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5. 先輩を探す

「あれが、あのバグってやつなのか?」

「俺も初めて見た…マジで気持ち悪い見た目だな」


初めて見た時、二人は真っ黒に焼け焦げたスライムだと思った。

しかし、それがすぐに異様なノイズと共に、コードが書かれた模様を持っているのを見て、ただ感覚だけでそれが何かを悟った。


「これ、そのままにしておいても大丈夫なのか?」

「どうせ俺たちにできることなんてないだろ?」


まあ、結局問題が起きてもここが被るわけじゃないか?

そもそもニュービーに特に何かしてやる理由もなかった。


「知ってるけど…何だ、妙に目がいくんだよな。」


それでもニュービーの目にはバグの塊が何度も映った。

何というか、それがまるで本当の報酬であるかのように。


「何、何してるんだ!」

「ちょっと待って」


ニュービーはゆっくりと空中に浮かぶそのバグの塊を観察した。

すると、アイテムウィンドウが表示された。


[!@#@!アイテム$!@%]

[獲得しますか?]


名前を除けば、意外にも報酬アイテムに関する正常なメッセージだった。


ゴクリ。


ニュービーは一度冒険してみることにした。


「獲得。」

「おい、おい!」


[!@#@!#アイテム!#@を獲得しました!]


すると、あの黒いゼリーのようにぷるぷる揺れるバグの塊がそのままニュービーの体に貼りついてしまった!

その後、ゆっくりと吸収されるようにそのままニュービーの体の中へ入っていき、


チュララララッ!


一瞬、背景が揺らめき、新米プレイヤーの体の周りにノイズが発生した。

まるでゲームでキャラクターのグラフィックが崩れるように、新米プレイヤーの姿が不安定になり始めた。

これは本当にまずいことにならないかと思い始めた頃…


チリン!


[エラーが検出されました]

[自動デバッグモードが作動します]

[エラーが解決されました!今後他の問題が発生した場合はシーカーワールド運営陣までご連絡ください]


奇妙なメッセージウィンドウと共に、

すぐに何事もなかったかのように正常に戻った。


「おい、大丈夫か?!」

「え、うん?別に大したことないよ?」

「あんな変なものを食べたら体調を崩すって!」

「こんなもの見たことあったの?」

「いや、でもそれでも!」

「はあ、まあ!無事ならいいじゃん。」


本当に大したことないのか?

ニュービーに少しがっかりした。


『はあ、俺って何かすごい力でも持ってるのかと思ったのに…』


とにかく、無事だったからそれでいいか?

ニュービーはとりあえず手に入れた戦利品でも確認してみた。


「インベントリ。」


[スライム接着剤:32個]

[113シルバー]


「うーん…これ…」


そもそも難易度と依頼金がすごかっただけで、スライム自体は雑魚キャラだから、特にくれるものも多くなかった。


「でもとにかく倒したんだぞ!」

「まあ、それでいいか…え?」


その時、彼のインベントリの下に一つ収まっていた。


[エリクサー(テスト版) : 3個]


「エリクサー?ポーションみたいだけど。スライムがポーションも落とすのか?」

「俺には知らん」

「でもテストアイテム?未実装ってことか?」

「ん?」


その下にアイテム説明が別途あった。


[エリクサー(テスト版)]

[使用時、ユーザーの体力を25%回復させます]

[使用後、一定時間休息すると所持数分だけ回復します。]

[注意:未公開のテストアイテムのため、流出防止に開発チームはご配慮ください!]

[結論:開発チームとバランスチームの会議の結果、このアイテムが既存の回復アイテムの価値を低下させるため-(中略)-このアイテムのリリースは中止されました]


「うーん…これでリリースされなかった理由が分かったよ」


まさにゲーム自体のバランスを崩壊させるようなアイテム。


でも、それがなぜインベントリに…

あっ!


