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何気ない日常

もう一つ書き始めた新しい恋愛モノ小説です!

あまり自信はありませんがどうかよろしくお願いします!

とある海の上に作られた人工の島・・・

人はここを神居島(かむいじま)と呼んでいた・・・



「行ってきま〜す!」

彼はその島に住んでいる如月(きさらぎ) 好夜(こうや)

歳は13で今年、中学一年生である

家を出た好夜は急いで学校へと向かっていく

「お?」

その道中に見知った後ろ姿が見え

その人物に声をかける

「おっす!」



「おはよう好夜」

彼の名は津城(つしろ) 晃平(こうへい)

好夜の幼馴染の一人でありその中では一番背が大きく

冷静に物事を見ているのでお兄さんのような存在だ

「あれ?あいつは?」

しかし好夜は挨拶を交わすともう一人いないことに気がつく

「おわぁ?!」

すると二人の後ろから抱きついてくる男がいた

「オイ〜ッス!!朝から男だけとはむさ苦しいね〜」

そう言って抱きついてきたのは

もう一人の幼馴染である瑞樹(みずき) 慶太(けいた)だった

彼は今のようにグループの中ではムードメーカーであり

場を盛り上げてくれる欠かせない存在だ

「うるさいな・・・どうせ学校に着けば女子に会えるだろ?

 お前のお望み通りの・・・な?」

好夜がニヤニヤしながらそう言った瞬間に

慶太はすごく嫌そうな顔をしていた

「・・・なんか急に学校行きたくなくなってきた・・・」

などど何やら慶太が言っているが二人は無視して学校へと向かう



しばらく歩いていくと彼らの通う学校が見えてきた

そしてその前には彼らのよく知っている人達が歩いていた

「おっおはよう・・・好夜くん」

彼女の名前は朝宮(あさみや) (みこと)

好夜達の幼馴染でありこの島の偉い人の孫である

大人しいイメージの通り彼女はお嬢様であり

友達は好夜達だけだったりする

「おはようございます」

そしてその隣にいる彼女は美里(みさと) 明希音(あきね)

幼馴染の中では一番おっとりとした母性的な性格で

みんなにはお姉さんのように振舞っている

「おはよう!好夜!晃平!」

そして明るく元気な彼女は皆川(みながわ) 敬子(けいこ)

女子の中でのリーダーのような存在であり

よく二人を引っ張っていっている

「おい?なんで俺の名前はないんだ?」

すると慶太が先ほどの挨拶に自分の名前が入ってなかったことを追求する

「あれ〜?いたんですか〜?それじゃあおはようございます慶太くん?」

敬子はまるで挑発するかのようにわざとらしく挨拶をする

「テメェ・・・ちょっとは可愛らしく挨拶とかしろよ!」

その挨拶を受けた慶太はもうちょっと女子らしくしろとキレた

「なんですって?!あんただって未だにガキみたいに騒いでんじゃないわよ!」

などと二人の喧嘩はさらにヒートアップしていった

しかしそれは二人にとっての恒例行事のようなものであり

それを見ている好夜達はまたかと思うだけだった

「相変わらず仲がいいね〜」



「「どこが!?」」



「あっあの・・・遅刻しちゃう」

そんなことをしていると

命がもう時間がないと教えてくれた

「やっべ!早く教室に行くぞ!!」

それを聞いた好夜達は急いで教室へと向かう



「あっぶね〜・・・ギリギリセーフ」

なんとか間に合った彼らは教室で一息ついていた

「お前ら〜席につけよ〜」

そこへ教室に先生が入ってきて朝のホームルームが始まった




そして時間が経ちお昼ご飯の時間となった

この時間は六人で過ごすのが彼らのお決まりとなっている

「全く・・・この馬鹿に付き合ってると毎回遅刻しそうになるわ」

持参のお弁当を食べながら敬子は朝のことについて文句を言っていた

「それはこっちのセリフだ!なんで毎回毎回俺に喧嘩売ってくるんだよ?!」

慶太はそれに対しそれは自分が言うセリフだと抗議する

「俺らからして見ればもう恒例行事みたいなもんだから別にいいけどな」

そして晃平はもはや恒例行事だから特に問題はないと答える

「いや・・・さすがにそんな恒例行事は嫌だぞ」

好夜はそれを聞いてさすがに毎朝喧嘩を見るのは嫌だと思った

「そうですね〜それじゃあいっその事私たちとは別行動にしてみますか?」

すると明希音が急に二人だけにしてみればどうかと言った

(ちょっと何言ってんのよ?!そんな事できるわけないでしょ?)

それを聞いた敬子はそんなのできるわけないと答える

なぜなら敬子は慶太の事が好きなのだ

だがそれを素直に伝える事ができず結果としてこんな事になっている

「俺はヤダね!こんな女と二人っきりだなんて無理!」

すると空気の読めない慶太は絶対に嫌だと拒否した

そしてそれを聞いた男子二人は慶太に対して手を合わせる

「悪かったわね!こんな女でぇぇぇぇぇ!!」

拒否された敬子は修羅のような形相になり

「ギャァァァァァ!!」

慶太に対してヘッドロックを決める

((こいつ・・・なんでこんなに馬鹿なんだろう・・・))

