17 小さき者との邂逅
<前回のあらすじ>
散歩をしていると、地面にうずくまっているコボルトたちを発見。
どうやら泥だんごを作っていたらしい。
「上手く光沢がでない……」
果樹園で実力不足を感じた私は、宮殿へ戻ることにした。胸にあるのは、もっと魔法の練習を頑張ろうという思いだ。
「そうだ、練習あるのみだ」
自分で自分を励ましつつ、宮殿に戻っていると、花園に見慣れない何かが飛んでいた。そう、そいつは飛行していたのだ。
私は注意しながら、飛行するそいつに近づく。いきなり攻撃されることも考慮する。
しかし、そいつが自分を害するとは考えにくかった。なぜなら、そいつはとても小さいからだ。
「あれ、あなた、骸骨さん?」
そいつは私に声をかけてきた。良かった、攻撃はされないようだ。会話をする余裕はあるらしい。
「そうだ、私は骸骨だ。君は……妖精か?」
背中に一対の羽を生やした、言葉を操る小さな生き物。
私の掌ほどの高さを持つこの生き物は確か、【妖精】と呼ばれる存在のはずだ。
「そう、あたしは妖精。妖精の【ポプラ】」
「ポプラか、良い名前だ」
「お母さんにつけてもらったの」
にっこりと笑顔を見せるポプラに、私は問いかける。
「それで、君はなぜここへ?」
「お花の匂いに誘われてきたの」
微笑むポプラは可愛らしいが、一つ聞いておかなければならないことがある。
「君もあの穴を通って来たのか?」
「穴? いいえ、あたしは魔法で空間を飛び越えてきたの」
そんな魔法があるのか。丁度、自分の実力不足を嘆いていたところだ。ぜひとも習いたい。
出会って間もないが、私はポプラに頭を下げる。いきなりのことでポプラはあたふたしているが、関係ない。
「その、空間を飛び越えるという魔法、どうか私に教えてもらえないだろうか?」
さっきまであたふたしていたポプラが急に冷静になる。重苦しい空気が生まれる。
しばしの沈黙の後、ポプラは私に、こう問うてきた。
「どうして教えてもらいたいの? 理由を言いなさい」
ありがとうございます。




