18 渇望するは魔法の頂
<前回のあらすじ>
宮殿への帰り道で、妖精のポプラに出会う。
ポプラは空間を飛び越える魔法を使えるらしい。
ぜひとも習いたいので、頭を下げた。
まるで女王のような威厳を放ちつつ、ポプラが私を見つめている。その目はとても真剣だった。上っ面だけの答えは許さないと、言葉以上に語っていた。
『どうして魔法を教えてほしいのか』
問いの答えは、すでに私の中で決まっている。
私は言う。
「私は、私の友を、仲間を、守る力が欲しいのだ」
目を逸らすことなく、私はポプラを見る。
花の上に佇むポプラは黙ったままだ。彼女の見た目はとても小さいのに、今はとても大きく見える。
私は言葉を続ける。
「私の腕が届く距離は短く、遠くにいる者は助けられない。それに、私の腕が壊されると、守りたい者たちも守れない」
脳裏に浮かぶのは、ピッギーが斬られた、あの瞬間。全身が軋むような怒りは、あの人間たちだけでなく、力不足な自分自身にも感じていた。
あんなことは、二度と起こさせはしない。
「だから、君の使う魔法を、使えるようになりたいのだ。どうか、私に教えてほしい」
再度、私は頭を下げる。
しばし時間が過ぎて、ポプラが口を開く。
「気に入ったわ。あたし、しばらくここに住むことにする!」
ということはつまり……?
「魔法も教えてあげるわ! 頑張りましょうね!」
「ありがとう、ポプラ」
どうにか、私は魔法の先生を得ることができた。




