【プロットタイプ】アンガーマネジメント
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
彼奴らは今もきっと、のうのうと生きていて、私ばかりが苦しんで、本当に馬鹿みたい。
何で、抑えた側がこんなに苦しいんだろう。
生きていく上で気を付けなくてはいけないこと。絶対に感情をコントロールする事。間違っても感情に支配される事が無い事。其れだけは絶対に守らなくてはならない約束事。
シャワーを浴びていると、一種の観想状態になる。今の心情と向き合って、自分が今、何を考えているのか見詰め返す。良い時には哲学的な議題、逆説。悪い時には自虐、中傷が頭に浮かぶ。そして今は後者だった。
ホルモンバランスの乱れのせいか、嫌な事ばかりが頭に浮かぶ。過去に負った古傷が疼いて、息苦しくなる。何処かへ消えてと願っても、中々消えてくれない。
幼稚園は女子児童に、小学校から中学校までは男子に、何もしてなくても、ちゃんとしようと思っても、暴言を吐かれた。
――彼奴、本当に気持ち悪い。
――本当、使えねぇ。
――ちっ……お前のせいで……。
そうして仄暗い精神状態のままドライヤーを掛け、リビングに戻る。
「おい、鏡花。今、窓空いんだぞ」
瑠衣が此方を見るなり、眉間に皺を寄せて、ただそう呟いた。
瑠衣が指摘しているのは、今の私の格好。寝巻きの上だけを着用した状態で、下半身は下着を纏ったまま剥き出しの状態。誰かが見ていたらどうするのか、という指摘だった。
だが真っ当な指摘であっても、其れは大きな崩壊に繋がった。今の精神状態は決して芳しいと言えず、素直に受け止める事が出来なかった。
――煩な!! アンタには関係ないでしょ!! 何時も何時も何時も、傷付ける事ばっか言ってさぁ!! 優しくされた事なんか殆どない!! 消えれば良い!! どいつも此奴も!!
そう……叫んでしまいそうだった。感情のままに荒ぶってしまいたかった。でも……傍から見たら私の精神が崩壊している事なんか知らない。このまま叫んでも、瑠衣が圧倒的に正しく、私の行動は明らかに理不尽だった。
だから黙って寝巻きの下を履き、カーテンを閉める。
「……悪かったね。……これで問題ないでしょ……」
これが私が出来る最大限の譲歩だった。
其れから、リビングに居座りたくなくて、そのまま部屋に逃げ込んだ。
彼奴ら、まだのうのうと生きてるんだろうな。怒りさえまともにコントロール出来ず、今も暴言吐いて。何で必死に抑え込んでる私がこんなに苦しいんだろうな。
まだ怒ってるの? 幼稚園から中学にされた事。
何故、怒らなくて済むと思ってんの?
思い出す度に、苦しくて仕方ない。
許す事は疎か、忘れる事さえ出来ない。
今も彼奴らが、のうのうと生きている事が許せない。
まぁ、そんな私の心の声は置いといて。
凄く生々しい話じゃないですか。
精神的にボロボロな状態だと、まともな指摘を受け入れられない。
怒りを関係ない人にぶつけるのは理不尽だから、必死に取り繕う。でももう、かなり限界。
結果、相手からしたら突然叫び出すと、ブチ切れた様に見える。
『此奴、何怒ってんの? 此方はまともな指摘をしただけだけど?』
だから、僅かな理性に縋って、『ちょっと不機嫌だけど……』みたいな空気で、ふてぶてしく言う事聞く。
鏡花の中ではちゃんと謝ってるし、言うこと聞いてる。
これ以上、取り繕えないんですよ。
これ以上、頑張れないんですよ。
頑張ったらそれこそ叫んでしまう。
人格を変えるよりも先に、感情が面に出てしまう。
だから最大限の譲歩。
なんで傷付けられた側がこんなに苦しい思いをして、傷付けた側は、のうのうと生きていけるんだろうな。
不良嫌いなんですよ。