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朽ちた玉座の骸骨王  作者: 半信半疑
第一章
19/52

19 来たるべき時のために

 さて、三人とも無事に生きていることを喜んでばかりもいられない。

 私たちの存在は、あの人間たちに知られてしまった。

 それはもう、するっとまるっと知られてしまったわけだ。すっぽんぽんの丸裸だ(…服は着ているけれども)。

 このままここにいると、近いうちにまた襲撃されてしまうだろう。そして、面倒なことだが、それを迎え撃たなければならないだろう。


「せめて椅子の呪いがなければなぁ…」


 ちらりと目を向けるが、椅子はうんともすんとも言わない。まぁ、椅子なのだから当然か。

 逆に、物を言う椅子などあるのだろうか。その場合、椅子は自分の意思で動くのか?


「こいつが自分で動いてくれれば、話は楽なんだが……ん? 動く?」


 その時、私の脳内に電流走る。


(いや、骸骨なのだけれども。白骨体なのだけれども)


 私は思わず、一人ツッコミをしてしまった。…まぁ、そんなことは今はどうでもよろしい。他に試すべき重要なことがある。

 私は思い付きの前段階として、ツルギに一つのお願いをした。


「ツルギ、お前、この椅子を持ち上げられるか?」

「やって、みる」


 ツルギは肘置きを掴んで、持ち上げ…た。


「あるじ、できた」

「おぉ、そんなに簡単に持ち上がるとは思ってなかったぞ…」


 人間たちが来る前に試したことはなかったが、こんなに簡単に持ち上げられるのか。

 これなら案外、何とかなるかもしれない。


「しかし、クリアすべき項目はあと二つある」


 私はツルギに椅子を下ろさせた。

 そして、椅子に手をかざし、再現する現象をイメージしてから魔法を唱えた。


「【フロート】」


 するとどうだ。目の前の椅子が宙に浮いたではないか。


「良し、上手くいった」


 どうやら、二つの項目の内の一つはクリアできたようだ。

 もっと早く試していればよかったかもしれない。…まぁ、結果論だが。


「あるじ、おめでとう」

「ぴぎー!」

「あぁ、ありがとう」


 よし、残るは一つだ。

 私は両の拳を胸の前で握った。ピッギーとツルギも私の真似をした。

 三人で気合を入れた。

 思わず和んだ。

2018/07/22

 加筆修正。669字→819字

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