旅行の準備・女子編
旅行前の買い物回です!
「という訳でやってきました!ショッピングモール!」
なにやら唐突に始まった買い物なのだが何故か香野のテンションは高かった
「前は私達だけしかいませんでしたからなんだか新鮮ですね?」
それに唯一疑問すら抱かないでスルーしながら
明希音は先輩二人と一緒は初めてで新鮮だと喜んでいた
「そういえば皆さんはなにを買う予定なんですか?」
すると足立が今回の買い物でみんながなにを買うつもりなのかを聞く
「私はスキーウェアを買おうかな〜ってスキーを滑らなくても冬は着る事も多いしね?」
どうやら香野はスキーに行くので新しくウェアを新調したいらしい
「私も同じ感じですかね〜・・・前の奴は胸が苦しくて・・・」
明希音も同じくスキーウェアが入らなくなったので買おうと思っているらしいのだが
その理由を聞いた敬子は自分の胸を押さえながらどうしてだと心の中で嘆いていた
「私はどちらかというとお出かけ用の冬服が欲しいですね・・・
冬は制服かかなりラフな格好でのお出かけが多いので」
そんな中で足立は逆にそのお出かけに来ていく冬服が欲しいと思っていた
確かに今の足立の格好は完全に作業着のような感じでお出かけという感じではなかった
「わっ私はどっどうせならカッカメラを買おうかと・・・
みっ皆さんとのおっ思い出をのっ残しておきたいので・・・!」
命は今回のスキーを思い出として残す為にカメラを買うようだ
それを聞いてみんなはほっこりとしながら命の頭を撫でる
「意外とみんなバラバラですね・・・それじゃあ色々と回りながら買っていきましょうか」
これでは聞いている方が厄介だと思った敬子はとりあえず色んな場所を回って
欲しいと思っている物を買っていくべきだと考えた
「そうですね
別に決まった時間で買わなくてはいけない理由もありませんし」
みんなもその意見に賛成しとりあえず近いお店から見ていく事にした
「・・・こう言った服もダメですかね?」
最初に入ったお店で足立は自分の服を選んでいるのだが全て香野に却下されている
「・・・なんだろう・・・足立先輩って綺麗なので
普通に服とかもいいものを着てると思ったんですけど・・・そうでもないんですね?」
先ほどから足立が持ってくる服はどれもダサい服や目立たないような無地が多く
まるで本当に作業用に着る為だけの服を選んでいるような感じだった
「そうなのよね〜・・・私も初めてあの子の私服見たときは驚いたわよ・・・
それこそこれからペンキ塗りでもしに行くのっていうぐらいに」
どうやら始めに私服を目撃した事のある香野もさすがにそのセンスを疑っていたそうだ
しかしもはやそれは疑いようもないのでこうして服を買うのに付き合う事にしたらしい
「う〜ん・・・やっぱり足立先輩にはキリッとしたイメージが強いので
可愛いよりも綺麗という感じで選んでいきましょうか」
明希音は足立の服選びを見かねたのか自分でも選び始めてそれを着せるように言う
自分で選んでも合格が出ないので足立はその選んでもらった服を着る
「・・・なんというか・・・綺麗なのは綺麗なんだけど・・・
なんでこんなに出来るキャリアウーマンみたいな感じになるのかしら」
もはやそこには女子高生の姿はなく明らかに成人の女性の姿があった
「・・・いやもはやその格好は旅行向きではないでしょ?」
そして唯一正気を保っていた敬子は旅行に行く服ではないと
今着ている服を却下するのだった
「そうですね〜・・・そうなるとやっぱりこう言った服の方がいいでしょうか?」
再び明希音が服を選び出しそれにアドバイスを加えていきながら
ようやく足立の服選びは終わった
「ハァ・・・なんか一個目の買い物だけでかなりの体力を使った気がするわ・・・」
これからまだ他の買い物のあるというのにすでに五人は体力をかなり使ってしまっており
さすがにこれ以上は無理だと判断してお昼も含めて少し休憩する事にした
「ハァ〜・・・落ち着くわ〜・・・それにしても服だけでこれだけ掛かるって・・・
もしかして今日は夕方まで軽く掛かると思った方がいいのかしら」
香野は先ほどの買い物が長かった所為なのかこの後の買い物に不安を覚えていた
「そうですね・・・でもこれ以上苦戦する事はさすがにないんじゃないですかね?」
さすがにそれはないのではないかと敬子は告げるが
心の中では同じようにもしかしたらと考えていた
そしてお昼を済ませた五人が次に向かったのは
香野と明希音が買うと言っていたスキーウェアだった
「と言っても私が欲しいのはすでに決めてるからそこまで時間は掛からないと思うけど」
そう言いながら香野は自信満々にスキーウェアが売っている場所へと向かったのだが
「・・・嘘でしょ・・・?」
どうやら香野が買おうとしていたスキーウェアは完売してしまったようで
先ほどお店の人に聞いてみたら次はいつ入荷するかも分からないらしい
「って事はこの中から選ばないといけなんですよね・・・大丈夫ですか?」
そこにはスキーウェアがかなりの数が並べられており
正直な話この中から本当に選べるのは不安もあった
「大丈夫かどうかは分からないけどここで買っておかないと買う時間もなさそうだしね
しょうがないからみんなにも手伝ってもらいながら選ぼうかな?」
こうして再び全員で香野と明希音のスキーウェアを選ぶ事になった
と言っても先ほどと違いウェアは似たようなデザインが多く
おしゃれではなく機能面が高いものが優先されているので
先ほどよりは時間も掛からないと思っていた
しかしいざ探してみるといいと思ったものは着られないサイズだったり
色がなかったりなど中々に苦戦を強いられる事になった
「ハァ〜・・・もうこうなったら色も妥協しないとダメかな?」
結局は色も妥協して二人はようやくスキーウェアを選ぶ事が出来た
「これで残っているのは命ちゃんと敬子ちゃんだけだね!
