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朽ちた玉座の骸骨王  作者: 半信半疑
第一章
14/52

14 眼に映るは華麗なる一撃

「ぴっぎー!」

「ぴっぎー、さすが。つるぎも、まけない」


 私たち三人は、扉の外を徘徊していた。今は、戦闘の最中だ。本日二度目の戦闘である。

 敵は、腰に布を巻いた緑色の生物が三体。ゴブリン、というのだろうか。いずれも醜悪な顔をしており、口からは涎を垂れ流している。手には棍棒が握られており、話しかけてもかけなくても襲いかかってくる。会話が成り立たない敵だ。いっそ清々しいまでの敵っぷりで、誰かに操られているのではないかと疑ったほどである。


 まぁ、ピッギーとツルギのコンビにかかれば朝飯前の戦いだ。その証拠に、二人は一切の傷を負わずして、三体との戦闘に勝利した。

 戦闘を終えた二人が、私に結果報告をしてくれる。


「あるじ、かった」

「ぴぎー」


 私? 私は、ツルギの頭の上につけた魔法の眼球から、事の次第を見守る係だ。ピッギーの華麗な動きやツルギの剣さばきは、見ていて飽きない。


 眼球は、【ヴィジョン】という魔法で生み出した。この魔法は、生み出した眼球を通して視界を確保するというものである。おかげで、こうして身体が扉の内にありながら、扉の外を見ることができるというわけだ。


「ぴぎゅぴぎゅ」


 ピッギーが先ほど倒した敵を取り込んでいる。丸呑みだ。私はピッギーのこの行為を食事だと思っていたんだが、ツルギの【敵を倒して強くなる理論】でいうと、これは力を得る作業なのだろう。ピッギーもツルギと同じ本能で生きているのだろうか。気になるところだ。


「私たちは敵なしなのかもしれないな」


 思えば一度目の戦闘もあっさりと片がついた。相手は四体いたのにもかかわらず、だ。ピッギーとツルギだけの戦闘だったが、あそこに私が加わっていれば、もっと簡単に勝てたかもしれない。


 私はぼろっちい椅子に座りながら、想像の風景を思い浮かべてはニヤけていた。

 多少の自惚れは許してもらいたい。

2018/07/18

 加筆修正。606字→761字

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