林間学校・1日目
今回は最初なので短めです
いよいよ林間学校当日になり好夜達は学校の前でバスが来るのを待っていた
「・・・いや遅くね?!」
しかしバスは全くと言っていいほど来る気配がなかった
実は到着時刻をもう一時間はもう軽く超えていた
「どうしたんだ?まさか手配ミスなんてことはないよな?」
さすがに学校側で不手際があるとは考えられず
晃平はバス会社の方で何かがあったのではないかと思っていた
「だろうな・・・まさか事故ったなんてないよな?」
好夜はもしかしてバスが事故を起こしてしまったのではないかと思っていると
「バスが来たぞ〜!」
どうやらようやくバスが来たらしく先生が大声で呼びに来た
「やれやれようやく来たの・・・か・・・?」
好夜達はようやく現れたバスを見たのだが
明らかに何か事故を起こしてしまった後のようにボロボロの姿をしていた
「・・・マジでこれに乗っていくのか・・・?」
さすがの好夜もこれに乗っていく勇気はなく
本当にこれで合っているのか確認すると
「いやこれは二組のバスだ
うちのバスはあっちの方だ」
どうやらそのバスは二組が使うバスだったらしく
一組が乗るバスは後から来ていた方だった
好夜達はそのバスを見てみると先ほどとは打って変わり最新式の豪華なバスが現れた
「「・・・・・」」
それを見た好夜と晃平は思っていた
((これ絶対に命のお祖父ちゃんの仕業だ・・・!))
「てかあのオンボロが二組のなのか・・・南無・・・」
好夜は二組のバスが事故らないように祈っていた
「まだ死んでねぇし祈るんじゃねぇよ!!
本当に死んだらどうすんだよ!!」
するとそのバスに乗る慶太がまだ死んでいないとツッコんでくる
「それにしてもこの格差はなんなのよ・・・
別にあのバスじゃなきゃいけない理由はないはずなんじゃないの?」
敬子はなんであのバスが来たのか疑問に思っていると
「いや〜ごめんね〜実は他のバスが事故っちゃってさ〜!
これしかまともに動くバスが残ってなかったんだよ」
二組のバスを運転する運転手さんが言うには他のバスは壊れており
ちゃんと動かせるバスは今の時点でこれしかないのだと言っていた
「・・・まともか?・・・これ・・・」
好夜はこんなにボロボロでまともだと言われて
他のバスがどんな状態になっているのだと思っていた
「大丈夫大丈夫!ちゃんと動くし壊れることなんてないから!」
運転手さんは絶対に壊れないから大丈夫だと言っているが
それを信じれるほどこのバスに信憑性はなかった
「ほれ〜!とっととバスに乗り込め〜!」
すると先生が早くバスに乗り込むように指示を出す
とりあえず好夜達は黙ってバスに乗り込んでいく
「それじゃあ・・・行くぜ!!」
バスに乗り込んだ瞬間に二組の運転手さんの様子が豹変し一気にアクセルを踏む
「「「ギャァァァァァ!!止めてぇぇぇぇぇ!!」」」
なぜか一号車を飛び越して二号車は目的地へと猛スピードで進んでいった
「・・・大丈夫なのか・・・二号車の方は?」
好夜はそれを見て生きて二号車は目的地に辿り着けるのか疑問に思っていた
「まぁ・・・一応プロだし大丈夫なんじゃないか?」
晃平は相手もプロだし心配はないはずだと告げるが内心は疑いまくっていた
「「・・・これ以上考えるのはやめておこう・・・」」
二人はこれ以上考えても不安しか生まれないので後は流れに任せることにした
そしてしばらくのバス旅が続きようやくキャンプ地へと辿り着いたのだが
「「「もう・・・バスは・・・嫌だ・・・!」」」
何があったのかは想像に任せるしかないが二組の生徒は皆やつれて
もうバスには乗りたくないとうわ言を言い続けていた
「・・・ひどいな・・・」
さすがの好夜もその光景を見てさすがにひどいと思っていた
「とりあえず昼も近いし飯の準備を始めるぞ〜!」
しかし先生は休みを与えることなくご飯の準備をするように指示を出す
「・・・あれでまともな料理が作れるのか?」
好夜はあの状態で二組がまともな料理が作れるとは思えなかった
「てっ手伝った方がいっいいかな?」
命はその様子を見て手伝いに行った方がいいか聞く
「う〜ん・・・とりあえず先生に聞いてみるか・・・」
三人はとりあえず先生に聞いて手伝えるかどうか確認することにした
「そうだな・・・確かにあんな状態でまともに料理が作れるとは思えないし・・・
今日は合同で班を作って料理を作ってもらうか」
三人の言葉を聞いた先生もさすがにこんな状況で料理が作れるとは思っていなかった
