表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
126/204

騒げ!クリスマスパーティー!!

今回はクリスマスパーティー!

「第一回!クリスマスパーティーを始めたいと思いまぁ〜す!!」

みんながそれに対して拍手をする中で司会である慶太は話を続けていく

「まずはみんなで乾杯して食べまくりましょう!カンパ〜イ!!」

乾杯した後はみんな、命達が作った料理を食べて美味しいと喜んでいた

「これがクリスマスパーティーというものか・・・初めてだな」

どうやら会長はこれが初めてのクリスマスパーティーだったようでとても喜んでいた

他のみんなも喜んでおり最初のつかみとしては大成功だと思っていた

「さてと・・・それじゃあ盛り上がってきたところで・・・王様ゲーム!!」

しかしここで余計な事をするのが他でもない慶太だった

王様ゲームが何かを知らない何人かを置いておいて好夜達は思い切り慶太を殴った

「お前な!せっかくみんなが楽しく盛り上がってんのに何を提案してんだ?!!」

王様ゲームとは本来、合コンなどで行うゲームでありこんな場所でやるものではない

おまけに全員の仲が友達以上であるこの状況でやるものではないのだ

すると慶太はまるで甘いなというように指を振って否定した

「今回は普通の王様ゲームじゃなく健全なゲームとなっている!」

そう言って慶太は今回やる王様ゲームの内容を説明する

「普通の王様ゲームは王様になった人が番号を言ってその人に命令するけど

 今回は番号を指名してその人に好きな質問をするというものだ!

 これなら命達にも出来るいい王様ゲームだろ?」

まさかここまでまともな提案を慶太にされるとは思っていなかった好夜達は

本当に目の前にいるのは慶太なのかを自分達の目を疑っていた

「なんだよその目・・・とにかくまずはやってみようぜ!王様だ〜れだ?!」

慶太に言われるがままみんなは箸をとってそれに書かれた数字を確認する

するとどうやら言い出しっぺの本人は外したようでみんなが誰なのだろうと周りを見ると

「ふっふっふっ・・・!どうやら私が王様のようね!!」

なんとここで慶太の次に当たって欲しくなかった香野に王様が回ってしまった



「それじゃあ・・・二番の人!好きな人の特徴を言いなさい!」



「・・・?誰だ二番?」

この命令に対して誰も反応しなかったので誰なのだろうと思っていると

何故か顔を真っ赤にして箸を握り締めている敬子の姿があった

「どうやら当たってしまったのは敬子ちゃんみたいね?それじゃあ聞かせてもらいましょうか?」

この人からは絶対に逃げられないと思った敬子は素直に好きな人の特徴を言った

「まっ・・・負けず嫌いでいつも誰かと張り合ってます・・・」

それを聞いて全員が慶太の事を言っているなと納得している中で

「・・・なんかお前面倒臭そうな奴が好きなんだな?」

まさか自分の事を言われていると思っていない本人は飽きている様子だった

そして好夜達も知らぬが仏だとこれ以上は詮索しない事にした

「それじゃあ次、始めるわよ〜!王様だ〜れだ?!」

再びみんなは箸を引いて自分の番号は何かを確認する

「・・・どうやら王様は俺のようだな」

次の王様は会長だったようでこれならば変な質問はないなと安心していると

「それじゃあ五番は自分の理想とするデートの内容を話してもらおう」

まさかの内容が飛び出してきて好夜達は驚愕の顔で会長を見た

「・・・すまない・・・あまり思いつかなかったので

 香野に聞かれた事をそのまま質問にさせてもらった」

そしてその元凶は香野だったようでみんなは何を聞いてんだと睨みつけていた

とにかくこのままではゲームが進まないので五番の人間は誰なのだとみんなが思っていると

「・・・特にこれと言ったものはありませんがとにかく相手に楽しんでもらいたいと思います」

まさか当てていたのは晃平だったようで素直に答えてくれたのだが

その内容はあまりにも晃平らしく逆にホッとしている一向だった

「それじゃあプレゼント交換もあるしこれで終わりにしようぜ!」

これを最後にすると言ってみんなは箸を抜いて番号を確認すると

「えっえっと・・・わっ私がおっ王様です・・・」



((((よかった・・・最大の良心に当たってくれた・・・!!))))

これまでヤバい人達にしか当たっていなかったので好夜達は安心して任せられると思っていた

「そっそれじゃあ・・・さっ三番の人が好きな料理をおっ教えてください!」

無難な質問にみんなはほっこりとしていたが二人だけは違った

「ダメダメ!そんな質問じゃつまらないわよ!他のにしましょう!!」

自分の番号が違うからなのか香野は他の質問にしようと言い出し

「そうだぜ!せっかく本当の王様ゲームを練習しようと思ったんだから

 質問の内容もそれに合わせたものにしてくれないと最後がしまらねぇじゃん!」

同じく慶太もそんな質問では盛り上がりに欠けるとして違う質問をさせようとする

「はぁ・・・それじゃあその料理を好きになった理由も答えれば満足か?」

あまりにも命が可哀想だったのか好夜は自分が質問に答える人間だと言って

質問の内容にその料理を好きになった理由も答える事を告げると

「その内容次第では追加の質問をするかどうかを考えてやろう!」

もはや王様よりも偉そうな感じだったがとりあえず二人を満足させる話をする事にした

「俺が好きなのはやっぱりカレーかな・・・まぁ昔から好きだったのもあるけど

 その料理は好きな人が初めて手料理で作ってくれたから余計に好きになったな」

これに関しては全て事実を述べており好夜も流石に本人を前にして恥ずかしそうにしていた

そして命もこれを覚えていたようで自分の事を言われているのだと顔が真っ赤になっていた

((((・・・この二人・・・どうして付き合わないんだろう・・・))))

