そして~エピローグ
コイツラまったく神様からもらった能力生かさないな
まあ、コイツラだしな(納得)
ボーソは王国の圧勝をなぜか素直に喜べなかった。
魔族化した人間を元に戻す装置を例の装置で創り、この世界から魔族は消えた。
この装置は最後にとある用途に使ったら王国が責任を持って封印するそうだ。
そのとある用途とは次元を越えた者達の帰還である。
死んだ人を同じ世界に蘇らせてはいけないという契約をしていると説明をしようとしたが、無駄だった。
上音曰く、死人が勝手に蘇ろうとするのはセーフらしい。
というわけで迎えた帰還当日。
異世界人6人とその付き添いが多数来ていた。
「お別れか、またいつ来ても良いからな」
畑の居候先の大地主の老人の別れを惜しむ言葉に畑はこう言った。
「セーヤじい、短い間だったけどありがとう。これ、お礼に創った贈り物」
そう言って畑は手彫りの人形をセーヤという老人に渡した。
「別れるなんて寂しいわ」
黒マントの魔族だった女が菓層に言った。
「ケーキの女王の名前はあなたに預けるわ。あなたがこの世界から冤罪を無くすシステムを作りなさい。そうしたら、私の世界に来なさい。そしてケーキの女王の称号を賭けて勝負よ」
二人とも笑顔だった。
「師匠」
秋月が感極まって泣き出した。
「弟子よ。お主に何者にも負けないガッツを授けた。ゆめゆめ忘れるな」
「師匠」
そう言うと秋月は自らの涙を拭い凛々しい表情になった。
「上音ちゃん、本当に行っちゃうの?」
付き添いの数は上音が一番が多かった。
「うん、そうだね。みんな元気でね!ボクも元気でいるからね!!」
上音は小さく一度うなずいてそう言った。
その言葉を聞いた付き添いのご婦人方は一斉にハンカチで涙を拭いだした。
「クワノ、お前行くのか!?」
荒くれ冒険者達がクワノの元に大勢押し掛けた。
「元の世界の方がいろいろ便利だからな」
クワノの言葉にみな落胆したが、その静寂を破る者がいた。
「じゃあ、オレらがこの世界をクワノのいる世界より便利にしてやろうぜ!」
「「「そうだ!!!」」」
みな一致団結したようで何よりだ。
だが、神である私の胸の中に芽生えた違和感の正体は何だ?
「ボーソ、あなたが抱えている不安はたぶん本質的な自己矛盾に気が付いたことなんだと思う」
私の思考が石田に読まれたようだ。
「自己矛盾とは何だ?」
「神様の役目が自分がいなくても成立する世界を作り上げること」
ボーソは自らの不安の正体に納得した。
ボーソは自分の愛する世界が幸せであってほしい、これまで、そう願って生きてきた。
そんな世界を護ることがボーソは好きだった。
だが、今回の戦で自分がいなくても最終決戦に限ればほぼ問題がなかったことを本来なら喜ぶべきなのに素直に喜べなかったことが石田の言う自己矛盾なのだろう。
「私もそろそろ子離れするべきなのかもしれないな」
ボーソは思わず口に出してしまったが、今回ばかりは悪手ではない。
「機動準備完了したよ」
菓層の言葉でみんなが帰還装置の上に乗った。
ついに終わったのですよー
この作品でラストの失速とか一部キャラの扱いの差とか不満点はありますがなんとか完結させることができましたのですよー
あとスピンオフの企画は前野に決定したのですよー
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【まったくうれしくない神様転生】
読んでくれると嬉しいのですよー