『まさか、これがバグの原因だったのか?』


どう考えてもリリースされるはずのないアイテムが出ていたのだから、バグが出ても不思議ではないだろう。


「まあ、知ったことか。とにかく重要なのは…俺に無限のポーションが手に入ったってことだ!」

「無限のポーション?何言ってんだ、無限に出てくるジュースみたいなものか?」

「そんなものがあるんだ!とにかくすごいんだ!」


好奇心を抑えきれなかった妖精は、村に戻る道中ずっとニュービーにエリクサーについて詰め寄った。


「それ詐欺じゃないか!!!」


確かに前代未聞のアイテムなのか、説明を聞くと妖精も仰天した。


「シーッ!シーッ!万が一。こんなもの持ってるって誰かに知られたら大変だぞ。」

「あっ… 。!シーッ!」

「これからこれは私たち二人の秘密だよ。わかった?」

「うん。シーッ!シーッ!」


村に戻る道は軽やかだった。

最初は村の村長はニュービーの話を信じなかった。


しかし…


「こ、こ…占星術…確かにスライムから得た物だ… 」

「ほらね。私がわざわざ騙すわけないでしょう?」

「くっ…!信じるしかないな。はあ…」


そうして楽しい報酬タイム!

しかし、部屋の奥であの老いたNPCが持ってきた金貨袋は、薄っぺらいことこの上なかった。


「何だ、これは?」

「何だって?約束金だよ。」


『アイテム鑑定』


[1,000ゴールド]


こっそり心の中でアイテム鑑定能力を育てると、中に入っていた金貨の数が新米の目の前に浮かんだ。

思わず空笑いが出る数字だった。


「いくら何でもゼロを一つ抜くのはやりすぎじゃないですか?」


むしろ村長は堂々としていた。

彼は依頼書にある『財産税、所得税未包含』という項目を指でトントンと叩いた。


「そもそも異邦人には税金が300%だって知らんのか?それに所得税に…狩猟付加税に…」


彼は老眼鏡をかけながら、長々と税金演説を垂れ流した。

そうして王国の税金という税金は全てべらべらと喋り終えると…


「そうして…総額1000ゴールドになるのだよ」


言葉は難しかったが、内容は単純だった。

定期的に税金を納めない異邦人には、あらゆる特別税の爆弾が課せられるということ。


この王国は一つから十まで、本当に気に入らない国だった。

妖精は今すぐあの老人の頭頂部にドロップキックを食らわせたいという表情をしていた。


ニュービーも同じ気持ちだったが、それでも我慢した。

ニュービーは妖精に目配せをし、妖精も怒りを抑えねばならなかった。


その時…


「ああ、それとこれも持って行け」


トントン!ザラララッ!


