表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

【プロットタイプ】アンガーマネジメント

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

彼奴らは今もきっと、のうのうと生きていて、私ばかりが苦しんで、本当に馬鹿みたい。

何で、抑えた側がこんなに苦しいんだろう。

生きていく上で気を付けなくてはいけないこと。絶対に感情をコントロールする事。間違っても感情に支配される事が無い事。其れだけは絶対に守らなくてはならない約束事。


シャワーを浴びていると、一種の観想状態になる。今の心情と向き合って、自分が今、何を考えているのか見詰め返す。良い時には哲学的な議題、逆説。悪い時には自虐、中傷が頭に浮かぶ。そして今は後者だった。

ホルモンバランスの乱れのせいか、嫌な事ばかりが頭に浮かぶ。過去に負った古傷が疼いて、息苦しくなる。何処かへ消えてと願っても、中々消えてくれない。

幼稚園は女子児童に、小学校から中学校までは男子に、何もしてなくても、ちゃんとしようと思っても、暴言を吐かれた。

――彼奴、本当に気持ち悪い。

――本当、使えねぇ。

――ちっ……お前のせいで……。

そうして仄暗い精神状態のままドライヤーを掛け、リビングに戻る。

「おい、鏡花。今、窓空いんだぞ」

瑠衣が此方を見るなり、眉間に皺を寄せて、ただそう呟いた。

瑠衣が指摘しているのは、今の私の格好。寝巻きの上だけを着用した状態で、下半身は下着を纏ったまま剥き出しの状態。誰かが見ていたらどうするのか、という指摘だった。

だが真っ当な指摘であっても、其れは大きな崩壊に繋がった。今の精神状態は決して芳しいと言えず、素直に受け止める事が出来なかった。

――煩な!! アンタには関係ないでしょ!! 何時も何時も何時も、傷付ける事ばっか言ってさぁ!! 優しくされた事なんか殆どない!! 消えれば良い!! どいつも此奴も!!

そう……叫んでしまいそうだった。感情のままに荒ぶってしまいたかった。でも……傍から見たら私の精神が崩壊している事なんか知らない。このまま叫んでも、瑠衣が圧倒的に正しく、私の行動は明らかに理不尽だった。

だから黙って寝巻きの下を履き、カーテンを閉める。

「……悪かったね。……これで問題ないでしょ……」

これが私が出来る最大限の譲歩だった。

其れから、リビングに居座りたくなくて、そのまま部屋に逃げ込んだ。

彼奴ら、まだのうのうと生きてるんだろうな。怒りさえまともにコントロール出来ず、今も暴言吐いて。何で必死に抑え込んでる私がこんなに苦しいんだろうな。

まだ怒ってるの? 幼稚園から中学にされた事。


何故、怒らなくて済むと思ってんの?

思い出す度に、苦しくて仕方ない。

許す事は疎か、忘れる事さえ出来ない。

今も彼奴らが、のうのうと生きている事が許せない。


まぁ、そんな私の心の声は置いといて。

凄く生々しい話じゃないですか。


精神的にボロボロな状態だと、まともな指摘を受け入れられない。

怒りを関係ない人にぶつけるのは理不尽だから、必死に取り繕う。でももう、かなり限界。

結果、相手からしたら突然叫び出すと、ブチ切れた様に見える。

『此奴、何怒ってんの? 此方はまともな指摘をしただけだけど?』

だから、僅かな理性に縋って、『ちょっと不機嫌だけど……』みたいな空気で、ふてぶてしく言う事聞く。


鏡花の中ではちゃんと謝ってるし、言うこと聞いてる。

これ以上、取り繕えないんですよ。

これ以上、頑張れないんですよ。

頑張ったらそれこそ叫んでしまう。

人格を変えるよりも先に、感情が面に出てしまう。

だから最大限の譲歩。


なんで傷付けられた側がこんなに苦しい思いをして、傷付けた側は、のうのうと生きていけるんだろうな。

不良嫌いなんですよ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