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第一話 魔法少女

いよいよ本編が始まります。登場人物の会話に注目して読んでください。

 ここは日本。とはいっても今の日本てはない。

ここは近未来の日本である。

 

 この日本には、魔法少女と呼ばれるものが存在している。魔法少女といっても魔法の力で戦うのではない。ここで言う魔法少女とは改造手術を受けた少女が「魔法少女システム」と呼ばれるものを使って変身するのである。


 「魔法少女システム」とは20年前とある科学者が偶然作り出したものである。それはその名の通り少女を魔法少女に変身させるシステムであり、様々な形のアイテムとして作られた。


 だが、これだけ持っていれはどんな少女も魔法少女になれるわけではない。


 このシステムで変身できるようになるには、特別な改造手術が必要である。


 その改造手術を経て初めて魔法少女になれるようになれるのである。


 この「魔法少女システム」が作られてからたくさんの魔法少女が生まれた。


 あるものは正義のために、あるものは自分の欲望のためにその力を使った。


 その結果魔法少女が生まれて2年たった18年前に魔法少女による戦いー


のちに「魔法少女大戦」と呼ばれるものが勃発した。


 その結果多くの命が消えた。

 あるものは家族を失い、あるものは恋人を失い、あるものは、友を失った。 


 この惨状を重く見た日本政府は、自衛隊を出動させたのたが、尽く壊滅にひんし、もはや誰にも止められないと思われていた。 


 だがあるとき、魔法少女の中から自分たちを軍隊にしてくれるのならこの戦いをやめなくもないという者たちが現れた。

当初は困惑した政府だが、これをのむ以外に生き残る術はないと悟りその条件を受け入れた。  


 この結果自衛隊に変わる新たな組織__ 


 「魔法少女軍」が設立された。


 そしてそれに入ることを望まなかった魔法少女たちは、そのまま、社会で暮らすようになった。


 それから18年、時々魔法少女に関する事件はあったものの一般人に好意的に接する魔法少女たちは社会に受け入れられていった。

 だがそうでないもののほとんどは魔法少女であることを隠し、細々と暮らすことを強いられた。


 「魔法少女軍」は日本各地の県に配備された。

 その中心は東京である。

 特に東京にはたくさんの魔法少女が存在している。大半の者が一般人に受け入れられているが、中には闇の世界で暗躍しているものもいるので魔法少女を不安視する者も多い。

 東京は魔法少女の量も多いが魔法少女を嫌う者も一番多い県でもあるのだ。


 そんな東京にある店、「ガタガタ堂」に一人の魔法少女が住んでいた。

名は、源優花みなもとゆうか。赤い髪と赤い瞳、すっきりとした鼻筋と大きな目が特徴の可憐な美少女だ。


「よーし、だいたい終わったかな?」


彼女は大きなダンボールを置き、ため息をついた。


「まだまだあるぞー」


奥からひょっこり現れたのはガタガタ堂の主人、白銀優芽しろがねゆめ18才ほど。愛称は「めーちゃん」白い髪と眼鏡と白衣、低い背が特徴の童顔気味な少女だ。


「えーまたー?」


 優花は、疲労困憊気味な様子でため息をついた。


「荷物多すぎだよー!」

 

「しかたないだろ。最近掃除整理サボってたんだから」

 

「ちぇー、めーちゃんの鬼ー!」

 

「いそうろうをただで住まわせるほどうちは余裕がないんでね。」

 

 そう、実は優花は、ここでいそうろうしている。というのも

 

「いいかい、優花がここで暮らせるのは記憶を取り戻すまでの間だってことを忘れちゃいけない。それまで君にはみっちりこの店のことを手伝ってもらうからな。」

 

 そう、実は優花は、記憶喪失なのである。

 

 ことを始まりは一年前の夜。


 店に戻ろうとしていた優芽は、偶然道に倒れていた。優花を拾い、自分の店につれていった。


「おい、大丈夫か?」

 

「あれ…ここは…」

 

「君はなぜあんなところで倒れていたんだい?」


「え…私は……誰?」

 

「え……?もしかして…記憶喪失か…」


「……うん……」

 

「そうか……それじゃあ小学校にいったのは覚えてるかい?」 


「小学校……てなに?わからない……」


「……どうやら小学生のころより前の記憶が失われているのようだな……おや?これは…………スマホ?」

 

 優芽は彼女がポケットからはみでていたスマートフォンを取り出した。

 なにか手がかりがないかスマホを調べると


「源……優花?これが君の名前か……?」

 

スマホの設定には、源優花という名前があった。


 それから、彼女は「源優花」と呼ばれることになり、ガタガタ堂で働くことになった。

 

「なあ、見てくれよ、新しく作った全自動トイレットペーパー巻き器だ。これでトイレットペーパーを使うときも便利だろう?」

 

「はー相変わらずがらくたばかりつくるねー」


「がらくたとはなんだがらくたって」

 

 優芽は、「自称」天才発明家であり、よくこういった発明をしたりするのだがどれもあまり役にたたなそうなものばかりだ。


「それも商品にするの?」


「もちろんさ」


「そんなのどうせ売れないよ」


 ガタガタ堂は優芽の作った発明品を売る店である。だが、どれも奇抜すぎて一部の変わり者しか買いに来ない。そんななので、ガタガタ堂の経済状況はあまり芳しくない。


「どうせならもっと売れるもの作りなよ。その方が売れるじゃん」 


「うるさいな!君たちにはわからないんだ。この良さが」


「未来永劫わかりませーん」


「それよりも最近とある廃工場で失踪事件が起こっているらしい」

 

 ここ東京は魔法少女がたくさんいる場所。なので、様々な事件が起こる。


「へー物騒だね」 


「他人事みたいにいうな、君も魔法少女なんだから。」


「ハイハイ、分かってますよ。それじゃあ調査しに行ってきます」


「気を付けろよー」


「さて…」


 外に出た優花がポケットから取り出したのは、特徴的な形の機械であった。四角い部分の真ん中に何かをはめる穴のようなものが2つある。それを左腕に近づけると、自動的に腕に巻き付いた。


「よーし、今日も私の魔法少女システムは絶好調みたいだね。」


 これが、優花の魔法少女システムである。魔法少女システムはいろんな形があり、優花のは、腕につけるタイプのものである。

 記憶喪失になったときから持っておりどのようにして手にいれたのかは不明ではあるが。


「よーし、それじゃあ…」


 優花はさらに別のポケットから丸い道具を取り出した。


 これは「魔法少女クリスタル」と呼ばれる道具であり、これを魔法少女システムにセットすることで、魔法少女に変身できるのである。

  

 彼女が持っているのは、「ファイアー」と呼ばれる種類である。


「魔法少女チェンジ!」


 彼女はそう叫ぶと、クリスタルをシステムに嵌め込んだ。


『スタンバイ、ファイアー』


 すると彼女の服は消え、下着だけとなった。

 

 そして彼女の背後に巨大な赤い箱のようなものが現れた。これが魔法少女の変身装置である。それは彼女を閉じ込めるようにに被さった。

 

『スカーレット!』

 

 そして次の瞬間箱のような変身装置は消え去り現れたのは、赤い布地に桃色のフリル、へそが丸見えの露出度が高いドレスのようなものを着た少女であった。

 

「魔法少女……スカーレット!!見参!!」 


 彼女はそう叫ぶと、宙に浮かんだかと思うと、


「いっくよー!!!」


 猛スピードで現場に飛んでいった。

いかがでしたでしょうか。これからどんどん更新していきますので、よろしくお願いいたします。

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