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林間学校・最終日

林間学校最終日です!

そして夜が明けていよいよ林間学校最終日となった

今日の予定はキャンプ場の掃除をしてそのままテントを片付けて帰るだけだった

「のはいいんだが・・・なんでその掃除がこのキャンプ場全部なんだよ・・・」

問題はその掃除をする規模だった

自分達が使ったキャンプ場だけじゃなくその他の場所も掃除範囲に入っていたのだ

「なんでもこの学校とは長い間、いい関係でいるからな・・・

 だからボランティアみたいな感じで毎回こうやって掃除やら何やらさせられてるんだよ」

どうやら晃平の話ではここの管理人と理事長は仲良しらしく

それで今回のような場所を貸す代わりに掃除やらをするようになっているらしい

「なるほどな・・・おかげで俺達はこんな事をさせられているわけだ・・・」

好夜はだからこんなに大変な掃除をさせられているのかと呆れていた

「でもよ〜・・・さすがにこの規模をやるのは無理じゃね?」

しかし慶太はこんな規模を全てやるのはさすがに無理だと言っていた

「そうは言ってもな〜・・・見張りがいる以上サボるわけにもいかないだろ?」

そう言った好夜の目線の先にはみんなの動きを見ている先生の姿があった

「まぁ・・・それだけの協力関係ってことなんだろ・・・

 とりあえず目立たないようにちゃんと掃除だけは終わらしておいた方がいいか・・・」

晃平の言う通り早く終わらせるにはちゃんと掃除をする以外に選択肢はないようだ

こうして三人は凄まじいスピードで掃除を着々を終わらせていった

「う〜ん・・・自分達の管轄はそれなりに終わらせたが・・・」

そして自分達の担当する管轄は終わらせる事が出来たのだが

他の人はそんなんでもないらしく半分くらいまだ残されていたのだった

「・・・さすがに手伝った方がいいですか?」

好夜は隣にいた自分の担任に手伝った方がいいのか確認を取る

「はぁ・・・すまんが手伝ってやってくれ・・・」



好夜達がキャンプ場の掃除をしている時、女性陣はお昼ご飯の調理をしていた

「でもまぁ・・・残された食材で作れとかめちゃくちゃ大雑把よね」

しかし問題は残された食材で作ってくれと言われた割には

その食材が全然残されていないという事だった

「さすがにこんなになかったらそんなに作れないでしょ」

敬子はこんな量の食材では人数分のご飯を作るのは無理ではないかと考えていた

「たったしかまだ昨日のおっお肉が残っていたはずです」

すると命がまだ昨日の猪肉が残っていたはずだと言っていた

「それなら私達の班のマグロも残っているんじゃないかな?」

さらに自分の班のマグロも残っているはずだと明希音も言っており

二人は早速、保冷箱のある場所に向かってその食材を取りに向かった

「いやまぁ・・・でもその二つがあっても食材が足りないのは変わらないんじゃ・・・」

敬子はそれでも食材が足りないのは変わらないのではないかと思っていた

しかし二人が持ってきたその量を見てその心配はすぐに杞憂だと思い知る

「・・・なんでまだそんなに残っているのよ・・・」

なんと昨日あれだけ使ったにも関わらず昨日と同じくらい残されていた

「さすがにこれだけの量を一回での処理は無理だったから・・・」

明希音の話ではどちらもこれだけの量を一回で調理するのは無理だったらしく

それで半分くらいを使って半分を残しておくことにしたらしいのだが

「それでも十分多いでしょ・・・この量は・・・」

しかしこれで食材不足の問題はちゃんと解消された

残された問題は・・・

「・・・さすがに肉と魚オンリーはまずいわよね?」

あまりにも肉と魚の量が多すぎるという事だった

これではいくら何でも肉と魚がメインの料理がたくさん出来てしまう

「・・・とりあえず色々とアレンジしてみましょうか・・・」



「とりあえず出来たのはいいんだけど・・・」

こうして色々な料理が出来てテーブルに並べられたのだが

やはり肉や魚の方がメインになってしまっており野菜などが圧倒的に少なかった

「さすがにこれだと栄養が偏っちゃうんじゃないの?」

敬子はこのまま出すのはさすがにまずいだろうと思っているが

「いやぁ〜・・・多分大丈夫じゃないかな?」

明希音は逆に大丈夫なのではないかと思っていた

すると掃除を終えた男子達が汗だくになりながら帰ってきた

そしてご飯があるのを見つけると凄まじい勢いで料理を平らげていく

「・・・あれ?」

すると命はその中に肝心な人達がいない事に気が付いた

「「「ただいま〜・・・」」」

そこへ他の男子達の後に何故かボロボロになった好夜達が帰ってきた

「なんか随分とボロボロだけど一体どうしたの?」

敬子もその様子に気が付いて一体何があったのか聞く

「いや・・・みんなの分の掃除も手伝ったんだが・・・

 何故かカラスがすごい群がっていた場所があってな・・・

 おかげで大激闘を数時間繰り広げる羽目になったんだよ・・・」

どうやら晃平の話ではカラスの群れと大激闘を繰り広げたらしくそれで負傷したらしい

「くっ薬箱もっ持ってきたよ!」