なので合同で班を作らせて料理をさせることにした
「さてと・・・それじゃあ早速を班を作ってもらうか」
先生は時間もないので早速くじを作り班分けを始めた
「ごめんね〜・・・さすがに私も〜・・・うっ!」
同じ班になった明希音は自分も料理に参加しようを思ってはいるが
先ほどの酔いが残っているらしく口を押さえて座り込んでいた
「まっまぁ?俺は元から戦力外だがな・・・!うぷっ!」
慶太は最初から自分は戦力外だから期待するなと胸を張って言う
「威張って言うことじゃないだろ・・・」
調理をしながら好夜は威張れることじゃないとツッコミを入れる
「それにしても・・・まさか材料は決められているのに
作る料理に関しては何もないとはな・・・本当に大丈夫なのか?この学校」
晃平はまさかのレシピなしに思わず驚いてしまいこの学校も大丈夫なのかと思っていた
「とりあえずこのままだと飯抜きになるからとっとと作るぞ!」
しかし文句を言っていても始まらないので三人は早速調理を開始する
「・・・そういえばお前らのクラスの担任は大丈夫なのか?」
すると好夜は調理しながら二組の担任の様子を聞く
確かに慶太達と同じバスに乗っていたのなら三人同様に酔っているはずだと思っていた
「そりゃあ私達みたいになってる決まってるでしょ・・・ほら」
どうやら好夜も思った通りらしく敬子があそこで倒れていると指差す
その場所を見てみると保険の先生に看護されている姿が見えた
「・・・なんか気の毒に思えてきたな・・・」
それを見てさすがの好夜も気の毒な気分になっていた
「時間もないしとりあえず軽いものでいいか」
三人は時間もないので軽いものにしようと思いすぐに作ったのは焼きそばだった
「「「「「「いただきます」」」」」」
六人は早速その作った焼きそばを食べることにした
「うまい!めっちゃうまいぞこれ!!」
どうやらその焼きそばはとても好評だったらしくすぐに完食されてしまった
「フゥ・・・食った食った!」
慶太は満足だと大きくなった腹をさすりながら言っていた
「そうね〜・・・正直な話、私もこんな美味しいの作れる自信はないわ」
敬子も満足だったらしく自分でもこんな美味しい料理を作れる自信はないと言っていた
「まぁほとんど調理したのは命だけどな?
俺らは切るのと焼きそば混ぜて焼くだけしかしてねぇよ」
その美味しい焼きそばを作ったのはほとんど命であり
好夜は切るのと混ぜて焼くことしかしていないと告げる
「そそそそんな事ないよ!ふふふ二人ともちゃんとやっやってくれたよ」
命は二人もちゃんと調理してくれたと自分を謙遜する
「そうか?正直な話、俺は野菜を切ってしかいないんだが?」
すると晃平は自分は野菜しか切っていないと告げる
確かにそれは事実だったので好夜も命も何も言えなかった
「みんなご飯は食べ終わったか?それじゃあ今からテントを張ってくれ!
それが終わったら晩飯まで自由時間とする!以上だ!」
すると先生から自分達のテントを張るように指示を出される
「それじゃあテントを張るとしますか!あっ!命はここで三人を見ていてくれ」
好夜は晃平と二人でテントを張りに向かい命に三人の看護をするように言った
「わっわかった!」
命は指示通りに三人の看護をして待っていることにした
「てかあいつらのテントも建てないとな?」
好夜達は動けない三人の分のテントを建ててようやく自由時間となった
「はぁはぁ・・・さすがに二つ分のテント建てるのはきつかったわ・・・!」
三人分のテントを二つ作ったので好夜と晃平は疲れ切っていた
「ごめんね〜?私達が動けなかったばっかりに・・・」
「・・・んぁ?やっべ寝てたか?」
好夜はしばらく横になっているとどうやら寝てしまったらしく
目を覚ますとすでに日が落ちて夜になっていた
「おっ起きた?」
すると好夜の顔の上から命の顔が現れる
「・・・・・!!」
それで好夜はすぐに気がついた
自分は今、命の膝の上に頭を乗せて眠っていたのだと
「すっすまん!すぐに退く!!」
好夜はすぐに頭を退かせて命に向き直る
すると後ろの方から何やら良い匂いが流れてきており
振り返ってみるとすでにみんなでバーベキューをしていた
「何だ・・・もう晩飯の時間だったのか・・・すまんな命
お腹減っただろ?一緒に食べに行こうぜ?」
好夜は命に手を差しのばして一緒にバーベキューを食べに行こうと誘う
「うっうん!」
命はその手を掴み笑顔でみんなの場所に向かうのだった
次回はそれなりに長くなりそうかな?




