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異世界でケンカする






「天野ォーーー!大丈夫かぁーーーー!?」

「大丈夫じゃないわよ!!早く助けて!!」

天野は炎の魔物に追われ続け、体力的にも厳しそうだ。打開策は何かないのか…

「そうだ!バックの中には水筒が!」

俺は全力でバックの中を漁り、水筒を取り出す。

「柚希もハルくんも早く!」

「う、うん!」

「は、はい!」

俺の指示に従い、2人もランドセルから急いで水筒を取り出す。

「え、ちょ、まじで?いや助けてくれようとはしてるけどさ」

天野がなんか言ってるけどそれをしっかり聞いてる余裕は無い。

俺と柚希とハルくんは水筒のフタを開けて半分くらい炎に包まれた天野の方へ全力で走る。

そして、

「これでも食らええええ!!!」

3人で同時に炎に向かってお茶をぶっかけた。

幸い炎は小さく分散されていたことと春矢くんの水筒が2L入るサイズだったため、、全ての炎をお茶で消火することができた。てか学校で2Lも飲まんやろ。普通。

問題はお茶を頭から被ったハーフ少女の対処だ。

「ねえ相田くん…いや、詩織。何でこんなことしたの?」

天野はまぶたをピクピクさせながら俺に質問する。

「え、えっと、俺も乱暴な手段だとは思うけどさ、これしか方法がなくて…」

「高校生の女の子にお茶をぶっかけるなんてありえるの!?この髪の毛や制服はどうしてくれるのかしら!?」

「だから悪かったって!でも火だるまになるよりはマシだろーが天野ォ!あのままだと火傷じゃ済んでねーからな!?」

「でもお茶はないでしょお茶は!春矢もそう思うでしょ!?」

「え、僕はそうだな…お姉ちゃんが無事でよかったと思うよ!」

「ほーら見ろ天野ォ!弟くんもこう言ってるんだからいいだろーが!」

「ちょ、春矢あんた私の弟じゃないでしょ!変なこと言わないの!あとムカつくから天野ォはやめろ!」

と、俺と天野がケンカしていると、突然別の声がする。

「うわぁ、早速揉めてるよ。この人達と今日からパーティ組むんですか…」

そこにいたのは、身長140cmほどの中性的な顔立ちをした人物だった。

「パーティ?お前は一体何の話をしているんだ?」

俺が問うと、その人、ではなくその精霊はこう答える。

「名前はシスリオ。あなた達4人の案内人

です。これから末永くよろしくお願いします。」

…え?どういうこと?

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