そこへ命が薬箱を急いで持って帰ってきて三人の治療を始めた

「マジで辛かったわ〜・・・なんであんなにカラスが発生してるんだよ・・・!」

慶太は怪我を治療してもらいながらカラスに対して怒っていた

まぁこれだけの怪我を負わされたらそう思ってしまうのも仕方ないだろう

「はぁ・・・もうこれ以上はさすがにやりたくな〜・・・」

好夜はもうこれ以上は掃除はしたくないと思っていた



「でもまだ後半戦が残ってるんだよな・・・残念ながら・・・」

しかし残念な事にまだ午後にはテントの片付けが残されていた

「思い出させるなよ・・・辛いから・・・」

どうやら好夜と慶太はそれを忘れ去ろうとしてたらしく

思い出された事でより一層ため息が深くなってしまうのだった

「とりあえずお昼でも食べて頑張りなさい」

すると敬子が三人分のご飯を持ってきて食べるように渡してくれた

「そうだな・・・これでも食べてゆっくりするか・・・」

晃平達はとりあえずご飯を食べて後半戦に備えることにした

「それにしても・・・野菜とかの方にはほとんど手をつけてないわね・・・」

敬子は残っている料理を見て心配していた野菜にはほとんど手をつけられていないことがわかった

逆に肉や魚は尋常じゃないスピードで消費されていっていた

「でも大丈夫なのか?これ以上はさすがに出せないんだろ?料理」

しかし肉や魚は全て使い切って調理したのでこれ以上は作れない

つまりこれ以上消費してしまったらもう野菜しか残らないという事だった

「まぁ・・・でも・・・あれだけ食べてたらもういらないでしょ?」

敬子の推測通りあれだけ食べた男性陣はもうお腹がいっぱいらしく

なんとか完食手前で料理は残されたのだった

「これでなんとか私達の分も残ったわけか・・・あんまり嬉しくはないわね・・・」

あんな凄まじい食いっぷりを見てしまったせいなのか

ほとんどの女性陣はもう既にお腹がいっぱいだという顔をしていた

「まぁ・・・あんなのを見てしまったらな・・・」

同じくそれを見ていた晃平達もさすがにもう食べきれないという顔をしていた

なので女性陣は残された料理だけでちょうど良かったとか・・・

「さてと・・・それじゃあ少し休憩してからテントの片付けを始めますか・・・」



こうして男性陣はしばらくの休憩をすることになった

「はぁ〜・・・さすがにカラスとの格闘は疲れたな〜・・・」

好夜は傷を負った頬を触りながらさすがに疲れたと言っていた

「だっ大丈夫?」

命は心配そうに傷を見てみるが本人はそこまで気にしなくていいと言っていた

「てか俺よりも他のみんなの方が不安なんだが・・・」

好夜は自分よりも他のみんなの方を心配していた

それほどまでに男性陣の方は全員地べたに倒れこんでいた

「無理もないさ・・・あれだけの規模の掃除を午前中だけで終わらせたんだからな

 多分家に帰ったらそのまま寝る奴の方が多いんじゃないか?」

晃平はそれだけみんなが疲れるのは無理もないと思っており

おそらく家に帰ったらそのまま気絶するように寝るのではないかと思っていた

「なんかそれだけ聞くと俺達だけ体力お化けみたいに聞こえるんだが・・・」

慶太はそれを聞いてまだ体力の残っている自分達は化け物だと言われている気がした

「実際言われても仕方ないんじゃないか?俺達だけみんなの軽く3倍は働いて

 尚もこんな感じで動けているからな」

好夜もみんなの3倍も働いて尚も動けているのでそんな風に言われても仕方ないと思っていた

「いや・・・さすがに眠くなってきたな・・・」

しかしさすがの体力もそれなりに限界にきてしまったらしく晃平はあくびをし眠そうになっていた

「そうだな・・・俺達も少しだけ寝るか・・・」

好夜もさすがに疲れたのでテントを片付ける時間になるまで少し寝ることにした

「・・・とは言ったが・・・さすがにあいつらみたいに

 何もない場所で寝れるほどではないな・・・」

しかし横になってみるもののさすがに何もない草の上で寝れるほど疲れてはいないので

好夜は何かいい場所はないかと探していると

「わっ私の膝の上でどっどうぞ!」



「・・・それじゃあ遠慮なく・・・」

好夜は断ろうとも思ったがさすがに気づくのではないかと思い

色々と考えた末に結局はその提案を受け入れることにしたのだった

「「・・・・・」」

しかしいざ横になってはみたのだが恥ずかしくて寝ることはできないでいた

そのまま時間だけがゆっくりと流れていき休み時間が終わってしまった

「・・・寝れたのか?」

ふらふらの好夜を見て晃平は本当に寝たのかと確認してみると

好夜はゆっくりと首を横に振って否定していた

「そんなに眠くなかったのか?」

慶太はなんで眠らなかったのかと空気を読まずに聞いてくるが

「・・・!!」

好夜はそれを聞いて先ほどの事を思い出し顔を赤くして恥ずかしがっていた

「・・・何があったんだ?」

慶太は一体何があったのか晃平に対して聞くが

「・・・さぁな・・・」

何となく理由を察した晃平は顔を逸らしてわからないと返答するのだった

次回から普通の学校生活に戻ります

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