好夜と晃平はその姿を見てなんで気づかないのだろうと

慶太を哀れんでいた



「わっ私も・・・みんな一緒が・・・いい・・・かな」

するといつもはあまり自分の意見を主張することがない命が

珍しく嫌だと言っていた

「・・・そうだな!やっぱりみんな一緒がいいよな!」

好夜はその言葉を聞いてその通りだと命の頭を撫でる

他の四人はその光景を見てほっこりしていた

「それじゃあ二人が仲良くする方法を考えないとね〜?」

ならば二人が仲良く喧嘩しないようにするべきだと明希音が言うと

「ななな仲良くっていいい一体何を?!」

何を勘違いしたのか敬子は顔を赤くして照れていた

「誰がこんな女と仲良くなんてするかよ・・・!」

しかし慶太がまたも余計なことを言ってしまった

先ほどまで赤かった敬子の顔は冷め切ってしまい



「ふん!」



「グボォ?!」



完全に決められた慶太は地面に倒れこんだ

(・・・アホだ・・・)

我ながら残念な子を見ているようだと好夜は思っていた

「これは当分無理そうかな?」

さすがの明希音もこれ以上は無理ではないかと苦笑いしていた



そして放課後になり男子三人は体育館へと向かう

彼らはバスケ部でありしかも一年生でありながらレギュラーだった

「ふぅ・・・そういえばもうそろそろ対外試合があったよな?」

練習が終わり一息ついていると

好夜はもうすぐある対外試合のことを思い出していた

「そういえばそうだったな・・・

 島の外から人が来るのはよくあるが

 彼らと直接関わることはないからな」

晃平も島の外の人には興味があったらしく対外試合を楽しみにしていた

「お前らどんだけだよ?!

 むしろ対外試合よりも大切なもんがあるだろうが!!」

そう言って慶太は壁に貼られているポスターを指差す

そこには今年行われる祭りのことが書いてあった

「そういえばそれも近かったな・・・神居祭」

神居祭とはこの島が作られたことを祝うお祭りであり

この島のおいてはたった一つのお祭りである

「今年は絶対に彼女を作ってやるぜ!!」

慶太は今年こそこの祭で彼女を作ると宣言していたが

「お前・・・今年もみんなと一緒だろうが・・・」



「あっ・・・そうだった・・・」



「なんでそんなに彼女が欲しいんだよ・・・」

好夜はなんでそこまで彼女を欲しがるのか理解できなかった

「だって青春っていったらやっぱり彼女だろ?!」

その理屈は全く理解できないがその熱意だけは理解する事ができた

「まぁいいけどな・・・でもやっぱり毎年ある祭よりは

 今年しかない対外試合の方が気になるよな」

好夜はそれでも対外試合の方が楽しみだと考えていた

すると笛の音が聞こえてきて三人は再び練習に戻っていった



部活が終わって下校時間になると三人は校門の方へと向かっていく

なぜなら帰りはみんな一緒に帰るのが決まりになっているのだ

「遅いわよ?!」

校門の前にはすでに敬子達が待っていた

「悪い!対外試合のことで色々話しててさ!」

それに対して好夜は素直に謝る

「そうか〜もうすぐだったね〜」

明希音もそれを聞いてそういえばそうだったと思っていた

「えぇ〜?そこは神居祭の方じゃないの?」

すると敬子から聞いたような一言が聞こえた

「・・・なんで俺と同じ事言うんだよ・・・」

慶太は自身と同じ発言が敬子の口から出てきて若干不機嫌になっていた

「べっ別に私が何言おうと私の勝手でしょうが!

 第一なんであんたも祭を楽しみにしてるのよ?!」

それに対して敬子は嬉しさと恥ずかしからか顔が赤くなっていた

「うるせぇ!今年はその祭で彼女を作ってみせるんだ!!」

慶太は先ほど好夜達に言っていたことを敬子に向かって言った

それを聞いた敬子はもちろんショックを受けて



「ギャァァァァァ?!!」



慶太に向かってアイアンクローを決める



「あいつはいい加減に学ばないのか・・・」

晃平はその光景を見ていい加減に学べと思っていた

「ははは・・・全くだ」

好夜も苦笑いで同意した

「とりあえず帰ろうか〜」

明希音はこのまま学校の前で止まっているわけにもいかないので

とりあえず帰ろうと言った

「そうだな」

好夜達もそれを聞いて家へと歩き始めた



「いや誰か助けろよぉぉぉぉぉ?!!」






「はぁ〜全く酷い目にあった・・・」

ようやくアイアンクローから解放された慶太は

ほっと一息ついていた

「あれに関してはお前が悪いからなんとも言えないな」

晃平も先ほどのことに関しては慶太が悪いと思っていた

「なんでぇ?!俺が何か言いましたか?!」

しかし肝心の慶太は何でそんなに怒られているのか理解できていなかった

「そりゃああれだよ・・・

 幼馴染六人で行くって言ってるのに

 他のやつと一緒に行くって言われたら怒るだろ?」

好夜は何で怒られたのか本当の理由を隠しながら答える

「う〜ん・・・それもそうだな!ちょっと謝ってくる!」

慶太は納得したのか自分が悪かったと敬子に謝りにいった

「・・・できることならそのままあいつの意図も汲み取ってくれないかな?」

好夜はこのまま敬子の好意にも気づいてくれないかと思ってはみるが

「・・・無理だな」

再び怒らせてプロレス技を決められている慶太を見て無理だと悟った



「それじゃあまた明日な!」

少し行くと三つに道が分かれておりそこで六人はバラバラ分かれていった

「・・・好夜くんは対外試合の方が楽しみ?」

帰り道で命が急に対外試合のことを聞いてきた

「まぁね・・・でもみんなとの祭も楽しみだよ」

それに対して好夜は対外試合も楽しみだが祭も楽しみだと答える

「一緒に花火も見ないとな?」

好夜は笑顔で一緒に花火を見ようと約束する

「・・・うん!」

命もそれを聞いて笑顔で返事をした






しかし彼らは何も気づいていなかった・・・

今年のお祭りに行けるのは四人だけだということに・・・

中学一年生の夏・・・物語が動き出してしまう

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