そういえば敬子ちゃんが買いたい物って聞いてなかったかも」
明希音はここに来て敬子が何を買いに来たのかを聞いていなかった事を思い出して
改めてそれを聞いてみると
「私が買いに来たもの?ああ・・・私は手袋とか小物を買いに来たのよ
前に使ってた奴は穴があいちゃったから使えなくて・・・
でも二人がスキーウェアを選んでいる間に買ったから心配しなくていいわよ?
強いているのなら後は帽子くらいかな?」
どうやら敬子は手袋や帽子などの小物を買いに来たかったそうで
先ほど香野と明希音がスキーウェアを選んでいる間に手袋は買ったようで
あと買わなくてはいけないのは帽子だけらしい
「そっか〜・・・!いいところに帽子売ってる場所があるよ!見ていこう!」
するとちょうどよく帽子を売っているお店を発見し五人はそこへ向かった
「へ〜・・・今はスキー用の帽子でもいろんなのが売ってるのね?」
そこには本当にいろんな帽子が売られており敬子もその数に驚いていた
だが逆を言えばこれだけ数があるとどれを買っていいのかを悩んでしまう
「う〜ん・・・見せるような帽子でもないしやっぱり機能重視かな?」
スキーの為だけに使う帽子なのでここはデザインではなく
機能重視で考えようと思っていると
「あっ!これなんてどうですか?色も可愛いですし似合うと思いますよ!」
いつの間にか明希音がピンク色の可愛い帽子を持ってきており
是非ともかぶって欲しいと目で訴えていた
仕方ないのでかぶっては見たのだが敬子自身は似合わないと思っていた
「・・・さすがに私にはこう言ったものは似合わないかな?」
敬子はピンクの帽子を諦めて無難とも言える黒い機能重視の帽子を選ぼうとした
「えっ?もう買っちゃったのでつける以外にありませんよ?」
「・・・・・」
「それじゃあ最後は命ちゃんが買おうとしていたカメラですね!」
いよいよ最後の買い物であるカメラを探しに向かった五人
しかしカメラと言っても様々な種類がありどんなのがいいのか悩んでしまう
「・・・しかもこの中にはカメラとかに詳しい人はいないのよね〜・・・」
残念な事にこの五人の中にはカメラの詳しい人は一人もおらず
店員を呼んで聞こうにも他の人の相手をしているのですぐに来てくれそうではない
「う〜ん・・・やっぱり旅行なんだしコンパクトなのがいいよね?
でもそれだと写真の量とか足りないのかな?」
なんとか手探りでカメラの性能などを確認しながらいいのを選んでいく
それでもやはり似た性能のカメラは何台もあるのでその中からどれがいいのかを悩んでしまう
「やっぱり値段が高いのがいいのかな?でも性能は一緒だよね?」
結局最後は何で選ぶのがいいのだろうと考えていると
選んだカメラの中でじっと見ているものがあった
「どうしたの?このカメラが気になってるの?」
敬子は一体何がそんなに気になっているのだろうと思っていると
「えっえっと・・・こっ好夜くんもこっこのカメラだったなって・・・」
どうやら命が見ていたカメラは好夜が持っていたカメラと同じものだったようで
正直な話、どれを選んでいいのか悩んでいたその理由でいいのではないかと告げる
「でっでも・・・おっおかしくないかな?」
命としてはさすがに同じのを持つのはおかしいと思われないか不安に思っているようだが
(あいつの場合はむしろ大喜びで使い方とかを教えてくれるでしょうね・・・)
おそらくはそんな不安とは裏腹に好夜は大喜びで
カメラの使い方を教えるだろうとみんなが思っていた
「とにかく悩んで買えないくらいだったらそれにしましょうよ
あいつだってさすがに自分のを見たから同じのを買ったなんて思わないでしょうし」
むしろ思ってくれた方が嬉しいのだろうが鈍感な分、絶対に勘違いはしないだろうと思っていた
「うっうん・・・そっそれじゃあこっこれにするね?」
顔を赤くしながら笑顔でそのカメラを買いに向かう命の姿を見てみんながほっこりとしていた
「とにかくこれで買い物終わり〜!後は旅行当日まで待つだけね!」
こうして買い物は終わり当日までゆっくりと待つだけになった女子達だった
自分の欲しいものがない時、みんなはどうしますか?
ちなみに作者はそんな事があまりありません
欲しいものがマイナーなのでしょうか?
 




