俺TUEEEEEEEなんて ありえない(自分が)
彼は南原誠。
おそらくどこにでもいる男子高校生である。
そしてこのお話は、彼、いや彼等のお話である。
~昼の教室~
俺達は机をくっつけて向き合って座っていた。
なんとかぼっちを回避し、グループに入れたまではよかった。
でも、現実はそんなに甘くなくて、案の定リア充が集まりはじめた。
中学の時も思ったが、何故あいつらは群れるのだろうか…
断じて俺は悔しい訳ではない…
だが、あのリア充どもの集まりを見ていると腹が立つ…
いや、なんとかぼっち回避してグループに入ることができたことを喜ぶべきか…
「おい、南原、目が怖いぞ。」
そんなことを行ってくるのは最上。こいつも俺達のグループのメンバーだ。
「なるほど、わかりましたよ!リア充がうらやましいんですね!」
この本多の発言のせいでクラス中の視線が集まる。
「黙れ。」
ストレートに言うのがこいつを扱うときのコツだ。
「ねぇねぇ、いいからご飯食べようよー」
少し中性的な言葉遣いをする国沢。
見た目も中性的なやつだ。
「はいはい。食べようぜ。」
俺の言葉で待ってましたとばかりに食べはじめる三人。
男四人、全員童貞。
まあ、俺達四人は特に困ってない。
なら別にいいかな。
まあでも、リア充は爆発すべき!
そんなことを心の中でつぶやくと、急に光が教室の床から出る。
そのまま光が教室をうめつくした。
そして、光が消えた瞬間なんか宮殿みたいなところに移動していた。
そして、周りの人が口々に
「おお、勇者様方!どうかこの世界をお救いください!」
は?なぜいきなりテンプレ的展開?
「ど、どういうことですか?」
遠山が声を出す。
ここでこいつのコミュニケーション能力は活きるな。
もしかして:異世界召喚
いや、
間違いなく:異世界召喚
だろうな。
だとしたらまずいぞ…
十中八九俺達はモブだ。
勝手に勇者様扱いするのは結構だが、
全員チートではないんだろう。
これはまずいな。
「お前ら、ちょっとこっちこい。」
離れたところにいる最上、本多、国沢に呼びかける。
その言葉で三人とも集まって来る。
「え、ここどこなん?」
「これはもしかして…異世界召喚では!?」
「ええ…困るなぁ。」
それぞれいろんな反応をしておるようで。
「お前ら、いいか。ほぼ間違いなくチート持ちなのは遠山だ。
俺達はモブ軍団だ。」
その言葉で最上と国沢はうなずくが本多だけは
「いや、後天的チートもありえるのでは…?」
とか言っているけど、それはないな。
俺達に何ができるってんだ(切れ気味)
「そこでだ。よくあるラノベとかだと、こういう同時召喚の場合ソロプレイするけど、それは無理だ。
だから俺は、いや俺達は大多数について行くべきだと思う。」
「ああ、長いものには巻かれろみたいな感じか。」
「むう…確かにそうだな。いやいや可能性は無くはないような…?」
「まあ確かに、そうするしかないよねー。」
よし、全員納得できたみたいだな。
一名納得できてないような気もするが…
気にしないでおこう。
「ひとまず今日はこれぐらいですかな。詳しいことは明日お伝えします。今日は
皆様お疲れでしょう。部屋を手配しておいたのでどうぞごゆっくりお休みください。」
あ、やべえ…
王様の話全く聞いてなかったんだけど…
まあいいや。
そのまま兵士に案内されて広い部屋を出る。
正式名称何だろうなぁ…
一人一人個室に案内された。
個室にはベッドとトイレとバスルームがあった。
しかも結構広い…
いや、部屋に対して感想を言っている場合じゃない!
どうやって帰るか考えなくちゃ。
手っ取り早いのは魔法。
まあでも、大体こういう異世界にそんなのないよね。
次に行く方法を作る。
まあこれは意外とありかもしれない。
大体こういう方法で多くの人達(誰とは言わない)は帰ってる訳だし。
ただなぁ…はっきり言ってモブの俺にそんな芸当ができるかどうか。
先天的チートはおそらくない。後天的チートも今の俺の能力じゃはっきり言って無理だ。
さぁどうする。
結論:寄生する
いや、言い方が悪い。
結論:仲間と一緒に頑張る。
だな。
でも、まだ決まってないな。
ちょっと見てみるべきかな?
「ステータスオープン」
お、ステータスが出た。
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名前:南原誠
年齢:17
称号:勇者
攻撃力:150 速度:200
防御力:100 知能:600
バブ・デバフ
[勇者]
スキル
[器用貧乏][同時使用][読心術:レベル1][思考加速:レベル2]
所持金額:0
経験値:0
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器用貧乏!?
ハズレスキル!!!!
勇者なのにこんなスキルだとは…
どうしようかなぁ…
っていうか知能たかいな。
んー、弱いのか強いのか。
比較対象が欲しいところだけどな。
にしても器用貧乏…
いや、ポジティブに考えるんなら
「なんでもできる」
ってことだよな。
これを使いこなせば少しは戦えるだろうか…
そんなことを思いながら、異世界最初の夜をふかしていくのだった…