間に持ってきた
「なんか懐かしかったからみんなで一緒に見ましょう!」
そう言って敬子は持っていたアルバムの一つを見せる
「これって小学生の時の入学式か・・・確かに懐かしいな」
晃平はそれを見て確かに懐かしいと感じていた
「あっ!俺達と一緒に写ってる奴もあるじゃん!」
すると慶太がみんなで一緒に写っている写真を見つけた
「みんな可愛い〜!・・・一人を除いて」
敬子は一人を除いてみんな可愛かったなと思っていた
「おい・・・その一人って俺か?!」
どうやら慶太はその一人は自分だとわかったらしくツッコむ
「だったらあんたのやってる事見てみなさいよ・・・」
そう言ってみんな慶太が何をやっているのか見てみると
何やら背後にいる女子に声をかけようとして敬子に捕まっていた
「・・・確かに可愛くないな・・・」
好夜はその姿を見て確かに可愛くはないなと思っていた
その後もアルバムを見て懐かしい話は続いていき
みんなは寝るのを忘れて眠りについたのは深夜になったとか・・・
次回からは普通の日常回になります