しかしそんな二人を見ていたみんなからしてみればこんなに想いあっているのに

どうして付き合わないんだろうと謎を深まらせるばかりだった

「とにかくこれで文句はないだろ?早くプレゼント交換に移ろうぜ?」

好夜はこれだけ答えたのだから文句はないだろうと慶太達に告げ

王様ゲームを終わらせてプレゼント交換に移ろうと提案する

「時間もそろそろだしその方がいいだろうな・・・それじゃあ皆プレゼントを準備してくれ」

そしていつの間にか慶太から司会の役を奪い取った会長はみんなにプレゼントを用意させる



「確かプレゼントを回して音楽が止まった時に

 持っていたプレゼントが自分の物になるんだったな?」

ルールを確認した会長は自分のスマホで音楽を流しみんなでプレゼントを回していく

出来るだけ短めにしているのでそこまで多く回る事はないだろうと思っていたのだが

「・・・会長・・・何の曲を流してるんですか?」

好夜はその曲に聞き覚えがありまさかと思いながら会長に何の曲を流しているのか尋ねる

「確かアニメの曲だったな・・・短い曲といえばこれじゃないのか?」

確かに一分半しか流れないアニメの曲は短くて適切なのだが

会長が選曲するとは思っていなかったので衝撃の方が強かった

しかし最適な曲なのも間違いないのでそのまま進めていき曲が止まった

「さて・・・みんなも気になるだろうし順番に中を確認しよう」

みんなの様子を見て会長はプレゼントの中身が気になるのだと思いここでお披露目する事になった

「それじゃあまずは俺からですね!会長からのプレゼントですけど中身は・・・」

好夜は早速、中を開けて中身を確認すると入っていたのは財布だった

「男女でも喜んでもらえるプレゼントが思いつかなくてこれにした

 あまり高いものではないが十分だと思ったんでな」

確かにこれならば男女どちらでも喜んでもらえるだろう

もらった好夜もお礼を言いながらこの財布を使おうと思った

「次は命だけど・・・香野先輩からのプレゼントだよな?」

命に当たったのは香野からのプレゼントでしかも何故か袋が大きかった

一同は開けるのを戸惑ったがとりあえず開けてみると

そこには何故か白く綺麗なドレスが入っていたのだが

「・・・先輩・・・これっていわゆるウェディングドレスってやつじゃ・・・」

そう・・・その正体はまさしく花嫁が着るウェディングドレスであり

この人は一体何を考えてこれをプレゼントにしたのだろうと思っていると

「そりゃあもちろん女の子達に着てもらう為じゃないの!!」



「「「「完全に私的な理由でプレゼント選んでるよこの人?!!」」」」



「これでプレゼント交換も終わったな・・・後は時間まで楽しむとしよう」

みんなのプレゼントを開けるのも終わり後は時間まで楽しむだけとなった

そこで好夜は用意していた命へのプレゼントを渡そうと思っていたのだが

(・・・さっき先輩が渡したプレゼントの所為で渡しにくい・・・!!)

まさか香野がウェディングドレスのプレゼントを用意しているとは思っておらず

このまま自分が例のアクセサリーなどをプレゼントしてしまったら

完全にその気があるのではないかとみんなにも思われてしまう

実際にその気はあるのだがまだ気持ちの整理はついていないので今から言うわけにはいかず

どうやってプレゼントを渡せばいいのだろうと思っていた時だった

「あっあの・・・こっ好夜くん・・・!」

まさか命の方から声を掛けられると思っていなかった好夜は驚きながらも

とりあえず命の方を見ると何かを渡そうと思いながらも恥ずかしくて渡せないようである

「・・・命・・・実は俺からプレゼントがあるんだけど受け取ってくれないか?」

そこで好夜は意を決して自分が命の為に選んだプレゼントを先に渡す事にした

まさか自分の方からもらえると思っていなかった命は驚きながらもプレゼントを受け取る

「そっそれじゃあわっ私もこれ・・・!!」

そして命もお返しを渡すようにプレゼントをくれ二人は恥ずかしいが嬉しくもあり

自分達の先ほどの狼狽えぶりを思い出して笑うのだった

((((・・・本当になんで付き合わないだろう・・・あの二人・・・))))

そんな二人を見ながらみんなは自分達の方が恥ずかしいと思うのだった



こうしてみんなの楽しいクリスマスパーティーは終わりを迎えた

次回はみんなの大晦日!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