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55話:理の守人たち、神則流迎撃戦

神則流の山——その静けさを切り裂くように、戦の轟音が鳴り響いた。


王国軍、一万の兵。


剣、槍、魔導の力を備えた討伐部隊が、かつてない規模で山へと侵攻していた。


「来たな……」


ゲンジ・カザマは、かつて多くの戦場を渡り歩いた眼で、その黒き波を見据えていた。


「我ら三代、ここで“理”を貫かねば、何のための剣ぞ」


その背には、五代目カイエン・カザマ、そして若きカイル・カザマが控えていた。


「カイル、お前は退がっても良い」

「退きません、叔父貴。これは“風”の系譜を断たせぬための戦だ」


カイエンはわずかに口角を上げ、頷いた。


——その瞬間、黒き軍勢が動く。


弓兵が矢を放ち、火の雨が空を裂く。


だが、その矢をまるで舞うかのように避けながら、ゲンジが前線へと飛び出した。


「——神則一刀、震撼風断!!」


唸る一閃、数十の兵が吹き飛ぶ。


カイエンは後衛を守り、カイルは斜面を駆け下りて別動隊へ。


風が裂けるたびに、剣気がうねり、敵を穿つ。


だが数の差は歴然。


「叔父貴、南東から第二波だ!」

「魔導師部隊が増援を……!」


「怯むな! 我らは神則の剣、風が尽きるその日まで!!」


ゲンジの叫びに、山が応える。


雷鳴のような斬撃が響く戦場で、理を継ぐ者たちの迎撃戦が、静かに、そして激しく幕を開けた。



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