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・2032年 7月10日
今日は加奈を連れてあの図書館に久しぶりに行った。昨日現れた父親らしきものが何なのかを調べるためだ。その結果、2週間前の新聞に幽霊に襲われたと証言している人の事件が見つかった。なんと幽霊に襲われて肩を刺されたらしい。事実を確認するためにその男の人の住所を(ちょっとアウトな方法で)突き止め、その場所に向かった。
なんと、この世界では幽霊というものが実証されているらしい。とするとこの世界では実証されていないから異世界ということにならないか。いや、それとも未来なのか。
「2016年10月16日。」
春音は机のわきにあるカレンダーを確かめる。これが未来だとするとあと16年後こんなことが起こるわけだがまあ信じられない。
向かったのはよかったのだが結果としては無駄足だった。その男の人はもう亡くなっていたのだ。行けばすぐに分かった。その人の家は3日前に火事で全焼していた。近所の人によればそれに巻き込まれて亡くなったらしい。ただ特筆すべきはここだと思う。原因が不審火なのだ。不審火と言えば僕にはあの旧校舎の火事しか頭に思い浮かばない。何となく引っかかる。今日はこれで終わる。また明日。
「不審火か。」
確かに何か引っかかる。何かかかわりがあるとすれば同一犯としか考えられなくなってくる。まああり得ないと思うけど。
・2032年 7月11日
ごめん今日はかけない。
「書けない?」
・2032年 7月12日
昨日は書けなくてごめん。簡潔に言うと事件が起きた。書きたくない。
加奈の家が燃えた
火事が起こったのは真夜中だった。家は全焼。消防車の到着が遅れたためだそうだ。なんで遅れたかはわからない。ただ、加奈はそこにはいなかった。焼け跡の中からは誰も見つからなかった。加奈は行方不明となった。そしてまた火事の原因は不審火。
いったい何が起こってるの?分からない。どうしたらいいの?
「あ、あ。」
不審火、そして加奈の消失。
「いったい何が起こってるんだよ。」
はっきり言ってこれはかなり大きい事件に巻き込まれているのではとしか思えない。
周りの人が消えていく。さながらサスペンスドラマのようだ。多分このままだと。
・2032年 7月13日
もうだめだ。今日は道場がやられた。なんとか南部先生は無事だった。言う必要もないだろう。やはり不審火だった。なぜ僕の近くばかり狙われるのだろう。僕がなにかの事件に巻き込まれている。そうとしか思えないだろう?じゃあどうしたらいい?
「くそ、俺には何もできないのかよ。」
自分はこの日記を見ているだけだというのに。どうしてこんなに。
・2032年 7月14日
学校が
・2032年 7月15日
加奈
・2032年 7月16日
何処にいるの?
空白、空白、空白に次ぐ空白。まるで抜け落ちたようにそこには白しかなかった。
「けど、最後のページに文字があったってことは、あ。やっぱり。」
そう、これで終わりではない。ずっとそんな気がしていた。むしろここから始まるのではないかと。
・2032年 7月30日
さあ、はじめよう。




