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朽ちた玉座の骸骨王  作者: 半信半疑
第二章
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14 犬群と平穏~果実の管理者~

<前回のあらすじ>

 朝起きると、ツルギの声が凛々しくなっていた。

 これも、力が増した恩恵なのかもしれない。

「これからもよろしく」

 朝からツルギに驚かされたが、また今日も一日が始まる。


 ちなみに、ツルギはコボルンにも驚かれたが、デュークたちには驚かれなかった。まぁ、付き合いの差なのだろう。その点で言うと、コボルンは付き合いが短いのだが、そこはツルギに助けられているからだろうな。


 コボルンは、ツルギに頭を撫でられている。気持ち良さそうだ。デュークたちはその光景をじっと見ていた。もしかして……いや、気のせいだろう。


「さて、今日は何をするかな」


 私が呟くと、デュークが前に進み出てきた。


「あるじ、はなし」

「ん? 何だ?」

「おれたち、なにか、てつだい、したい」


 手伝いか……。確かに、デュークたちに何もせずにいさせるよりかは、少しでも手伝わせていた方が彼等も住みやすいかもしれない。


「デュークたちは、何か得意なことはあるか?」

「おれたち、つちいじる、とくい」


 土か。なら、果樹園の管理でも任せよう。足元に、少し草が生えてたしな。


「では、果樹園の管理をしてもらおうか」

「かじゅえん、きのう、の、たべもの?」

「そう、あの場所のことだ。昨日の食べ物は、リンゴだ。デュークたちにはリンゴを採ったり、地面の草を毟ったり、そういう管理を任せたい」

「わかった。がんばる」

「果樹園は結構広さがあるから、少しずつやるんだぞ」


 やる気に満ち溢れている彼等に、私は言った。しかし、あまり聞いていないようだった。元気になってくれたのは嬉しいが、そこまで働かなくても良いんだぞ?



◇◆◇



 さすがに気になったので、朝食を食べた後、彼等の管理を見学することにした。

 傷も完全に治っていないうちから働かせるのはどうかと思っていたが、朝食を食べ終えた頃に彼等の体を見てみると、傷がきちんと塞がっていた。体も、以前より丈夫になったようだ。リンゴ効果だろうか? 私も、リンゴを食べている時は気分が上がったりする。あのリンゴには何か凄い秘密があるのかもしれない。これは近々、詳しく調べる必要があるな。


 私が考え込んでいる間も、デュークたちは管理を進めている。デュークは「土をいじるのが得意」と言っていたが、何か特別な力でもあるのだろうか。今のところ常識的な速さで草を毟っているようにしか見えないが……。まぁ、追々分かるだろう。


「では、私は宮殿に戻っているからな。疲れたら休むんだぞ」

「休むんだぞ」

「ぴぎー」

「りょーかい、だ」


 私はデュークたちと別れ、宮殿へ戻ることにした。今の生活をより良くするため、魔法の考察と実験を行なうのだ。ここに住む人数も増えたし、不便なこともあるだろうからな。といっても、やることは主に魔法の練習だ。ピッギーとツルギは、私と一緒に来るらしい。二人と共に、魔法で何かを競い合うのも面白そうだな。


 なに? コボルンはどうしたのかって?

 あいつはデュークたちと一緒に果樹園の管理をするらしい。朝食の後にツルギに「てつだいたい」と言ったのだそうだ。

 目をキラキラさせていたらしいので、よっぽどやりたかったのだろう。

 まったく、頼もしい奴等だ。


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