さっきとは比べ物にならない巨大な金貨袋。

そこには堂々と9千ゴールドと書かれていた。

その他にも村の特産品である蜂蜜パンと旅行用非常食が入った袋もあった。


「これは?」

「君が数日間スライムを捕まえるのに苦労している間、村人同士で寄付金を集めたんだ」

「え…はい?」

「まあ、とにかくお前のおかげで村は助かったんだ。税金は冷たいが、我々村人の情けは思ったより温かいものさ」

「あ、ええ…ありがとうございます」


その言葉に村長は老眼鏡を外しながらニヤリと笑った。


「こちらこそ。これからも君の旅路が成功することを祈っている。それと、どうか他の場所ではあの奇妙な服を着て歩かないでくれ。」


村長のその温かい(?)忠告と共に、彼が用意した袋を手渡した。


そこには、普通の旅行者の服装が入っていた。

こうして二人は最初の依頼を無事に終えた。


*


新人と妖精が去った場所に、別の者たちが現れた。

その中の一人の大柄な男が、黒く染まったチリチリと音を立てる草を触りながら言った。


「ふむ…」

「どうだ、キャプテン。バグか?」


献身者たちの主任務は通常、外部者、つまりプレイヤー狩りだった。

しかし、100年という長い時が経つにつれ、彼らの任務も少しずつ変化していった。


「バグの痕跡は確かにあるな」

「ちゃんと見つけに来たんだな。でもあのバグがどこにいるのか…」


近頃、彼らの主任務はシーカーワールドを不安定にするバグやエラーを見つけることだった。


「でもチュートリアル森に行った奴は、戻る気配が全然ないな」

「あいつは外部人の狩り以外には何の興味もない奴だから…放っておけ。そのうち自分で戻ってくるさ」


もちろん、全員がそれに従っているわけではなかった。

大半の献身者は、プレイヤーに言いようのない仕打ちを受けた者たちだった。

そのせいで、現在に至るまでほとんどの者がプレイヤーに恨みを抱いていた。


その中でも特に恨みが強い者たちは、一時的にチームを離れて単独で狩りをすることさえあった。


「森で一体どんな外部者を見たんだ…大丈夫なのか?危険な奴じゃないのか?俺たちも追跡に加わるか?」

「放っておけ。俺たちの問題はそこじゃないからな」


いずれにせよ、彼らにとってもかなり厄介な状況になった。


通常バグを発見すると、数日かけて浄化作業をしなければならないのに、バグが丸ごと消えてしまったとは。


「村長から得た情報は?」

「ある旅行者が依頼で処理したと聞いた。今その旅行者はかなり前に去っている」

「どこへ行ったという話は?」

「わざわざ聞かなかったらしい」

「うーん…」

「どうしたんだ、キャプテン?バグが勝手に消えたんだから、いいことじゃないか?」

「いいことかよ…」


キャプテンという献身者が苛立った。


「あの旅人が持ち去ったバグで、何をするつもりだと思ってるんだ」

「まさか…わざわざここにあったバグを持ち去ったってことか?」

「それしか考えられない」

「そもそもバグってのは勝手に持ち出したりできるものじゃないだろ? それを持ち出して何をするつもりだ?」

「明らかに相手はバグについてよく知っていて、利用できる確率が高い。」


キャプテンは唾を飲み込んだ。


「それに、そういう連中で後ろ盾が怪しくない奴なんていない。」

「だが、一介の旅行客がバグで何ができるっていうんだ?非常食でも複製しようってのか?」


一体…いつまでそんなこと続けるつもりだ。

明らかに何十年もこの仕事をしてきた奴が、こんなに考えが浅はかだなんて。


キャプテンは深くため息をつき、頭をかいた。


「そもそも旅行者として身分を隠したって考えないのか?」


その言葉に、ようやく隣のオレンジ色のポニーテールの女性献身者が何か気づいたような表情を浮かべた。


「はっ!思ったより大ごとだな、これは。」

「まったく…今さら気づくのか?

今すぐあいつを追う。あのバグを持って何をするか分からないからな。」


まあ、実際にニュービーと妖精が聞いていたら、本当に悔しい話だったが。

いずれにせよ、結局彼らは知らず知らずのうちに追跡者を増やしてしまった。


*


それなりに金も手に入り、世の中について少しは知った二人だったが、それでも彼らには大きな問題が一つ残っていた。


「いざ行こうとしてるけど。これで合ってるのか分からないな」

「そうだな…」


ギルドに行かなきゃいけないのは分かってる。

でも、肝心のギルドがどこにあるのか知らなかった。

いや、彼らが正確にどこにいるのかも分からなかった。


「ちょっと良さそうな人に聞いてみようか?」

「絶対にダメだ。」


安易に質問することもできなかった。


王国の地で、彼らの主敵であるプレイヤーたちが住む場所を尋ねることは、事実上『私はプレイヤーです。捕まえてください』と広告するようなものだからだ。


「うーん、じゃあどうすればいいの?

「ちょっとそれっぽい街に行かないと…君が知ってる有名な街みたいなところない?」


新米の質問に妖精は深く考え込んだ。


「うーん…まあ色々話は聞いたけど。変な機械しかないって街とか…渦巻く海の上に作った街もあったし… ふむ、あっ!そういえば聞いたことある!」

そう言うと、妖精は馬に乗る真似をした。


「王国にはどの都市へでも行く馬車がある場所があるらしい。馬車駅…って言ったっけ?それが何なのかはわからないけど。」


「馬車駅?タクシーやバスのようなもの?交通システムって…大丈夫かな?」

「大丈夫じゃない?一度試してみよう。どうせ何日もギルドを探して三万里歩くよりはマシだろう!」


それは確かにそうだった。

あれこれ情報収集しながら歩き回るのもリスクが大きかった。

どうせ同じくらい危険なら、できるだけ早く、確実に情報を得られる方法が良かった。


『本当に大丈夫だろうか…不安でもあるけど。いや。どうせ何であれ動かなきゃ。じっとしているのが一番危険だから。』


とにかく答えが出たら、そのまま進むしかなかった。

二人は少しずつ足を運び、その馬車駅という場所を探すために旅立った。


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