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朽ちた玉座の骸骨王  作者: 半信半疑
第二章
31/52

7 王の手は四方を掴む

<前回のあらすじ>

 風呂上りは果樹園へ。

『リンゴ』と名付けた、赤くて丸い実がなっている。

「いっぱい食って大きくなれよ」 

「…わふー」

「…んあ?」


 コボルンの寝息で、私は目覚めた。寝ぼけた思考のまま、視線を彷徨わせる。


「…そうだ。昨日はあの後、大広間で寝たんだったな」


 私の横にはツルギが立ったまま寝ており、膝の上にはピッギーとコボルンが仲良く寝息を立てている。こうして見ると、兄弟のようだ。


「…わふー」

「…ぴぎー」

「ははは、よく寝ているな」


 私は二人の頭を撫でた。さらさらとしっとりの感触が心地良い。

 しばらく肌ざわりを堪能する。あまりにも心地良くて、もう一度寝てしまいそうだ。


「わふ…わふ? わおん!」

「ぴぎぎ…ぴぎー!」

「おぉ、おはよう」


 なんて思っていると、二人とも目が覚めたようだ。元気よく挨拶をしてきた。


「あるじ、おはよう」

「あぁ、おはよう、ツルギ」


 丁度良くツルギも起きたらしい。

 それから皆で果樹園に行き、朝食を摂った。リンゴ、美味い。


「あるじ、きょうは、たんさく、する?」

「ぴぎー?」

「そうだな、久しぶりに外へ出てみるか」


 ここは地下なのだから、外もなにもないんだが……まぁ、気分の問題だ。


「人間たちの動向も気になるしな」

「わふー!」

「何? コボルンも行きたいだって?」


 三人で話していると、コボルンが目をキラキラさせながら私を見た。つぶらな瞳が、私に光線を放っている。


「しかしなぁ、コボルンはここにいた方が安全じゃないか?」

「わふー…」

「あるじ、だいじょうぶ。つるぎ、こぼるん、まもる」

「ぴぎぴぎー!」

「お前たち…!」


 そうだな、コボルンも一人だと寂しいだろうからな。一人だけ残していくより、一緒の方が都合も良いか。


「では、皆で行くか。いざとなれば、私たちの手でコボルンを守ろう」

「もちろん」

「ぴぎー!」

「わふー!」


 というわけで、私たち四人は地下の探索を行なうことにした。


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