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朽ちた玉座の骸骨王  作者: 半信半疑
第一章
16/52

16 避けられぬ運命

 私たちは防戦一方を強いられた。

 この人間たち、結構強い。


 男三人の内、二人は私を相手取り、残り一人はピッギーとツルギを押さえている。私のことはさておき、ピッギーとツルギは決して弱くはない。その力はヴィジョンの魔法を通して確認済みだ。なのに、攻撃を上手くいなされている。

 女二人は杖で何事かを唱えている。私と同じように魔法を使っているのかもしれない。

 私はシールドの魔法で男たちの剣戟を防ぎながら、彼我の戦力を分析する。


「中々堅いな」

「それでも壊すさ」


 目の前の二人は、こちらが攻撃に転じようとすると、すかさず邪魔をしてくる。連携がしっかりしていて、面倒だ。地力が相当あるのだろう。こういうものは一朝一夕でできるものではない。

 今もまた機を潰された。やりづらいことこの上ないな。

 私が苦い顔をしていると、女の一人が声を上げる。


「準備できたよ!」


 途端、男二人の顔が喜色に染まる。何だ、何の準備ができたというのだ?


「こい!」

「いくよ!」「えぇ!」

「「【オーラオブパワー】!」」


 女たちの魔法詠唱の後、男たちに眩い光が降り注いだ。 

 よく分からないが、祝福のようなものなのだろうか? だとしたら厄介だ。これ以上強くなられると困る。


「うぉおおお!」

「おらぁあぁ!」


 二人一斉にシールドへと突っ込んできた。私のシールドを壊せると確信したからだろう。

 すかさずシールドに力を込める。しかし、彼等の力が勝っていたようで、私を守る盾は粉々に砕け散ってしまった。破片が宙を舞う。


「はっ!」


 男の一人が剣を振る。私を斬ろうとしているのが、やけにゆっくりと見えた。

 剣は徐々に近づいてきて、私の額を破壊しようとしている。

 あとわずかで頭蓋骨をかち割られてしまう、というまさにその時、目の前が青く染まった。


2018/07/20

 加筆修正。520字→724字

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