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隕石落としてやるわ 作者:如月

世界が荒廃するまで

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1 隕石落とし 

 見知らぬところで俺は寝ているとは思った。
 机があり、上にランプが置かれていた。今は灯っていない。
 昨夜、馬車にひかれた。
 そして真っ白な部屋に担ぎ込まれたのを覚えている。
 いくつか会話を交わした。
 誰と話をしたのか、よく思い出せなかった。
 医者ではなかった気がした。
 頭に触れると、包帯が巻かれているのがわかった。
 外してみると、すでに傷口が塞がっているのか、包帯と肌が癒着していなかった。

 …。
 ミハエルは個室の扉窓から外の様子を覗いてみた。
 廊下は騒がしく、白い服を着た女が走り回っていた。
 個室を出ると、通路があり、広間に続く道を歩いた。
 そして大きな水晶玉に集まる人達に混じった

「サウザンドランド。ネオシティ」

 水晶玉から大国の名前がぽつりぽつりと聞こえてきた。

「ディザスターって言うんだろ。こういうのって」

 誰かが言った。
 ディザスター。
 大災害のこと。
 地震かテロか、自然災害か大規模な爆破を言う。

 ソファーの脇に手をかけて水晶玉を眺めた。

「ペンタゴン壊滅。他十カ国の軍事施設がクレーターと化す」

 ペンタゴン跡地にはぽっかりとした穴が空いていた。

「まじかよ。サウザンドランドが終わった」

 記憶が少しずつ、蘇ってきた。
 あのとき見た、「隕石落とし」の小さな赤色の水晶玉が脳裏によぎった。

「…」

 世界中の軍事施設や主要都市に隕石が落下していた。
 避難場所として学校、病院が挙げられ、都心から離れるように勧告があった。
  ミハエルは水晶玉から離れ、辺りを見回した。
 階段で四階から一階まで降りると 施設の一階のロビーにはたくさんの人が、溢れるばかりにいた。

 列を作って並び、その列は出入口からさらに奥まで続いていた。
 彼は人混みに紛れ、施設から外に出た。

 遠くに、斜めに崩れ落ちた時計台と、その背景に隕石が落下していた。

 
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