突然のお泊まり会
今回は女性陣がメインに描かれます
そんなこんな突如開催されたお泊まり会
一つ屋根の下に男女三人づつのこのシュチュエーションはまさに恋愛の王道だろう
それこそ男子の三人に関してはもうドキドキでウキウキな時間を過ごしているはず
「もう・・・勉強やだ・・・勘弁してください・・・!」
・・・どうやらそうでもなかったようだ・・・
「ダメに決まってるだろうが・・・なんでこのお泊まり会を開催したのか忘れたのか?」
晃平の言う通り今回のお泊まり会はこのままでは赤点が必須だった慶太を助けるべく
他のみんなが付きっきりで教えようと思い開催されたのだ
それなのに当の本人が先に音を上げるなど言語道断だろう
「そんなこと言われたってよ〜・・・まさか昼飯食い終わって
そのままぶっ続けで勉強させられるなんて思ってなかったんだよ・・・」
どうやら慶太はもう少し楽しいお泊まり会を想像していたらしいが
残念ながら今回はスパルタお勉強合宿という響きの方がいいだろう
「・・・そういえば好夜達はどこに行ったんだ?」
すると同じくここに泊まっていく女性陣と好夜の姿がない事に気がつき
どこに行ったのか尋ねる
「お泊まり会の着替えとか買いに行ったらしいぞ?
ついでに晩御飯の材料とかもな・・・好夜はその荷物持ちで連れて行かれた」
晃平の話ではさすがに命の下着とかを借りるわけにもいかないのでそれらを買いに向かい
そのついでに晩御飯の材料も買おうとしに行ったらしくそれに好夜は巻き込まれたそうだ
「それは・・・ある意味ご愁傷様だな・・・」
正直な話、女性の下着売り場についていくとか男子にとっては地獄でしかないだろう
おまけに帰りは大量の荷物を持たされるのかと思うとそれはそれで大変だと慶太は思っていたが
「地獄なのはお前も変わらんぞ?そのテキストが終わったら次はこれだからな」
その目の前に晃平が次にプリントだと言って100枚以上はあるであろうプリントを置いた
「・・・マジで死ぬかも・・・」
一方その頃、自分達の下着などを買いに向かった女性陣と好夜は・・・
「・・・なんで堂々と下着売り場の前に来れるのよ・・・あんたは・・・」
全くと言っていいほど動じない好夜に対して敬子は神経を疑っていた
「別に着けている瞬間を見てるわけじゃないしな?なんだったら中にも入れるぞ?」
好夜は実際に着けている瞬間じゃない限りは動じないと宣言し
なんだったら中にも入れると断言していた
「いや・・・さすがにそれはどうなのよ・・・
とりあえず私らは選んでるからそこらへんぶらぶらしてて」
中に入るのはさすがにダメだと敬子は言い自分達が選んでいる間に
そこらへんを散策しているように告げる
「了解・・・それじゃあ終わったら連絡してくれ」
好夜は終わったら携帯に連絡するように伝えてからその場を後にした
「全く・・・この三年間の間にどんな神経を身につけたのよ・・・あいつ・・・」
敬子は下着売り場の中に入ってみんなと合流しながら好夜の愚痴を話していた
「確かに・・・でも好夜くんは昔からそんな感じでしたからね〜・・・」
それに対して明希音は昔からあんな感じだったと告げる
「・・・そういえばそうだったわね・・・普通に目の前で着替えたりとかしてたわ・・・」
敬子は昔も自分達の目の前で平然と着替えていた好夜を思い出し呆れる
「それにしても結構種類が豊富よね〜・・・何にするか迷うちゃうかも・・・」
そんな事を考えながら稽古は下着を選んでいると目の前に同じように迷っている命の姿があった
「いや・・・あんたは自分の家なんだから買う必要ないでしょ・・・」
しかし今回お泊まり回をやる家は命の家なので
正直な話をすれば彼女が下着を買う必要はなかった
「そっそう言われればそっそうでした・・・」
どうやら命はみんなのノリにつられてしまっていたらしい
「・・・!」
するとそれを見ていた敬子は何か思いついたのかニヤニヤした顔を浮かべながら
「もしかして・・・好夜を悩殺する下着でも探してた?」
「!??!??」
耳元でそれを聞いた命は耳すら真っ赤にして声にならない声をあげていた
「なんかその言葉・・・親父臭いですよ?敬子ちゃん」
すると明希音も聞こえていたのかそのセリフは親父だよと言っていた
「でも実際さ・・・好夜に対して色仕掛けとか聞くの?」
敬子は素朴な疑問として好夜は色仕掛けとかに反応するのかどうか疑問に思っていた
「確かに・・・好夜くんが女の子の露出に対して反応したことはないですね・・・」
明希音もそういえば好夜は女子の露出に思春期の男子として反応を示したことはないと言う
「・・・それじゃあこの際だし命にエッロエロな下着でも着けさせて誘惑してみる?」
ならばと敬子は命に際どい下着を着けさせて好夜を誘惑させてみようよと提案する
「面白そうですね!どんなのが命ちゃんに似合うでしょうか?」
明希音もなにやら悪ノリしているらしく早速、命に似合う下着を探し始める
「ちょっ・・・ふっ二人とも・・・ダッダメ・・・!」
そんな暴走している二人に命はやめるように告げるが
「・・・てかその前に命のバストサイズ知らないわ」
・・・どうやら聞く耳を持ってはいないようだ
「それじゃあ早速、測らせてもらおうかしら?!」
敬子は命のバストを調べると口実を告げながら命の胸を触った瞬間
「?!!」
なにやら凄まじい衝撃と共によろよろと後ろへ後退していく
「そんな・・・バカな・・・私よりも・・・大きいだと・・・?!
命あんた・・・着痩せするタイプだったのか・・・!!」
どうやら自分のバストサイズよりも大きかったらしくそれで衝撃を受けていたようだ
「はっ?!」
そしてなにを思ったのか今度は明希音の方を見るとそこには触るまでもなく大きな山が二つそびえていた
「まさか・・・この中で一番小さいのは・・・私だというのか・・・?!」
「えっと・・・とりあえず放っておいて自分の下着を探しましょうか・・・」
ショックで項垂れている敬子は放っておいて明希音と命は下着を探すのだった
「うっうん・・・」
命は心配しながら明希音についていくと一つだけ気になる下着を発見した
(・・・好夜くんは・・・どんな反応してくれるのかな・・・?)
その下着を手に取りながら命は着けている瞬間を見せたら
どんな反応をしてくれるのだろうかと想像していたのだが
「・・・・・?!」
どうやらかなりいかがわしい瞬間まで想像してしまったらしく思考が停止した
その後、なんとか復活した敬子の下着も買い好夜と連絡し下の食品売り場で合流することになった
「お待たせしてしまってごめんなさい」
先に待っていた好夜に対して明希音は下着売り場で時間を食ってしまい申し訳ないと謝る
「いや・・・そこまで気にするほど時間経ってないんだが・・・」
しかし実際にかかった時間は一時間も経っておらず三人が謝るほどでもなかった
「それよりも早く食品買って帰ろうぜ?晩御飯のメニューとか決まってるのか?」
好夜は晩御飯は何にするのだと三人に確認すると
「実はまだ決めてないんですよね〜・・・食べ盛りの男子三人がいるので
それなりに量のある物がいいとは思うんですけど・・・具体的には・・・」
どうやら好夜達の食べる量に合わせて何にしようか考えていたらしく
どんな料理が一番いいのか悩んでいて結果まだ何も思いついていなかった
「そうだな〜・・・それなら汁物を多めに作ればいいんじゃないか?
それなら俺達でも普通に満足すると思うし」
好夜は汁物を具沢山にすれば自分達でも普通に満足すると言っていた
「そっそれならとっ豚汁とかどっどうですか?おっ男の人にはそっそれがいいと
まっ前に先輩がいっ言っていましたし・・・!」
命は具沢山にするつもりなら豚汁が一番いいのではないかと教えてもらっており
みんなはそれに合うのは何かと考えながら今夜の晩御飯の材料を買いに向かった
「う〜ん・・・豚汁の材料で後作れそうなのは・・・肉じゃがとか?」
敬子は豚汁の材料を買いながら他に何が作れそうか確認する
「さすがにそれだと材料が足りないので普通に別のものを作りませんか?
ハンバーグとかだったら皆さんも満足するかもしれませんし」
すると明希音が材料が足りなくなるので普通に別のものを作ることを提案した
「どうでもいいが・・・値段とか大丈夫だよな?金が足りないとかはシャレにならないぞ?」
好夜はカゴに積まれていく食品を見て本当にお金が足りるのか心配していると
「それなら命ちゃんが実喜さんからお金をもらっていたらしいですよ?」
どうやら買い物に行く前に執事である実喜さんから軍資金を預かっていたらしい
「ついでに私達の下着代まで入ってたわ・・・」
さらにはその中には敬子達の下着代まで入っていたらしく
もうその時点で好夜は中身に何円入っていたのか聞くのが怖くなってきていた
「・・・とりあえず・・・もうこれでレジに並ぶか・・・」
そして考えるのをやめた好夜は食品を買い終えてレジへと並ぶのだった
好夜は先にレジの向こう側に行き食品を袋に詰めているとお金を払い終わった三人が帰ってきた
しかしその顔は何やら暗く衝撃的な物を見たという顔をしていた
「・・・多分だが・・・めちゃくちゃ値段高かったけど余裕で払えちゃったってとこか?」
好夜は先ほどの食品の量と話を聞いて何が起こったのか推察する
「ええ・・・しかもまだ残りがあったわ・・・実喜さんはこの中に何円入れたのよ・・・」
敬子の話ではどうやらまだ封筒の中にはお金が残っているらしく
実喜さんは未成年に何円まで持たせたのだと恐怖していた
「・・・今度から実喜さんには金額をあらかじめ欲しい金額を言っておくか・・・」
好夜は今度から実喜さんからお金をもらう時は欲しい金額をあらかじめいう事にした
「えっえっと・・・そっそれじゃ早く家にかっ帰ろう」
こうして何やらどっと疲れた買い物はようやく終了するのだった
その頃・・・家で勉強をしている慶太達は・・・
「・・・もはやここまでいくと逆に天才だと思えてきますね・・・」
慶太のテキストの答えを見て実喜さんは驚愕の表情を浮かべていた
「もう・・・ここまできたら補習の方がマシな気がしてきた・・・」
そして疲れ切った慶太は補習の方がマシだったのではないかと思うのだった
まだまだ続くよ!お泊まり会!!




